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2 悪女は悪巧てる(2)

 プレ・デビュタントはやはり五歳で出席することに決まった。


  ヘレナの後押しもあったが、モルヴィアナたっての希望と言うことで父はしぶりながらも頷いてくれた。

 付き添い人―――つまり会場入場の際にエスコートしてくれる年上の信頼出来る人間は兄に決まったのだった。

 父は最後まで付き添い人として出席したそうにしていたが、モルヴィアナがいいよと言っても結局首を縦に振らなかった。一体なんなんだ。モルヴィアナは告白してもないのに振られたような気持ちになった。


「モルヴィアナ、プレ・デビュタントのドレスをまだ選んでいないと聞いたが……悩んでいるのかい?」

「はい。素敵な物が沢山あったのでまだひとつに絞ることが出来ず」

「私としたことが、集めすぎてしまったか」


 父親であるデイビッドは男爵家の婿らしい。詳しいことは分からないがとにかく穏健派で政治に深く関わることを避けているように感じた。とは言え王城には頻繁に通っているのでモルヴィアナは男爵家の令嬢にしてはそれなりに恵まれた暮らしをしている。

 父は母の生き写しであるモルヴィアナを大層可愛がった。欲しいと言えば与えられ嫌だと言えば排除される。モルヴィアナ自身が分別のついたいい大人だからこそ動じないが、全くの赤子であった場合とんでもないわがまま娘に育っていたに違いない。

 父に瓜二つの兄も同じようにモルヴィアナを可愛がった。成熟した前世の記憶がなければまさに勘違い男爵令嬢になっていただろう。

 四歳の誕生日、素直に甘やかしすぎだと告げれば「そのように言葉を返せるお前だからこそ大丈夫だ」「モルヴィアナは謙虚ないい子だね」と微笑まれてしまった。もうダメだ。実質大丈夫だし謙虚ないい子なので仕方がないと自分で慰める。


 今年のプレ・デビュタントは八月のど真ん中に開催するらしい。真冬でないだけマシだが真夏にドレスを纏ったパーティに参加するのはそれなりの苦行だ。

 この世界にあるドレスはどれも布が厚くて通気性が悪すぎる。子どもの頃からコルセットなどを巻き付けて生活させられるのにも嫌気が差していた。

 どうにかいい感じの服はないかと足掻いていたが父が集める衣装はどれもこれも高級さに極振りした重いものばかりだった。

 貴族というのは大変な仕事に思える。


 いっそ自分の好きにデザイン出来た方がマシだ。キャラデザには自信がある。


「父上、モルヴィアナはどうやら自分で服を選びたいらしい」

「自分で……なるほど! そうだったのか。すまない、気が回らなかったよ。確か明日はヴァイオレット先生はお休みの日だったね。久しぶりに三人で出掛けよう」

「たのしみです」


 ナイスアシスト。モルヴィアナは兄に感謝した。






 次の日、朝早くから起こされることとなったモルヴィアナは眠気を引きずりながらもおめかしを終えた。ヘレナ率いる侍女達はことごとくモルヴィアナを着飾ることに執心している。目と鼻の先にある服屋に駆け込むだけだと言うのにジャラジャラとした宝石を身に纏わせられるのだ。着替える度に邪魔になって仕方がない。

 結局二三度着替えるはめになり、一番楽な格好ができるドレスにした。母の形見である古い型のワンピースドレスはモルヴィアナには少しだけ大きいので苦しまずにすんだ。


「おはようモルヴィアナ、今日も可愛いよ」

「お前は本当にその服が好きだな?」


 父と兄は似た顔をほころばせてそう言った。生前のモルヴィアナが知る貴族というのはちょっとふくよかなイメージがあったが目の前の二人は引き締まった体にピッタリとあったよそ行きの紳士服を身にまとっている。屋敷で書類仕事か王城に出仕するくらいしかしていない父でさえ腹は六つに割れている。これが異世界ファンタジーと言うやつなのだろうか。

