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コレクション3

機能変更がやっぱり使いづらいです。

 影人は目を覚まし、おぞましいものを見た。


『目が覚めたか』


 《ガーゴイル》の顔だ。目が覚めて始めに見るものが《ガーゴイル》の顔、というショッキングな映像に、影人は悲鳴を上げて飛び退く。《遺跡》内にいる番人は、傷を癒やすことができ、基本的に死なない、という事を知っていても心臓に悪過ぎる。


『面白いぞ、小僧』


「だ、誰のせいだ!誰の!!」


 真っ赤になりながら影人が吠えると、《ガーゴイル》が手を鳴らした。ゴゴゴ……と音を立てて部屋の奥に扉が出現する。


「すげぇ………」


 その光景に、影人は目を丸くした。なんだか、達成感と感慨のある光景だったのだ。


『そこから入って、《遺物》を取れ。おめでとう。お前はこの《遺跡》を踏破した』


「ふぐぅ」


『何故泣くのだ?』


 これで初めて《遺跡》を踏破した、という実感が湧いてきたので、影人は涙腺が緩んだのだ。


「な、なんでもない」


 ぐしぐしと乱暴に涙を拭い、《ガーゴイル》に言う。


「本当に、なんでもないんだ」


 そして、扉に入っていった。




 《遺跡》内 扉の中

 影人が扉に入ると、後ろで音も無く扉が閉まり、消えた。光源は無いはずなのに、周りがくっきりはっきり見えるぐらい明るい。

 どうやら、螺旋階段が下の方へ伸びているようだ。


(そういや、廊下の奥に《影納コレクション》がある部屋あったんだよな)


 そういう造りになってたのか〜、と思いながら螺旋階段を降りていく。すると、下からガコン、と何かが作動するような音がした。それと共に、階段も揺れたので、影人はバランスを崩しかけた。危うく、螺旋階段から落下死するところであった。


「し、しぬかとおもた」


 腰を抜かし、手すりに寄りかかっていると、螺旋階段が下に動いているのがわかった。恐る恐る下を覗いてみると、どうやら螺旋階段の長さが階を繋ぐための長さに足りないようだ。それを補うために下がっているらしい。この《遺跡》を創るための《魔力》が足りなかったのだろうか。


 ガコン。


 止まる時も同じ音を立て、螺旋階段が1階に到着する。まるで、エレベーターだ。


「よっと」


 階段をスタッと飛び降りて、(綺麗に着地した。Yの字だ)影人は少し固まった。

 目に映るものは、台座の上の宝箱。

 たらー、と口から涎が垂れる。

 ゆっくりとそれに手を伸ばし、開ける。


「ん?温度計?」


 それは、温度計だった。温度計の下の部分を繋げたような形をしており、温度は計れたものではない。

 思わず影人が首をかしげた瞬間、目の前がホワイトアウトした。




 某所 《遺跡》のあった場所


 影人が目を開くと、そこは《遺跡》に入ったところだった。左手を見ると、しっかりと温度計が握られている。その時、


『――――と。―――影人!!ああ、やっと繋がった』


 元春の声が頭に響いた。

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