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S版その5-6

「キャハハハ!! トリアエズ、コノカラダヲテイキョシテクレタマホショジョヲ、タオシテヤルトスルカ!」


 ――エシュト――そう、名前と姿を変えた凛華は、大きな爪をふるい、ロイヤルセレナに襲い掛かってくる!!

「くるぞ! 気をつけろ!!」

 レオがそう言ってくる!


「『ソード』!!」


 ステッキを魔法の剣に変え、応戦する!!

(隆幸君の技術はこういう時役に立つ……)

 ロイヤルセレナはそう思う――いま彼女の体を動かしているのは瀬里奈の魂だ。だが、そのことにロイヤルセレナ本人ですら気付いていない――というか、瀬里奈の魂と隆幸の魂はロイヤルセナという魔法少女の中で一つになりかけている……これは、いいことなのか悪いことなのか?


「ガンバレ!! 魔法少女!!」

「変態に遠慮することはないぜ!! やっつけろ!!」

「戦え!!」


 周りの生徒達は無責任な声援を送ってくる!


「たあ!!」

「セリャ!!」


 ガキン!! ガキン!!


 完全に素人だった凛華と違い、エシュトはその爪で猛攻を仕掛けてくる!!

 翼を持っているためか、飛翔しながら攻撃してくるという技も使ってくる――!!


(だけど、動きが見える……!!)


「『パワー』・『スピード』・『シールド』……」

 ロイヤルセレナは、強化の魔法で自分の力を上げてエシュトに対応する!!


「ツヨイ、ツヨイネ!! キャハハハ!!」

 エシュトは両手を振りかざし、

「クラエ!!『ビッグ・クロ』!!」


 ズガン!!


 放った必殺技が、廊下に大きな穴を開ける。

「――――後で、魔法で治さなきゃいけないよね――――」

「キャハハハ!! アトナンテ、アルノ!?」


 ガン!!


 爪の攻撃を剣で受ける。そして、自分も剣で直接攻撃する!!

「シツコイオンナハキラワレルヨ!!」


 ガキン!!


 剣と爪が激しくぶつかり、二人は距離を置く。

 すかさず剣をかまえるロイヤルセレナに対応すべく爪をかまえるエシュト――――が、


『ファイヤー・ボム』!!」

「――!?」


 ドウン!!


 ロイヤルセレナが放ったのは炎の爆裂魔法――!!

 今まで、剣での攻撃が主体だったため、次のそう来ると思っていたエシュトは対応が遅れる!!


「今だ!! 『ビッグ・シールド』!!」


「ナ――!?」

 ロイヤルセレナが使ったのはステッキを巨大な盾に変化する魔法だ! 爆裂魔法で体制を駆使されたエシュトに巨大な盾で突進するロイヤルセレナ!!


 ドン!!


 エシュトは、ロイヤルセレナの盾と、廊下の壁に挟まれてしまう!!


「うまい……いつの間に、こんな戦い方を身につけたんだ?」

 レオがつぶやく。


「おお、やったー!」

「よくやった! 魔法少女!!」

「勝利インタビューさせて!」


 見学していた生徒達もロイヤルセレナをほめたたえる!


「ク、ク、ク……]


 エシュトは、苦しそうにうめく。

「――レオ! この人を、元に戻す方法って、ある!?」

「ああ、浄化の魔法を使え――今のロイヤルセレナなら、使えるはずだ!」

 レオの声を受けロイヤルセレナは精神を集中する――

「……あるべき姿に戻って……『クリア・ヒール』……!!」


 シュウウウウウ………………


 浄化の光が、エシュトを元の人間の姿に戻していく……


「うわぁ! 男子、見ちゃダメだよ!!」

「おおっ!! 魔法少女、グッチョブ!!」

「いいもの見せてもらいました!!」


 周りの声が、よりいっそう大きくなる――なぜなら、ロイヤルセレナの魔法はエシュトを元の入田凛華の姿に戻しただけ――エシュトの姿に変異した時敗れた服は直していなかったのだ――


 当然、凛華は裸である………………


「わ、ごめんなさい、『キュアー』!!」

 あわてて、そういった事柄を直す魔法を使い、凛華の服装を直す―― 

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