 かく言うモルヴィアナもどれだけ食べてもだらしない肉が増えることはなかった。贔屓目に見てもハンサムである二人を両側に添えて彼女は歩き出す。二度目の人生は遠慮などしなくていいので家族からの無償の愛を十分に受け取ることにしたのだ。


 男爵家であろうと馬車は持っているし公道も自由に走る。身分の高い馬車が通れば待つ必要があるだけで特に決まった交通法はなかった。

 モルヴィアナはまだこの世界のことをほんのひと握りしか理解出来ていなかったが、御者に資格がいらないことを知ってからは馬車に乗るのが嫌いになってしまった。だって明確な法制度が決められていない無免許運転の車には乗りたくないに決まってる。そういうことだ。

 モルヴィアナの前世の記憶があるゆえの細かなこだわりですらデイビッドは気を配ってくれた。フォイルナー男爵家の御者は実績が十年ある者しか雇用していない。

 控えめな揺れはちょっと急ブレーキが強めの電車みたいな乗り心地だ。持ち込んだクッションのおかげでおしりはそれほど痛くない。目と鼻の先にあるはずのドレスショップに遠回りして景色を楽しみながら向かった。父と兄はモルヴィアナが喜ぶだろうと近くの庭園の薔薇を窓から見せてくれた。


 十数分たった頃には最近流行りのドレスショップに到着していた。


 看板はシックな雰囲気で金色の下地に黒字でロゴがあしらわれている。独特な筆記体なせいで読みづらい。せっかくの看板なのだからもっと見やすくすればいいのに。変に字間が詰まった文字を見ながら残念な気分になる。

 店に近づくとドアボーイが深々と頭を下げながら扉を開けてくれる。傲慢な令嬢ではあるが基本の礼儀は忘れない。頭を下げることなくありがとうと微笑めばドアボーイは頬を赤くした。後ろにいるらしい父と兄の顔を見たのか瞬時に表情を暗くする。出かけるといつもこうだ。慣れた。

 室内には家に送られて来たような重いドレスばかりが飾られていた。視界を埋め尽くす布の量にせめてジャンル別に分けて欲しいと切に願う。

 店の奥から店主らしい女が駆け寄った。ようこそ、と歓迎の美辞を述べた後要件を求められる。


「娘のモルヴィアナだ。プレ・デビュタントのためのドレスを仕立てたい。デザインをこの子から聞いてくれ」

「お初にお目にかかります。フォイルナー男爵家のお嬢様。貴方様の良き日にウィドウを選んでいただき、誠にありがとうございます。携われること、光栄に思います。お名前をお呼びしてもよろしいですか?」


 あの看板、ウィドウって呼ぶのか。モルヴィアナは一瞬だけ思考をぶらした。

 階級社会であるこの国では身分の上の者に出会った際、名前を呼んではならない。許可を求めるのが通常の礼儀だ。看板の拙さとは違い丁寧な対応に満足が言ったモルヴィアナは駆け引きすることなく名を呼ぶことを許した。


「もちろんですわ。フォイルナー男爵家が長女、モルヴィアナ・フォイルナーです。今日はよろしくお願い致しますね」

「それではモルヴィアナお嬢様、こちらにお掛けになってください」




 まどろっこしいビジネスの話し合いは面倒だ。ただでさえ生前はプロジェクトリーダーとしてあちこちでペコペコ頭を下げていた。相手の機嫌は最も大切だからだ。だがしかし、いまはそんなことを考えずともいいのだ。だって貴族だから。


「えっと、私はあまり流行りに乗りたい願望は無いので出来るだけ動きやすいことを重視にしたいんです。夏ですし通気性を考えたくて、……でもあまりに安価な物ではフォイルナー男爵家として恥ずかしいのである程度高価な布を使いたいんです」


 今からコルセットをやめてキャミソールにしたいと伝えても雁首揃って「は?」と言葉を返されるに決まっている。前世とは違いどこか中世と近代のヨーロッパをごっちゃりと混ぜ返したような世界だった。舞踏会に高級娼婦を連れ立ってもいいのにスープは手前から奥にすくわねばならない。もう前の知識はある程度捨ておいた方がいいと理解していてもなかなか手放せないものだった。

