うまい棒
ご近所さんが遊びに来た、手土産にお菓子を持って。お菓子と言っても、〇〇のチーズケーキとか、□◇の和菓子、とかではない。奥さん連中が駄弁る時用の普通の駄菓子だ。
食べきれなくて残した分の中にうまい棒があった、しかも子供の夏祭りで貰ったものも合わせると、かなりの量になり、後日子供と共にうまい棒パーティーを開催する事になった(単に三時のおやつがうまい棒だけという、多分日本一貧相なパーティーである)
沢山のうまい棒、久しぶりに食べた。もちろんビール片手に。
私は昔からサラミ味が好きだった。唯一あるそれを譲って貰い食べる……なんという事でしょう? 昔食べた時の美味さそのまま。正にうまい棒! ビールをグビリ、合うじゃないか! まさかこれほどのクオリティーとは、うまい棒、君の事を忘れた訳じゃないけど、年を経て食べた君の美味さは感動的ですらあったよ。
そして思い出す、部活帰りの買い食い、さらに思い出す三百円の遠足のおやつ代を全て注ぎ込んだ10円駄菓子の袋。リュック一杯になって難儀したっけなぁ。
懐かしさと共に食べ進むうまい棒、しかし新味もうまかったです。特筆すべきは、納豆味とシュガーラスク味。
納豆味は独特の粘り気と旨味があって、あれは絶対にドライ納豆の粉末を使っているに違いない。そしてシュガーラスク味……まさかうまい棒でデザート気分に浸れるとは! でもそれで飲むビールもまた美味し。いや、その頃は二杯目のレモンチューハイに移行していたかな?
締めに卵巻きのたこ焼き味うまい棒を作って、皆で食べました。子供はこれが一番美味かったようで、
「うま〜!」
を連発しながら、カルピスをがぶ飲みしていました。確かに味は濃かったかもね、何せ少し酔っ払ってたし。
作り方は超簡単、塩と砂糖少々を混ぜた卵を焼いて、うまい棒を乗せて、クルクルと巻くだけ。
作りたてはサクサクと、少しおくと湿気て、私の好きなカシュカシュ風味になりました。
お好みでケチャップとマヨネーズもどうぞ。←塩辛い原因はここか?




