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第2章-1

 毒された炎は、今も静かに都を照らしている。


 都は閑散としていた。炎が生み出す瘴気に蝕まれたくないと、皆家から出てこない。ごもっともである。


 フレイも長居はしないつもりでいた。シノの里内で灯していた松明が当然変色し、何事かと大騒ぎしていた時、都長レントが病床に伏したとの知らせが入った。里長エンキに様子を伺うよう頼まれて都へやってきたのだが、さて、一体火の国はどうしてしまったのだろうか。


 療養所の一室、ベッドにはレントが収まっていた。高熱と吐血で一時は死を覚悟する程だったそうだが、今は熱も下がり安定している。


 フレイはレントをじっと見つめていた。修行時代、竜騎士のいろはを彼から教わっていた。男女関係なく厳しかったが、その日の修行が終わると、必ず労ってくれた。「今日もよくついてきてくれたな。ありがとな」と。


 身寄りのないフレイにとって、レントは兄の様な存在だった。休みの日は彼の相棒の地竜に乗せてもらい、火の国や地の国を駆け巡った。魔物に出会うこともあったが、ふたりなら討伐も容易だった。


 レントの身のこなしは素晴らしいものだった。相手の動きを読み、身を翻して相手の攻撃をかわし、背後を取って一発。それがもう素早くて、思わず見惚れてしまったことも。その度に「魔物の前でぼーっとすんな!」と怒られたなぁ。


 フレイは掛け布団をきゅっと掴んだ。しょっぱいものが頬を伝っていった。レントとの思い出が頭の中を巡っていた。別に目の前のレントは亡骸ではないのに。フレイは俯いて涙を拭った。


「……勝手に殺すな。俺はまだ……生きてっぞ」


 弱々しく、けれども勇ましい声が返ってきて身体が跳ねた。レントがうっすらと目を開けてこちらを見ていた。


「ごめんなさい……亡骸だなんて私……ひどい」


 嘆くフレイに、レントは小さく笑った。


「俺はそんな簡単に死にやしねぇよ。さすがに今回は危機感半端ねぇけどな……」

「あの……火が変色したことと関係が?」


 まあな、とレントは一呼吸おいた。


「火を司るコア族が、闇毒に侵された。コア族は特定のヒトが闇毒に侵されると、火や水、風、地をも毒す。俺じゃない誰かが闇毒を食らってああなっちまった」


 ふう、と都長はまた一息つく。額にうっすらと汗が浮いてきているのを見つけ、フレイは近くにあったタオルを手に取り、そっと拭ってあげた。


「すまねえな。熱がまた出てきやがっ……!」


 突然、レントが大きく1回痙攣した。つられてフレイも身体が跳ね上がった。


「れ、レント!?」


 声もなく、目をかっ開いてびくんびくんと痙攣を続ける様子に、フレイは恐怖と不安でパニックになりかけた。とにかく先生を呼ばなきゃ……。腰が抜けそうになりながらも何とか踏ん張り、もつれる足に鼓舞しつつ通信機にすがりついた。


 程なくして、ルーシェとその助手メルナが駆けつけたが、その時既にレントはおとなしくなっていた。痙攣だけでなく、呼吸や鼓動も止まっていた。ルーシェが心の臓に手を当てると、目を閉じて集中した。彼女の手が光り出すと、レントを包み込んだ。


 フレイはいよいよ立っていられなくなり、近くの椅子によろよろとへたり込んだ。てきぱきと点滴の準備を終えたメルナは簡易キッチンへ行くと、白湯を作ってフレイに持ってきてくれた。


「怖かったでしょう、これで落ち着くかしら?」

「ありがとうございます……助かります」


 フレイはありがたく白湯をゆっくり飲んだ。その間も、ルーシェの魔療法(魔法を使った治療のこと)は続いていた。






(コア)にヒビが入っていたわ。フレイがいなかったら死んでたかもね」


 魔療法の甲斐あって、レントの心の臓と呼吸は動きを取り戻した。フレイは安堵のため息と共に緊張の糸がぷつんと切れ、止め処なく涙が溢れた。メルナがそっとブランケットをかけ、背中をさすってくれた。


 ようやく落ち着いたところで、ルーシェはフレイにあるものをわたした。それは、瘴気を払う例の光玉を入れ込んだランタンだった。


「里全体を守るには2つあったら安心かなと思って用意しておいたわ。持って帰れそう?」

「問題ないです。用意してくださりありがとうございます。これで少しはみんなも安心できるかと。この光玉は……?」


 ルーシェは「私が作ったの」と微笑んだ。効果を保たせるために、ヘイレンの魔法がかかっているそうだ。


「ヘイレン……うんと頼り甲斐のあるヒトになりましたね」

「そうね。シェラの付きビトでいたから、あれだけ立派に成長したのかも。あのコの方が意外としっかり者だったりして」


 ルーシェが笑うと、フレイもついクスッと笑ってしまった。


「それにしても、核にヒビを入らせる程の共鳴があったなんて。紅玉(ルビー)の族は、正直気性が荒い傾向にあるけども……闇毒に侵された主はどうしてこんなことになったのかしら」


