初陣
この国のパイロットって今まで空飛べて、戦争無いし、最新鋭?の戦闘機に乗れて満足だったのに、余りの変わり様。
はい、出撃ですね。
対空兵装で……ですが、敵の空軍は出て来ず、船舶からのローター機撃滅戦と成りました。
そして、敵船舶からの揚陸舟艇やホバークラフト艇への機関砲射撃を命令され、血生臭い初陣となりました。
航空戦は別の航空団の任務となった様で、お陰で機関砲のメンテナンスが大変です……
整備の人達は元々数が多く無くて、いきなり始まった紛争に、彼らは既に疲労困憊で、
そこに機銃撃ちまくって機体のメンテナンスお願いしてるんですが……気まずい……
次に空へ上がる時に整備不良で墜落なんて、まっぴらごめんなので、整備班長にぶっちゃけて、そのまま言いました。
「死にたく無いから私で出来る整備しますので教えて下さい、その代わり私の機体の整備お願いします」って
誰も居ないハンガーで整備班長爆笑した後、真顔でせやな。って呟いてた。
そっから、パイロット兼整備士人生が、はじまったのかも…
話題閑話それはさておき……
突然始まった紛争に世界は介入……しなかった……。
しなかったと言うより出来なかったのだ。
極東での今回の紛争に加えて、中東での紛争と東欧と南米での紛争と、アッフリカでの紛争が同時に起きた…
利権絡みなので欧州はアッフリカ大陸の沈静化に集中し、軍事介入までした……そーなると東欧は放ったらかしに成り一国だけボーランドが奮闘したが、劣勢で何ともいかんし難い。
極東アッジア連合の邪馬台国と高雄国と呂宋国の緊急外交会議が即日緊急回線にて会談となった。
ハンガーにて
「機関砲の掃除ってキツかったんですねーと」ボヤく自分に、「そりゃ銃身に負担掛けてるからなー、掃除サボると砲内破裂するから、頑張れやー」と……まるで他人事の様に言われた……。
自業自得なのは理解している。最初は自分の機体の整備の手伝いをしていたからね。
機関砲の整備を何度か熟して弾薬補給から、弾帯から曳光弾引を抜いて、炸裂弾への抜き変えや。対空ミサイルからの、対地用弾への換装とかまで、いつの間にか混じってやってたら、出撃命令が来た…
うん、知ってる。対艦ミサイル自分も参加して取り付けてたから、洋上任務なのは。