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[第17話]がん
[夕方・家]
2日後に海に行くため、
ノリノリで夕食を食べていると、
急に両親が真顔になった。
流石に鼻歌を歌いながら
フォークを振り回し、
手で夕食を食べるというのは
まずかったのだろうか…
「優太。ちょっと話があるんだ」
『何?あまりにも不真面目な子だからでてってほしいとでも言うつもり?』
「自分で言うかそれ」
「まぁ話と言うのはそれじゃない」
「今度海外に引っ越すのをやめたんだ」
『なんで?』
「お父さんな、ガンになっちゃったんだ」
『え、つまり、どゆこと?』
「入院をして、がんとたたかうんだ。」
「だから、海外には引っ越さない」
『え、死ぬの…?』
「治すさ」
『へーがんばれ』
「ずいぶんあっさりしてるな」
『え、だって、がんってそんなに珍しい病気じゃないし』
「そうだけど、少しは心配してくれても良くないか?」
『いや、だって、元気にしか見えないから、実感がわかない』
「まぁ。確かにそうだな」
「じゃあそういう事だから」