 持参したスケッチブックを見せる。若干下着に近い素材なので見られるのは恥ずかしいがドレスと言い張る状況で見ないでと言い募ることも出来ない。

 自分で考えたわけでもないデザインを我が物顔で提案することに罪悪感はまったく抱かなかったので予定通り進める。


「デザインは大まかに決まってまして、根底のデザインはこれで、華やかなドレス周りのデザインは丸ごとウィドウさんに投げてしまいたいと思ってます」


 気弱な印象を植え付けないようしっかりと目線を合わせて堂々と設定画を渡す。スケッチブックは父が出仕する度に買ってくるのでモルヴィアナもどんどん消費している。

 他にもデザインを記していたのでウィドウ夫人はパラパラとページを捲りつつ感嘆の声を漏らす。


「この歳でこのデザインを……? 寸法の狂いもありませんし、このまま事業提案として出しても問題のないレベルですね……」

「モルヴィアナは新しい目を持った子でね、目の付け所が人とは違うんだ」

「はい、まさに斬新で―――少し、斬新すぎるところもありますが」

「モルヴィアナの夢は脱・コルセットだもんなー」

「だって苦しくて、美味しいものも楽しめないんですもの」

「よしよし代わりにお兄ちゃんが食べてやろうな」

「それは余計なお世話って言うの」


 モルヴィアナの商談だったはずがデイビッドとレイモンドの話に変わっていく。脳内はさっさと終わらせて家に帰りたいが九割だったので適当なところで会話を切りあげた。


「後は私がこれなら合うかなと思ったの生地をまとめてます」

「こちらのデザインに合わせるのであれば確かにこの生地が相応しいです。モダールは南の方の国で生まれた魔法化学で出来た新たな繊維で、この国ではごく一部の商人でしか取り扱っておりません。一体どこでこの知識を……お嬢様は素晴らしいですね」


 流れるように褒められて悪い気はしない。口元を指先で隠しながら淑女らしく微笑んだ。


「付け根部分はモダールを使用して、残りはちょうど仕入れた高級絹織物を使いましょう肌に直接当たる部分以外をふんだんにあしらえばきっと素敵なドレスになります」


 目線の先にある棚にはずらりと生地が並べられている。下から三番目に位置する布地を鷲づかんだ後モルヴィアの肌に合わせるように色を確認した。見えない場所なので何色でもいいのだが相手が望むのであれば付き合う所存だ。


「こちらが当店最高峰のウェルベイン上等布です」

「それはおかしいですね。この店で一番高価な布は他にあると思ってました」


 ひっかかったことがあると口を挟んでいまうのも悪癖のひとつだろうか。あからさまに嘘をつかれたことにこの体が勝手に反応したのかもしれない。


「い、いえそんなことは……」


 しどろもどろになった言葉尻には真実が詰まっている。言葉を聞かずともモルヴィアナには彼女が嘘をついていることが理解出来だ。

 薮を続くのもなんだが一度言いかけてしまったことを止める方が難しい。


「その棚、下から順に希少価値の高いものになっているわ。その絹はウェルベイン辺境伯領で作られた文化遺産に該当するものなので確かに高価ではあるけど……ならば一番下の棚二つが空いたままなのは何故かしら? 一番目に着くところなのに、まるで今売り切れたみたいだわ」


 モルヴィアナは先程までの小さなお嬢様ではなくなっていた。しっかりと状況を把握し、相手の嘘をひとつずつ潰していく。男爵家であれ貴族は貴族だ。貴族には矜恃というものがある。


 視界には透けた青い画面が見えていた。まるでゲームのチュートリアルのように次の指示が出ている。モルヴィアナが求める結果を手に入れるために次にするべきことが記されているので、その通りに行動すればいい。

 【ウィドウ夫人の嘘を暴け】―――なんとも直接的なクエストだった。


 女主人の状態欄を覗き見る。

 【状態:偽証・焦燥・恐怖】と書かれていることからやはり求めている布は存在しているのだろう。どうして隠そうとするのかが不思議で追及を止めることは出来ない。後ろで殺気立つ父と兄の気配を感じながらも話をしているのは私だということをアピールするために軽く右手を上げた。