 かく言うルーシェもコア族なので共鳴の力の使い手ではあるが、わざわざ闇毒の影響を受けにいきたくないわ、とその力を使わないでいた。それ以前に、基本的には同じ核を持つ同族間で使うものらしい。レントはとばっちりを受けているということに、フレイは心を痛めた。


「これから容態の急変が無いことを祈るしかないわね。心の臓が止まってもコア族は生きていられるけど、壊れてしまったらおしまいだから」


 そこがなんとも不思議な種族である。心の臓が止まっていると、血液の循環が無くなるのではと思う。聞くとやはりその影響は大きいようで、身体は動きが悪くなるらしい。


「最終的には動けなくなっちゃうけど、呼吸が止まることはあまり無いわ。さっきレントが無呼吸になったのは、ヒビの影響ね」

「呼吸はできるんですね……。なんか、不思議」


 コア族は不死身だといっても過言ではない気がした。


「核がある限り、その身体は老いることはないし、それがヒトでいう心の臓であるから、核が狙われないように体内のどこかに隠すの。もちろんどこにあるかなんて絶対口にしない」


 そりゃそうだよな、とフレイは納得する。が、ふとシェラの右腕を思い出して「あ」と声が漏れた。


「シェラの右腕になっているディアンはどうなんですか?コア・ドラゴンもコア族だったら、シェラは……」


 そうね、とルーシェの顔が曇った。


「コア族ではないヒトの体内に核が入れ込まれた例はシェラが初めてなのよ。シェラというジンカクは失われず、ディアンもまた勝手に暴走することはない。もう竜騎士ではないシェラに今も従順なところが、強い絆を感じるわ」


 シェラはディアンにビビってたけどね、とルーシェは笑った。怯えていた時期も、もう何年前のことだろうか。


「あの融合は奇跡としか言えないわね……。その強い絆に加えて、シェラ自身の魔力がディアンの力と融合できていること、シェラの生命力がとんでもなく高いこと。このあたりが奇跡を生んだのかしら。でも、彼はコア族になったわけではないわ。心の臓を潰されたら死ぬでしょうね」


 ルーシェの笑みが少し不敵な様に見えて、フレイは少し身震いした。


「でも……心の臓が止まって事実上の『死』を迎えた時、あのヒトはどうなるんでしょうね。ディアンのジンカク……リュウカクかしら?それが芽生えるのかしら。ちょっと興味はあるわね」


 そんなことで殺さないヒトだとはわかっているけれど、その笑みについに震え上がってしまった。








 ランタンを持って、フレイはシノの里へ帰ろうと療養所を出た。中央に位置する巨大な松明は、相変わらずな様子だった。あの場所だけ(もや)が濃く見えるのは、瘴気の源泉となっているからだろう。


 瘴気を払う光玉が2つも手元にあるから、少しぐらい目の前に立っても大丈夫かな。そう思いつつフレイは松明と向かい合った。


 黒と紫の炎が揺らめいている。うっすらと黒い煙を吐き出している。闇毒に侵された火を司るコア族に何があったのだろうか。闇毒を払うにはどうすればいいのだろうか。


 ルーシェがそのあたりのこと知っていたかもしれない。聞きそびれてしまったと思い、療養所へもう一度向かおうかとそちらに目を向けた時、炎がぼうっと弾けた。


「……え?」


 フレイは松明に向き直った。()()()()()()()()のだ。それは、女性的な声に聞こえた。じっと耳を澄ましてみると、その声はだんだんと鮮明になってきた。


『其方の生まれし地に、(コア)を浄化する術がある』


 フレイは目を瞬かせた。


「私の……生まれた地……?」


 その呟きに反応したのか、炎が一瞬だけ橙色になった。


『其方は……の血を……ぐ者……その地に行き……を……』

「えっ……なんて……」


 しっかりと聞き取れたのは、最初の語りだけだった。もう一度聞かせて。そう願ったが、炎の声はもう届いてこなかった。


 それからしばらく声を待ってみたが、松明は禍々しい炎を灯すだけだった。仕方がないので、フレイは踵を返した。ふと正門通りに目をやると、彼女の相棒が翼ををばたつかせていた。何かいるのかもしれない。フレイは駆け出した。


