第二話 魔法図鑑
時間が空いてしまってすいません。これから頻度を上げていきます。
あと、今回説明がかなり多いです。この世界のスキルについて一応定義付けしておこうかなあと。
どうやら、俺の能力は平均値でらしい。それに加えてスキルは最低値の3つだ。
「おいおい、待ってくれよ!転移したら普通チートスキル持ってたり、ステータス馬鹿みたいに高かったりするんじゃねのかよぉぉぉ!」
ただ、なってしまったものは仕方がない。でも、やっぱり…なんか…こう…期待しちゃうじゃん?
「でも、こういつまでもウジウジしていられないよなあ…」
そう、俺はついさっきちょうどいい教科書を見つけてステータス魔法を覚えることが出来た。ここが誰の部屋だかわからないが、部屋の主が本をたくさん置いていたことに感謝するしかあるまい。もしかすると、他にも有用なものが見つかるかもしれない。そうして、ふと本棚を見るとちょうど目当ての物を見つけた。
「『魔法図鑑』…?」
「もしかしてこれ一冊で解決するのでは?」と思い、ざっと目を通すとどうやら「魔法の覚え方」ではなく、「どのような魔法が存在するのか」が記されたものだった。教科書なのではなく、タイトル通り図鑑のようなものなのだろう。そうなると気になることがいくつかある。スキルのレベルについて、空間魔法について等が挙げられるだろう。
とりあえず読み進めていくと、わかったことがあるのでまとめていく。
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それに従いスキルをいくつかに分類していくと、スキルには大きく魔法とそれ以外に分けられる。そして魔法はさらに属性魔法と無属性魔法に分けられる。俺でいうと翻訳は魔法ではなく、ステータス魔法と空間魔法が無属性魔法だ。
魔法以外をとりあえず技術(スキルと意味が被る気がするが)と呼ぶことにする。技術には剣術や体術等の戦闘に使うもの、鍛冶や調合、俺の翻訳等多くのものが含まれる。まあ、俺が適当に振り分けているのでもっと別の定義付けもあるかもしれないが、大まかな違いとして魔力を使うかどうかだ。ステータスには攻撃、防御、魔力、敏捷がある。魔法を使うのに影響するのが魔力で、剣術等に影響するのが攻撃だ。もちろん翻訳等はどちらもつかわないのだが。翻訳どちらかといえば知力に影響されそうだ。
そういえば知力や幸運等といった定番ステータスはないのか気になるが、存在しないらしい。どうも戦闘技術や魔法以外にはスキルレベルのみで効果が決定する。そして、魔法や戦闘技術にはスキルレベルに由来する倍率にステータスによる倍率がかかって値が決定する。まあ面倒なので戦闘技術を戦闘スキル、その他を生活スキルに分けよう。つまり戦闘スキルはステータスの影響を受け、生活スキルは受けない。
次は、空間魔法についてだ。空間魔法はざっくり言うと空間を探知する魔法だ。例えばダンジョンでどこに階段があるのか、隠し部屋があるのかがわかる魔法だ。実は結構重宝する魔法だった。
最後は、スキルレベルについてだ。まあ魔法の定義についてはまだいろいろあったが、他は今はそんなに必要性を感じるものはなかったので後で見返せばいい。それでスキルレベルについてだが、これが上がると出来ることが増える。例えば翻訳はレベル1なら会話と読むことが出来ても書くことは出来ないらしい。だがレベルを上げると書くことが出来るようになる。翻訳は最大でレベル3まで上げることができ、レベルMAXになるという。そうすると妖精や一部の賢い生き物とは会話が出来るという。
そしてステータス魔法はレベル2まであり、その状態だと他人のプロフィールも覗けるという。ただ、相手もレベル2のとき魔力が相手の100倍ないと妨害されるという。なので人に対してでは、実質的にお互いのプロフィールを覗くことが不可能なため、魔物に使うことが多いという。
そして一番驚いたのが空間魔法のスキルレベルについてなのだが、レベル2で小さな物(宝箱や本等)を探知出来るように、レベル3である程度大きな物や、人、魔物を探知出来るようになるという。
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魔法図鑑には他にも面白そうな魔法がたくさんあったが、一つ気になることがあったのでやってみることにする。