〜プロローグ〜 ハジメテノデスカイ③
「えっと…ピースタウンから来ました。山本結衣です。高校1年生の女子高生です。まだ自分でも状況が理解できていませんが仲良くしてくれると嬉しいです」
私は軽く自己紹介をした。
こんなで感じで良かったのかな?
「女子高生…か…」
「え?」
元山さんは小さな声で何かを呟いた。
女子高生?
「ごめんごめん、少し考え事をしててね」
なんだろう?
まあ、あまり気にしないでおこう。
「ピースタウンって聞いたことのない街だけど…どこなの?」
派手な服の女子高生っぽい子が私に聞く。
あれ?
有名な街だと思うんだけど聞いたことないのかな?
「とても平和な街で、街の人たちも優しくてとても住み心地の良い場所なんです」
「そうなんだ。結衣ちゃんってその街が大好きなんだね」
「はい!だから、帰ったらすぐにまた学校行きたいですね』
私はピースタウンが大好き。
それは、学校も街もみんなも。
「学校か…」
今度は派手な服の女子高生っぽい子が何かを呟いた。
私、何か変なこと言ったかな?
「じゃあ次は私からね。私の名前は、川山桜。七岡中学校で先生をやってます」
スーツ姿の女性が自己紹介をし始めた。
七岡中学校?
聞いたことない学校だな。
「ヘー!ナンノ教科教エテルノデスカ?」
キャミソールを着た女性が川山さんに質問をする。
「私は、英語を教えてくけど5教科ならなんでも出来ます!」
なんでも!?
――思わず、心の中で驚いてしまった。
「貴方凄イノネー!」
「ありがとう。でも、私以外にも七岡中の先生や卒業した生徒もここにいるし、ますます心配だわ」
ここにいる?
この中に川山さんの関係者がいるってこと?
「大丈夫デース、スグ助ケガ来マース。何カ困ッタコトガアレバ力ニナリマース!」
キャミソールの女性は川山さんを笑顔で励ました。
「貴方とは、いい友人になれそう!宜しくね!」
「ハイ!」
どうやら、あの2人は仲良くなったらしい。
「皆サン、私ノ名前ハミソナ・エレガントデース!主婦ヲヤッテマース!宜シクデース!」
キャミソールの女性が自己紹介を始める。
「ミソナさん…って言うと、外人さん?」
私はミソナさんに質問をした。
「イエス!韓国出身デース!」
ん?
韓国出身の割には、アメリカ人のような名前だな。
まあ、気にしないでおこう。
なんか、気にしないようにすることが多いな。
「それにしても、随分日本語が達者なんですね」
今度は川山さんが質問をする。
たしかに私もそれは思っていた。
「エ、エエ…長年、日本ニ住ンデマシタカラ」
「ふーん、どうだか…」
ガラの悪い男性はミソナさんを睨みつけながら言った。
「…」
「…」
ミソナさんは黙って俯いてしまった。
それになんだろう。
今一瞬、元山さんの様子もおかしかったような。