 門の前に着くと、シーナは何かを追い払う仕草を見せていた。フレイに気がつくと、助けを求める様に突っ込んできた。


「なに?何がいるの?」


 フレイはシーナの鼻筋を撫でて落ち着かせると、背中に回り込んで身を隠すように頭を下げた。当然ながら丸見えである。


 どうやらフレイと向かい合っているようだった。(おもむろ)にランタンをかざして見えない相手に声を張る。


「姿を見せなさい!何者なの!?」


 と、ランタンの光が一瞬強くなった。突然のフラッシュに思わず目をつぶってしまうも、ランタンを持つ手とは反対の手には、しっかりと武器が握られていた。


 光は落ち着いたが、光景は変わらなかった。しばらく警戒していたが、やがて背後でシーナが喉を鳴らして縋りついてきた。どうやら『何か』はいなくなってしまったらしい。フレイは振り返って相棒の顔をぎゅっと抱きしめた。


「里へ戻りましょう。瘴気を払うランタンをもらってきたから設置しないと。何があったのか、帰りながら教えてくれる?」


 シーナはフレイが背に乗るまで怯えて硬直していたが、主の指示が出ると大きく鼻を鳴らして深呼吸し、翼を広げて飛び立った。






 シノの里へは竜尾の谷という、名の如く竜の尾の形に似た谷を通っていくわけだが、その道中でシーナが話してくれた。


 4枚の羽を持った小さいヒトのようないきものがまとわりついてきたという。それは、全身が少し赤く光っていたそう。フレイは首を捻った。


「なんだろそれ……。まさか精霊だったりするのかな……。でも精霊って見えるものなの?」


 シーナが実際に見ているのだから、竜や幻獣なら見えるのだろうか?


「でもなんでシーナに?何か知らせたかったのかしら?」


 とは言え、突然現れたため、パニックになってしまったようなので、その辺はわからないままだった。もしも、助けを求める様なものであったら、またシーナの前に現れるかもしれない。


「次また出てきて、もしあなたに何か伝えようとしていたら、落ち着いて聞いてあげて。私にはそれが見えないの。ヒトには見えない類のものかもしれないわ」


 シーナにそうお願いすると、飛竜は少し嫌そうに了承した。そして、低く唸りながら里の門前に着地した。








 フレイは里長エンキにレントの事を報告した。エンキは顎を摩りながら「彼も大変だな」と唸った。


「コア族間の事は、外野は手出しが出来ん。ううむ……闇毒に侵されたコア族は、その(かく)を破壊せねばならない。もしくは闇を抜くか。後者で助かったものはいただろうか……私の記憶にはおらんな」

「そうなんですね……。核の破壊ってつまり……殺すってことですよね?」


 恐るおそる聞くと、エンキは黙って頷いた。火を司るコア族を屠ったら、火はどうなってしまうのだろうか。火も永遠に無くなってしまうのだろうか?松明も、調理場の火も。火属性の魔導士も力を失ってしまうのではないか?不安で手が震えだす。


「レントのその痙攣は、嫌な予感がするな。その主の身に大きな衝撃があったのではと思うのだが……」

「衝撃……まさか!」

「松明の炎が変わらず燃えていたのなら、主は死んでおらんよ」


 最悪の結末がよぎったが、それをエンキが否定してくれたので、フレイはほっと胸を撫で下ろした。


「あの……手出しが出来ないと仰っていましたが、その……本当に何も出来ないのでしょうか」

「……何を悩んでおる?」

「松明の炎の声を聞いたんです」


 声、と里長は呟いた。フレイがその言葉を伝えると、エンキの表情が徐々に曇っていった。


「フレイの……生まれし地……か」


 なぜかエンキに戸惑いの様なものを感じて、フレイは首を傾げた。


「……里長?」

「……やはり話すべき時なのだろうな、炎の声を聞いたのならば」


 エンキはゆっくり立ち上がると、床の間に掛けてある掛軸をじっと眺めた。3呼吸程して、エンキは重い口を開いた。


「フレイ……あなたの生まれはこの地ではない。空の民の子なのだよ」


 雷に打たれた様な衝撃だった。そんな冗談を言う様なヒトだったかしら……と思いたかった。


「空の……民……ってどういうことですか?私はずっとここで、里長のもとで育ってきたはずですよね?」

「それはそうだが……」


 エンキはたじろいだ。フレイは自分が孤児であることはこどもの頃に告げられていたが、まさか空の民であろうとは。手の震えが止まらない。


「フレイが5つか6つの頃に、今は聖なる国の王イルム様としばらくここで過ごしたことを覚えておるか?」


 急にイルムの話を振られて、フレイは何が何だかわからなくなりつつあった。






 イルムとはこどもの頃に、シノの里でしばらく一緒に過ごした。歳はフレイと同じ。おだやかな男の子で、頭脳明晰だった。


 聖なる国ホーリアの王子として生まれたイルムは、幼少期から王になる準備をさせられ、世界の歴史や魔法学、政治、医療、更には家事までもその身に叩き込まれていた。


 彼は吸収力が凄まじく、一度見せる聞かせるだけで暗唱できてしまう程だった。自分の身の回りのことはきちんとこなし、フレイが何かうまくいかない時は助けてくれた。なんでも出来るヒトだったが決して威張ることはなく、周りからも可愛がられていた。


