最初なので、定番所から攻めてみましょう
どこまでがセーフでどこからがアウトかわからないので、ビクビクしながら書いてます。
【??駅前】
「というわけで、はるばる来たよ!」
「転移で一瞬ですけどね」
「...そういうことは言わないお約束だよ、ハクホくん」
事故で死んで異世界転生する予定だったが、なんやかんやで転生できなくなってしまったオレ、琴城 白穂は、自称超絶美少女女神ことフレイヤ様のガイドブックとして採用されて、彼女の休暇旅行に付き合わされることになったのだが...。
「はいはい、そういうあらすじ的なのはいーから。とっとと話を進めないと誰も得しないよ!」
「あっ、はい」
すっかり出鼻を挫かれたオレは、やれやれと周りを見渡す。
そういえば行き先も告げられずにいきなり連れられてきたが、ここは...。
「日本でも数少ない路面電車が走る街...そしてイカがデザインされた独特のデザインのマンホールといえば。うん、ここは北海道の玄関口・函館市ですね」
「おぉ、正解だよハクホくん。流石、私が見込んだだけあるね」
「まぁ有名な観光地ですからね、オレも以前来たことがありましたし。それにしても最初が函館とは、中々よいチョイスだと思いますよ」
◇◇◇ ハクホメモ ◇◇◇
【函館市】
北海道の南端に位置する、道内では札幌に次いで、第二の都市の座を旭川市と争っている観光都市だ。
北海道のいわゆる"持つとしたらココ"となる渡島半島の、枝分かれした先っちょの東側・亀田半島の大半が函館市となっているが、観光地は函館駅から赤レンガ倉庫群にかけての"ベイエリア"、函館山の麓に位置する"西武地区"、史跡が有名な街の中心部"五稜郭"、そして温泉と高級旅館街の"湯川"の大きく4つに観光地が集中している。
近年では北海道新幹線が開通したこともあり、国内外から多くの観光客が集まるメジャーな観光地と言えるだろう。
ちなみに、函館は冬でも以外と降雪量が少ないので、雪になれてない本土の観光客が冬の北海道を経験してみたいなら強くオススメする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「さて、では早速観光を始めていこうとしよう」
「...フレイヤ様、せっかちだって言われません?」
「そんなことないよ。それよりも話を進めず、ダラダラと会話を続けるほうが読者にとっては退屈なはずさ。ほら、とっとと最初の目的地を決めて?」
「メタァ...って、オレが決めるんですか?」
「そうだよ、そのためのハクホくんだよ?」
「さいですか...」
それじゃガイドブックじゃなくてガイドマンだよなぁと思いつつ、オレは腕を組んで暫し考える。
「(函館で最初に行くべきとしたら、先ずは市内が一望出来るアソコかな...)」
候補はいくつか思い付くけど、最初は穴場的な場所より、やはり王道的な場所を選んでおこうか。
「はい、決めました」
「おっ、早いね! じゃあその場所を頭に思い浮かべて、"転移"と唱えてごらん?」
「え、え~と、"転移"!」
その瞬間、オレたち二人の姿が光に包まれたかと思うと、一瞬で目の前の景色が移り変わった。
そして聳え立つ白い塔の前に、気がつけば立っていた。
「これがハクホくんに与えた旅行用チートの1つさ。便利でしょ?」
「うわぁスッゴい便利...生きてる間に欲しかった...」
「移動を楽しむのもまた旅の醍醐味だけど、基本的にはこれで移動しようね。 ...ところでここは?」
「あぁ、ここは五稜郭タワー。五稜郭公園に隣接する施設で、市街地を一望出来るのと、五稜郭の綺麗な星形を真上から望むことができることで有名な観光スポットです。先ずはメジャー所からセレクトしてみまし
が、どうでしょう?」
「うんうん、いい選択じゃないか。気に入ったよ」
フレイヤ様はワンピースのポケットからデジカメを取りだし、「おぉ~」と感激の声を上げながら、タワーを見上げてパシャリと写真を撮っている。
こういうところは、女神様といえど普通の人と変わらないもんだ。
「最初はタワーに登って風景を堪能し、それから実際に五稜郭史跡を歩いてみましょうか」
「うん、それじゃあ早速、行ってみよう!」
そういって俺たち二人は、五稜郭タワーの建物内に入っていった...。
《次回に続く》
◇◇◇ ハクホメモ ◇◇◇
【五稜郭タワー】
市街地のどこからでもその姿を拝むことができる、五稜郭を模した独特の五角形のフォルムが特徴の函館市のシンボル。
実は現在のタワーは2006年に完成した二代目で新しい。(一時期は2つのタワーが並び立つ姿を見ることも出来た)
高さは107メートル、展望フロアは地上90メートルと86メートルの2階層となっている。
前述の通り五稜郭史跡を一番近くから綺麗に望める場所だけあり、多くの観光客が記念撮影に訪れる人気スポットだ。津軽海峡や函館湾、函館山の美しい景色や、夜間にはあの"函館の夜景"を違った角度から望むことが出来る。
色々な権利や規約に引っ掛かるのが怖いので内部の詳細に関しては省略させて貰う。
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基本はこんなノリでやっていきます。
ぶっちゃけ作者が観光地について語りたいだけでやっていくのでよろしくお願いします。