ようこそ、ファンダムへ【2】
ゲーム内ステータスについての説明が入ります。
最初は物攻魔攻表記でやろうと思いましたがVRMMOにおいてその表記はなんかコレジャナイ感があったので英語表記にしました。
※22/1/24 スキル【魔力生成、讓渡】を【魔力讓渡】に変えました
──少し遅くなったがここでファンタジア・ネクサスでの種族とステータスについて説明しておこう。
まずステータス、これは8つある。
HP (体力、少ないほど現実のスタミナ関係なしに身体の疲れが現れ、無くなると死亡)
MP (魔法や技の使用時に使うもの、無くなると精神的な疲れと共に魔法や技の使用ができなくなる)
STR (物理攻撃力)
VIT (物理防御力。)
INT (魔法攻撃力。)
RES (魔法防御力。)
DEX (器用値。物事の作業の他、魔法の操作、投擲物の命中率。)
AGI (敏捷。移動や回避行動による回避成功率。)
これらをレベルアップやクエスト報酬で貰えるSTP1ポイントで各種ステータスを1上昇させれる。
次に種族、種族は大きく分けて3種類、そのうちプレイヤーがなれるのは2種類ある、「人族」と「獣人族」だ。
人族は、各種ステータスが平均的になってるので、前衛後衛生産職全てに適正をもつ種族でもあり、ファンダムにおいて最も人口の多い種族でもある。
獣人族は、INTとRES、MPが低いがSTRとVIT、HPが高い前衛職適正の高い種族で、人族の次に人口の多い種族だ。
そしてあと1つの、プレイヤーがなれない唯一の種族がノルンの種族でもある「妖精族」。妖精族は獣人族と逆でSTRとVIT、HPが低く、INTとRES、MPの多い後衛職適正のある種族になっている。しかし、デメリットが幾つかあるが、今のところその内1つしか分かっていない。
それは、物理面がとてつもなく弱いこと。獣人族は魔法面に弱いと言っても強化魔法の類は使えるほど低くは無いのに対して、妖精族は近接戦闘においては少し格下の相手にも勝てないレベルに低いとのこと。その代わりに魔法面が強いから遠距離から近寄らせずに決めろ、ということだろう。その他は恐らく大事にはならないのか教えられていない、ゲームをしていたら分かると思っておこう。───
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
扉を開けると眩しい光に襲われて思わず目を瞑った、少し経って目を開けるとどうやら私は横になって寝てる体勢だったみたいで、周りを見ようと目を動かしてみると近くに女の人が座っていたのでビックリして思わず起き上がり、後ろに数歩下がった。すると目の前の女性は少し困ったような顔をしながら手を頭に伸ばしてきた。
「あぁごめんなさい、そんなに驚くとは思わなかったの。ほら、私は何もしないから。」
「っ……」
……そうだった、私は面識のない人が「何故か」怖いんだった。最近は面識のない人と会うことが無かったので頭では忘れていたけど身体は覚えていたらしい……。自分の腕で身体を抱くようにして目を瞑っていると頭を撫でられる感覚があった。
「私はティターナ、この『妖精の森』に住む子達のまとめ役をしてるの。大丈夫、落ち着けるまで傍に居てあげるから、ゆっくりと、ね?」
その言葉に頷いて返事をし、頭を撫でられながらも少しずつ心を落ち着かせていくこと数分、まだ他人に対する恐怖心はあるが話せる状態にはなったのでまず謝っておこうと口を開く。
「…あ、あの…さっきはごめんなさい…赤の他人がちょっと怖くて……。」
「大丈夫よ、『お告げ』があったのに気をつけれなかった私が悪いのだから。」
「『お告げ』……ですか?」
「そうよ、ノルンっていうちょっと繊細な子が来るから優しくしてあげて、って。」
繊細な子……私が…?現実世界だとそんな事ないと思ってたんだけどな…。暇があったら兄さんか姉さんに聞いてみるかな。
「それでね、ノルンちゃん。あなた妖精族ではあるんだけどちょっと特殊な立場になっちゃってるの。」
「えっ、妖精族は妖精族で1つのグループじゃないんですか?」
「妖精族で1つのグループではあるんだけどね?あなた…『姫』なのよ。立場的に私の次に偉い、次期リーダー。」
それを聞いてメニュー画面を出し、ステータスを見てみると……
【ステータス】ノルン Lv1 妖精族(妖精姫)
HP 80/80
MP 130/130
STR 3
VIT 2(+1)
INT 13(+6)
RES 12(+5)
DEX 10
AGI 6(+1)
【装備】 武器 無し
頭 妖精族の髪飾り(INT+2、RES+2)
体 妖精族の装束(VIT+1、RES+3)
腕 妖精族の腕輪(INT+4)
脚 妖精族の靴(AGI+1)
【スキル】 【自然魔法】Lv1 【妖精言語】 【魔力感知】Lv1 【魔力譲渡】Lv1
…………と、なっていた。
スキルはまた次回〜(の予定です………覚えてたら)