四十六から五十
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昼過ぎに 魔女聞いた嘘 うそやぐや 早々退去 島に帰する日
ひるすぎに まじょきいたうそ うそやぐ(や そうそうたいきょ しまにきするひ)
※ うそ‐や・ぐ の解説
[動ガ四]《「うぞやく」とも》鼻がくすぐったくなる。おかしくて笑いたくなる
「鼻が—・いでをかしきぞ」〈沙石集・四〉
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瞳見ず 水着脱ぎ逝く 快感か 沃懸く息抜き 隅々身飛び
ひとみみず みずぎぬぎいく かいかん(か いかくいきぬき すみずみみとび)
※ 沃懸く(い‐か・く) 注ぎかける。浴びせる。
※ 瞳魅す(ひとみみす)
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ぼくのミス 水着脱ぎ言う ガチの娘の 違う息抜き 隅々の窪
ぼくのみす みずぎぬぎいう がちのこ(の ちがういきぬき すみずみのくぼ)
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記号燃え 谷に巨人か 猥瑣示唆 違和感諸紀に 似た絵も動き
きごうもえ たににきょじんか わいさし(さ いわかんしょきに にたえもうごき)
※ 猥瑣 こまかくてつまらないこと。くだらないこと。また、そのさま。
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岬燃え 谷に巨人が 色界か 既視感書紀に 似た絵も刻み
みさきもえ たににきょじんが しきかい(か きしかんしょきに にたえもきざみ)
※ 色界(しき‐かい) 仏語。三界の一。欲界の上、無色界の下にある世界。欲界のように欲や煩悩ぼんのうはないが、無色界ほど物質や肉体の束縛から脱却していない世界。色界天。色天。四禅を修めた者の生まれる天界で、初禅天から第四禅天の四禅天よりなり、さらに一七天に分ける。




