0.5章 〜データファイル〜①
あれから昼寝して何時間経ったのだろう。
少し寝ようかと思ったら、だいぶ寝ちゃってた気がする。
「ふぁ〜〜〜っ♡まだ寝ていたいけど、やることはやっとかないとね♡」
やることといえばロケットは発射させたし、あいつらは、それぞれの個室に運んだし…
「よし、ないな♡寝よう!♡」
私は眠りの世界へと入ってい――
「って、ちょっと待てーいっ♡」
しまった、私としたことが思い出しちまったぜ!
あいつらがケータイで見るやつの…
あれなんていうの?
ほら、ゲームのホームページとかにあるキャラクター紹介的なやつ…
あーいうのも作っときたいんだよね。
まあ、データファイルってやつ作っときたいのよね!
「ちょっとめんどいけど、この修学旅行を盛り上げるためだからやるか!!♡」
まず、この1年間、11人をこの私が作ったドローンちゃんで尾行していたんだよな〜。
それで、このドローンの中にあるメモリーカードをパソコンにいれて…
そして、この反映ボタンを押すと、11人全員のデータをAIがプロフィールを作ってくれるのだー!
「よし、押そう♡」
私は反映ボタンをクリックした。
「ふぅ〜、それにしても1年間あいつらをストー――尾行したかいがあったわ♡」
ふっふっふっ、私の尾行は本当にすごいからね!
学校の道中から、家のあんなところやこんなところまで――
え?
犯罪だって?
私以外の奴がやったら犯罪だけど、可愛い私なら許される!
可愛いは正義!
そろそろ反映されたかな?
「よし、これをあいつらのケータイに送って…」
いや待て、どんなことが書いてあるか気になるし、確認がてら私が見てあげよーう!♡
「まずはっと…っていきなり誰だこれ?♡」
私は思考をフル活用して考えた。
思い出せない。
こんな人いたっけ…
「うーん…♡誰だ…♡?誰なんじゃー♡…あ、あの首飛んだやつかー!♡自主しろみたいないなことも言ってたわね♡バカね♡私が自主なんて真似するわけないじゃん♡あっははははっ♡ダメだ、思い出しただけでお腹が♡お腹が♡」
やばい、こりゃ明日筋肉痛だ♡
「えー、こほん♡なになにー、畑山義昭…ランニング50周って脳まで筋肉、略して脳筋かよ!♡説明文はー、七岡中学校体育教師♡ふむふむ♡いつも熱く、体を動かさないと落ち着かない♡その熱さのおかげもあり、バレー部を県大会優勝へと導いたこともあるっと♡へー、やるじゃん♡」
これは、これからの展開に期待だね!
「ん♡?趣味や特技まで運動や筋トレってほかにすることないのかーい♡」
こいつのみてたら、私までバカになりそう…
よし、次いこう。