表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/17

初陣! ウインディファルコンVSローゼンエターニア

 夕陽が照らすコース広場。

 子供らの姿はすでになく、どうやら暗くならないうちに帰宅したようだ。

 購入したマシンを組み立て終えたハシルはテスト走行をしていた。


「よし、ドリフトだ!」

 コーナーに差し掛かり、白&青のマシンは主の命令を受けて、車体を傾かせてドリフト走行をした。華麗にコーナーを曲がり終え、今度は「今度は直進だウインディファルコン!」という言霊を受けて、ハシルの愛機、ウィンディファルコンは真っ直ぐ直線を疾駆した。

「魔導四駆にはクリスタルユニットよ呼ばれる鉱物パーツが存在する。こいつは触れた者の命令をマシンに伝達する中枢パーツみたいな役割を果たす。こいつのお陰でマシンがレーサーの思い通りに走ってくれるってワケだぁ」

 うれしさのあまり、ハシルはにやける。

「かーっ、スッゲェなこれ。ミニ四レーサーには夢の一品だろ。ミニ四駆の場合、見守るだけだもんなぁ」

 ハシルはジャンプし、ウインディファルコンの前へと立ち、手のひらで前を遮ってマシンをキャッチ。この時、そういえばとハッとなる。

「あ! 止まるよう命令すれば止まるんじゃねぇか。ミニ四駆の時の癖がつい出ちまったな(苦笑)」

 ハシルはマシンのシャーシ裏にあるスイッチをオフにしてモーターボックスを交換し始める。

「ノーマルモーターでのテスト走行はここまでだ。そろそろ本番用のモーターをちょいと慣らし運転させておくかぁ」

 着々と魔導四駆について理解を深め、チューンナップさせていくハシルであった。


 10分後。練習走行はひとまず終了。ハシルは最終メンテナンスに勤しんでいた。

 そこへ鼻歌交じりで軽快な足取りの少女が。あのギャル、アジサイである。

「おー? やってる、やってるぅ~」

「そうか。もうそんな時間になっていたか」

「最終調整、完了って感じ?」

「さぁな。走りで語ってやるよ。レーサーだからな」

 アジサイは口笛を軽く吹いて、

「フュ~ッ。カッコイイ~♪ さっすが未来人~」

「年齢は同じなんだけどな(笑)」

 ハシルは立ち上がり、アジサイへ愛機、ウイニングファルコンを示す。

「おーし! 待ちに待った勝負だ!」


スタートライン前にハシルとアジサイが並び、駆動中のマシンを構え待機する。

「じゃま、スタートコール行きますかぁ。レディー?」

 アジサイが始めるスタートコールを受け、ハシルは真剣な面持ちになる。

「ゴーッ!」

 その掛け声とともにマシンは持ち主の手から離れ、コース上へと自由に駆けていった。

 このレースの勝敗は如何に……?









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