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オープニング

ふと浮かんじゃったので作成しました。

回想~side

アルベルト~side


ん…… やけに眩しいな? さっきまで何もない漆黒の空間?というかそんな【世界】にいたはず。

とにかく目を開けて……って、なんだ、この宮殿みたいな空間はっ!?

いや、俺の自宅って一人暮らし用のアパートで週末の楽しみは……

俺が面白いと思った漫画の立ち読みかホルスタインみたいな模様の野良猫通称【ウシクン】と【何気ない会話】つまり、俺の暇つぶしに俺が一方的にあいつに独り言をするくらいか。

つまりだ、何がいいたいのか?と言うと

ぶっちゃけ、こんな絵にかいたような豪華絢爛な生活とは無縁で人生終えた的な最後だった。

因みに言っておくが、事故とか逆恨みでの最後とかでなくただの早すぎた寿命だったと

医者が言っていた気がする。


「第5夫人エリザベート様。第五王子様がお目覚めです」


「あら、もう、目覚めたの? と言っても、私も今さっき目覚めたばかりだから、ごめんなさいね。

私の可愛いアルベルト。ナタリーお願いね」


銀髪のはかなげな女性が隣に、つまりだ、これは異世界転生とか言うヤツで、俺は赤ん坊で隣にこの人

恐らく第5夫人と言っていたから、王室の後宮の部屋かどこかの離宮のこの人が使用している寝室だろう

で、今俺を抱っこしてあやしているのがこの人付きのメイドのナタリーさんって人だ。

さて、ここで俺が選ぶ方法が3つ浮かんだ。


まず一つ目、異世界転生だ!ひゃっほ―!ってひたすら前世知識を絞り出して強国を作る

却下。向いてない。物凄く向いてない。何せこの世界の技術水準が前世の地球と同レベルかどうか怪しい。下手な知識出しまくって、最悪魔女狩りで悪魔子判定されれば即人生詰む。

(下手な生兵法行動は控えよう)

2つ目、とりあえず王室=状況によっては権力争いに巻き込まれる人畜無害なフリをして王族同士の争いと距離をとっておこう。最悪巻き込まれたらどこまでやれるか判らないが反撃も最後にしてみるか?

ただ、俺の父親つまり現国王が絵にかいた様な暴君だったら、母を連れて亡命か何かしらの行動を考えればいい。

で、最後の三つ目俺で五男目だから別に後を継がなくてもいいじゃない!計画

俺、少しだけ昔の知っている人物に心当たりがある。例えば江戸幕府の8将軍吉宗や水戸光圀公なんかは

俺の知る限りでは今で言う所の【ヤンキー】だったらしい。

まぁ、その後天下人と藩主になるけれど、俺が下手なやらかしをしなければ父が暴君でないのと戦乱の世界で限りは俺に王座が回って来るはずがない。


と、考えていたら……


来訪者の告げる声が響き渡り、その扉が開かれ和服?中華服?兎に角この国の出身じゃない一人の少女が入ってきた。


「むぅ。仰々しい扱いは嫌だと申し入れたのじゃが。主の夫殿は礼儀を重んじておるのでそれは良いのじゃが、少々此処(離宮)には伺いにくいのぅ」


声からして、少女?いや、ここは異世界、なら、見かけは赤ん坊の俺の常識外の類か?

どういうわけか判らないが、この娘からは人間以外の気配を感じる。


「フェイ先生。お久しぶりです。済みません。後で王に意見しておきます」


「いや、構わんよ。何やらめでたい事があると精霊の事づてで赴いただけなのでな」


「メアリー。フェイ様にお茶を用意しなさい」


メアリーと呼ばれた使用人がお茶の用意をしようとしていると、フェイと呼ばれた少女がこちらを見て


「おお、エリザベート殿のお子か?将来は奥方に似たお子に育つであろう。

ふむ、ぶしつけで申し訳ないがこのエリザベート殿のお子をよく視たいのじゃが構わないだろうか」


「ええ、それは構いません。東方一の賢者様のお目に掛かれば、この子の未来もよく解りましょうから」


(え”)


そう、世の中そう甘く自分の計画なんて簡単に吹き飛ぶことを思い知る。

※※※※

離宮の庭~side

アルベルト~side


で、今、俺はこの編み笠を被った東洋術師風少女の腕に抱かれて、庭にいるのだがここには

この少女と俺例外は人払いされて人っ子一人いないよ!

全くこの宮殿のセキュリティは一体何なんだ?


「せきゅりてぃと言うのは解らんがわしが施した結界がある。これを敗れるのは神か魔王のいずれかじゃな? のう、赤子の姿をした少年よ?」


(げっ、こ、コイツ、俺の脳内を直接読み取りやがった。マジかよ)


「この程度、主がその気になれば100年位で習得する事が出来るぞ?

さて、主が一体何者かは知らぬが、どれ、主の記憶を視させてもらうぞ」


って、俺の顔を覗き込む合法ロリばば、やめろ!と叫んでも無駄でした。

ええ額と額がこっつんこして、なんかムズ痒いというかくすぐったいというか少しそんなこんなで

色々見られた気がする。


「ふむ。中々お主面白い世界の生まれじゃな? 鉄の鳥に馬無しで走る鉄の馬車とか?

む…… お主さっきまで、自身の保身ばかり考えておったのか?呆れたわっぱじゃな?」


仕方がない。何せまだこちとら赤ん坊でどうやって何をどうするんだよ。


「ふむ、それもそうじゃな。どれ、ここはワシが一つお前の師として色々教えてやろう

そう、この世の終わりの様な顔をするでない。なぁに、今は赤子として元気に育ち主が、そうじゃな5歳くらいになってから、またここに来よう」


そう言って、この編み笠少女は俺を母が待つ部屋に連れて行った。


「フェイ先生、我が子アルベルトはどうでした?」


「そうじゃのう、中々面白い。気を見てわしが色々教えていくとしよう。

と、その前に、わしを見ても泣かぬとは中々勇敢なわっぱと言うべきか、流石はエドワード王とそなたの子よ。さて、少しばかりワシの姿見ておくがよい」


そう言って彼女は編み笠を外すとそこには、角ではなくウサギの耳が二つ付いていた。


(鬼とか悪魔とか妖怪と思ったら、ウサギしかも獣人とみた)


<ん、ワシは妖怪じゃよ。ま、正確には魔に魅せられた兎のなれの果て。まぁ、魚が泳ぐのに飽きて天に上り龍になるように、ワシもまた仙人に憧れ仙人になった口じゃよ>


しれっとしんな事を俺の脳内に直接語り掛け、彼女はどこかに去っていった。


これが、俺の運命を変えたというか、誘導されたというか、まぁ、うまく説明できない先生との出会いだった。

不定期ですが更新頑張ります。

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