[第8話]リア充アピールの効果と新しい友達
今日は火曜日。
昨日のリア充アピールは効果があったのかは知らないがとりあえず、学校に行き、
自分の席についた。
えっ!?俺、今、席についた!?
つ、つまり今日は机がなくなってない!!
やっぱりリア充アピールの効果だろうか。
それよりも全身筋肉痛でやばい(語彙力)
そう思いながら、クラスメイトの話に耳を傾けた。
「昨日、飯田、美人とラブラブだったよな?」
「そうそう、俺も見た」
「あいつ、橋本に告ったんじゃねぇのかよ」
「でも、一緒にいた子、橋本よりも美人だったよな?」
「確かに」
「って事は、あんな美人と付き合えるのに、橋本なんかに振られるわけなくね?」
「それな」
「橋本の話、嘘なんじゃね?」
「実は、橋本さんが飯田君に告って、振られたから、それにムカついて、嘘を言いふらした、とか。」
「でも、それが本当だとしたら、橋本最低じゃね?」
「ってか、飯田めっちゃ可愛そうじゃん」
「そうだね…、っていうか、橋本さん男性恐怖症って嘘なんじゃない?」
「確かに」
「橋本の話がホントかどうかも分からねぇのに、クラス全員で、飯田の事いじめてて、俺ら最低だな…」
「うん…」
「あとで謝りに行こうぜ」
「うん。っていうか、なんで飯田があんな美人と付き合えるんだろう」
「もしかしたら、眼鏡はずしたらイケメンとかw」
「マジか」
「謝って許してもらえたら、眼鏡はずしてもらおうぜ」
「賛成」
どうやらリア充アピールは成功したようだ。
「ホームルームはじめるぞー」
先生が教室に入ってきた。
そういえば、今筋肉痛なのに、1時間目体育だ…。
そんな事を考えていたら、
いつの間にか居眠りをしていて、
もう、放課後になっていた。
今日、授業全部サボった事に気が付き
絶望していた俺のところに、
男子3人と女子2人が来た。
「飯田、ちょっと今時間あるか?」
『彼女が迎えに来ちゃうけど、ちょっとならいいよ』
「あのさ、飯田。今までほんとーにゴメン」
「うちら、あんたの事情とか、全然知らなかったのに、いじめたりして…」
「ごめん」
「ごめんね」
『もう二度と誰の事もいじめないなら、君たち5人の事は許すよ…』
「約束する」
『じゃあ、これからは友達ということで』「本当にごめんな」
「飯田って優しいんだな」
「それよりさ、飯田、眼鏡はずしてみてくんね?」
『絶対ヤダ』
「お願い!」
『調子にのるなよ!』
「アハハw」
「あ、飯田、彼女きたみたいだぞ」
「ホントだ」
「っいうか飯田、どこであんな美女の知り合ったんだよ」
「あ、それ、俺も気になる、」
「私も」
『幼馴染だったんだよ』
「えーっ!飯田って幼馴染いたんだ」
「あんな美女の幼馴染とか、羨ましい」
『そろそろ帰るわ』
「じゃあねー」
「またな」
[校門]
『ごめん、遅くなった』
「そんなことよりも、リア充アピールは成功していたのかしら?」
『うん。おかげさまで、友達が5人できた!』
「まだ5人!?」
『まぁ、毎日リア充アピールしてればもっと増えるでしょ、多分』
「そうだといいのだけど…」
[こうして、リア充アピールにちょっとだけ成功した優太は、友達を100人つくるという、まるで小学生のような目標をたてたのだ。]
先日感想をいただきました。
アクセス数も徐々に増えてきていて、
本当にありがたいです!
お話もまだ続くので、
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たくさんいただけたら良いなと
思っています。