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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

共通テスト前日 浪人確定だったけど暗記パンを手に入れて無双確定なんだがwww

作者: 槍杉泰斗


共通テスト前日、俺は焦っていた。


市販のテストパックをいくら解いてもろくな点数が出ないからだ。


あと10時間程度で何の対策ができる?


「古文と漢文は一週間で余裕」という受サロの書き込みに騙されたのが悪かった。


現実には、半分近くしか正答することができない。


どうすればいいんだ…


心を落ち着けるためにTwitterを開いた。


「暗記パン欲しい」とFFの1人が呟いていた。


ふざけるな

そいつは俺と違う。

切羽詰まる必要がないほど学力を蓄えていた。


「暗記パンほしいのは俺の方だ!」


思いっきり叫んでも虚しいだけだ。


しかし、唐突に声がした。


「あるよ」


え…?


「暗記パンあるよ」


振り返ると、人魂のような形をした、黄色い生物が浮遊していた。


「君には受け取る資格がある」


気がつくとそいつは消えて、食べ尽くせないほどの暗記パンが残されていた。


困惑しながらも、参考書に暗記パンを押し当て口に運ぶ。


すると、内容そのままを暗唱する事ができた。


「本物だ!この暗記パンは本物だ!」


そこからは夢中だった。寝る時間を惜しんでパンを口に運んだ。


そして一日目、俺は試験会場にいた。


「あまり寝てないから英語と現代文は多少悪くなるかもしれないが…」


「古漢、地理で満点を取ればお釣りが来る!」


そして、一科目目の地理が始まった。

知識全てを頭に収めてある俺は颯爽と解いていった。


しかし、大問の3に差し掛かったところで腹に激痛が走った。


「やばい…しかし排泄をすれば知識が抜けるかもしれない。少なくとも地理だけは解く…」


そこまで言って、ダムは決壊した。


周囲に悪臭が立ち込める。


試験官がやってきて、退出を促す。


周囲の視線が痛い。


外に出る間、俺はあることを思い出していた。


「あれは、デフォルメされた大便だったのか…」




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