 1年ほどいただろうか、ホーリアへ帰ることになったある日、イルムはフレイにこう述べた。


「ボクが将来王さまになっても、フレイとは気軽に話せる友だちであって欲しいな。周りはみんな、堅苦しい言葉ばかりだからね……正直疲れちゃうんだ」


 最後の一言は小声で、フレイの耳元でこっそり話した。クスッと笑い、フレイは小さく2回頷いた。


「でも、ソッキンがいる前だとおこられちゃうよね……」


 フレイは幼いながらも、イルムの立場はよくわかっていた。彼はあははと笑った。


「確かに『口を慎め!』とか言われちゃうかもしれないけど、ボクがいいって言ってるんだから怒らないでね、って先に釘を刺しておくよ」


 同い年なのに、口調はすでにおとなのそれだった。その立ち振る舞いが少し妖艶を帯びた、しかし立派な王子となって、イルムはホーリアヘ帰っていった。






 そんなことを思い出しはしたが、フレイが空の民であることと何の関係があるのだろうか?


「イルムと何か関係が……?」


 つい呼び捨てで言ってしまったが、エンキは気にする様子は見せず、黙って振り返った。そしてフレイの前に戻ってゆっくり腰を下ろしてあぐらをかいた。


「……イルム様はあの時、フレイの様子を見に里を訪れ、そして共に過ごした。当時の王の命令でね」

「……はあ」


 なんだかもう、勿体ぶってないで一気に話して欲しかった。心の底から沸々と何かが湧き出してくるのを必死に抑え込みたかったが、無理だった。


「里長、私もしかして、ホーリアの王族のひとりだとかそういう感じですか?」


 エンキのフレイを見る目がまんまるになった。口元が少し震えている。……図星なの?


「私は……仮に本当に王族のひとりであっても、私の生まれ育った場所はここです。だから、これから先も竜騎士として、変わらない日々を送るつもりです」


 そう、フレイというジンブツは、シノの里で育った孤児(みなしご)。両親の顔は知らない。訳あってここに預けられた。その訳も知らないし知る必要はないと思っている。だって……


「里長は……私にとって、父ですから」


 心に留めておくだけのつもりが、言葉が口からぽろりとこぼれ出た。エンキはまだ驚きの表情のまま固まっていた。息をも止めていないか心配になるも、フレイはじっと里長を見据えていた。


「フレイ……今日(こんにち)までずっと話さなかったことを許せとは言わん。だが……ホーリアヘ帰ったほうが身の為だ」

「どうしてですか?」

「炎の声が聞けるというのは、半竜族の力。ずっと、乱獲の対象となってきた一族だ……」


 これは夢だ……と思いたかった。エンキから出てくる言葉は全てまやかしではないかと疑いたくなるほどに。


「この話をほかの誰かには話したか?」

「……いいえ。長だけにしか話していません」

「よかった。この件は決して口に出さぬ様に。地界に半竜族がいると知られれば、蛮族が容赦なくフレイを……狩るだろう」


 エンキは声を低くして警告した。




 



 ……私は空の民で、しかもイルムと親戚かもしれないなんて……こんなの、すんなりと受け入れられるようなものじゃない。


 私は……私には幼い頃の記憶がない。『自分はフレイで、シノの里でエンキとカヤと暮らしている』と自覚したのは、それこそイルムが里に来る少し前だったと思う。


 なぜ、(ここ)なのか。


 なぜ、私は孤児(こじ)なのか。


 なぜ、父と母は私を里へ……?


 今になってようやく『本当の自分』が知りたくなってきた。


 ぽっかりと開いた穴。それを埋めてくれるヒトはきっといる。


 イルムは知っているだろうか?ああ、でも、尋ねに行っても迷惑よね。国の復興はほぼ済んだみたいだけど、まだ落ち着いてはいないかもしれないし……。


 里長に聞ける雰囲気ではもうない。私が空の民であることもずっと話してこなかったんですもの。私を思ってのことだったでしょうし、誰かに聞き耳を立てられていたらたまったもんじゃない。


 やっぱりひとりで探ってみるしかないか。それは危険を伴うと承知の上で。シーナは付き合ってくれるだろうか?ついでに精霊らしき生きもののことも併せて調べてみようかしら……。


 ……フレイはその日、一睡もできなかった。

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