病気というつまみ
ここまでお酒とつまみに関する事を、あれやこれやと書いてきましたが、今現在私がどれほどお酒を飲んでいるのか? というと、それほど頻繁には飲んでいません。せいぜい週に三日、しかも缶ビール一本程度が多い……いや二本……さらに足すことの酎ハイ一杯くらいでしょうか。
お酒好き(飲む雰囲気が好きなだけで、銘柄のこだわりとかはあんまり無いです)なのに、何故飲まないか? というと、年齢とともに飲むとしんどくなったのも一つの理由ですが、もっと差し迫った理由があります。
それが半年に一度の持病に対する検査です。もっとも持病の方は安定していてほぼ問題無いのですが、他の数値が引っかかるようになってきました。主に脂質、コレステロール、悪玉コレステロール、要するに成人病ですね。
以前のかかりつけ医は非常に優しいおじいちゃん先生で「気ぃつけや〜」と笑顔で指摘されるくらいでしたが、定年されてから引き継がれた先生は、
「気をつけてーーと言っても、意思が弱くちゃ生活習慣病なんて治せるわけ無いですよね、フフン」
てな感じで挑発してきます。単純な私は、
「あ〜ん? 治るわけねぇってどういう事や? 俺のど根性舐めんなや!」
と挑発に乗って、半年間の禁酒の末、全ての数値を改善させました。これには医師も半笑い(←してやられた、のか?)その後また半年後の検査も好値をキープ。そしてまた半年後←イマココ。
やるしか無いんですよ節酒、今月は泣く泣く断酒してます。それもこれも医師に舐められないため。くそっ、完全にしてやられてる。奴は名医かも知れない、認めたく無いけど。
そこで本題に戻りまして、その絞りに絞った飲酒欲を、検査の晩に晴らそうという訳でして、さっそく飲み会の予定を入れました。
もちろんそこでのつまみは検査結果ですね。焼き鳥屋を予約しましたよ、大好きなつなぎとせせりと鳥皮でビールから日本酒から飲み倒してやる! 他のメンツは仕事の鬱憤を溜め込んでいるようなので、どちらが勝つか? 酒のツマミ話バトルですね(ラップバトル調で)白熱した飲みになりそうです。
程よいつまみになる病ってなにがあるでしょうね? 深刻なのは湿っぽくなっちゃうので、糖尿病や痛風や高脂血症などの成人病辺りが、気軽にヤイヤイ盛り上がれそうです。
特に痛風は、プリン体がとか、親指ピリッときてさぁ、などどこかコミカルで、病気にかかる人も多いから、ベストおつまみ病の一種と言えるかも知れません。
よし! その日のために断酒を頑張るぞ! これだけ頑張ったのに数値が悪かった……それはそれで美味しいツマミだなぁ。