 デイビッドは平穏を望む普通の男爵家当主だ。知り合いがやけに多いこととやたら人に褒められることを除けば穏やかな貴族である。だが父はとんでもなく貴族としてのプライドが高い男だった。

 ここで言う貴族のプライド、というのはいい意味の方だ。義務と権利を明確に意識して行動する。お金の使い所を弁えているタイプだった。


 つまりモルヴィアナが軽んじられたと感じるこの状況は男爵家をなめているという発想に行き着いてしまう。レイモンドは恐ろしく父に似た生き物だったので同じくである。


「ウィドウ夫人、我が家は確かに男爵家だ。そのことをあなたもよく分かっていると思うが――だからと言って侮辱されて黙っているわけではない」

「子どもだからと言って馬鹿にしているのならば俺にも考えがある」

「お兄様は絶対に暴れないでください」


 デイビッドとレイモンドが立ち上がったので慌てて静止をかける。右手が見えなかったのだろうか。モルヴィアナはため息をこぼすのを耐えた。父は大人なので暴れないが兄はまだ十になったばかりの子どもなので気性が荒い。

 口を挟むようにウィドウ夫人だけを見つめて話しかければ自ずと二人は理解してくれた。


「ウィドウ夫人、あなたの対応は最初から何一つ間違っていなかったわ。だからそこに布がないのであればなにか理由があると思うの。けれど、少なくとも貴族相手にバレる嘘はいけないわ。せめて段をひとつずつずらさなくては。私もちょうど肌触り的にはウェルベイン上等布の方があっていると思っていたのよ」


 視界に広がる映像が変わっている。

【状態:動揺・恐怖】が瞬時に【状態:陶酔・尊敬】と切り替わった。チュートリアルらしい次の指示は消えてクエストクリアの報酬が与えられる。夫人の状態に尊敬がついたせいなのか【追加報酬】まで表示される始末だ。

 視界がうるさい。思わず閉じた。


 ――また意味もなく最大魔力保有量が上がった……。


 モルヴィアナには生まれた頃からこれが見えた。もちろん前世ではフィクションでしか見た事のないものだ。

 適度に発生するクエストをクリアすれば報酬として最大魔力保有量が追加される。知らないうちに8000と言うとんでもない数字になってしまったが、この数値が世間的に見てどの程度なのかは分からない。少なくとも父と兄よりは少ない。

 モルヴィアナはプレ・デビュタント前の令嬢なので家族と使用人、それから家庭教師以外の関わりはほとんどない。

 ウィドウ夫人よりは多いが、ウィドウ夫人は貴族では無いのでモルヴィアナにとっての知りたい基準にはなり得ない。


 【ナビゲート Lv.1】と記された横にはレベルMAXの表示があった。これが最大レベルなのでどうすることも出来ないし、指示を無視してもクエストは永遠に保留されるだけ。

 心の中で【ナビゲート・クローズ】と囁けば視界がクリアになることを知ってからは適当な嘘発見器としての使い方をしている。

 モルヴィアナがまさに新生児蜂蜜地獄を抜け出せたのもこの力のおかげである。どうしてか赤子に蜂蜜を食べさせたがる現地の人間の知恵の裏の裏を読むのに大いに活躍した。食事に混ぜられても状態確認をすれば何が入っているかは分かるので運ばれてきた瞬間に机をひっくり返す勢いで駄々を捏ねた。

 どんな転生特典なんだとため息を着きそうになったが、人にみだりに話したりしなければただの人間に違いない。

 彼女自身が気をつけていれば至って使い勝手のいい特典だ。今回のように。


 ウィドウ夫人は深々と頭を下げながら近くにいるボーイに声を掛けた。持ってきて頂戴、と簡潔に告げれば重々しい雰囲気の中カウンターに急いで駆け込んだ。現れた漆黒のトレイには見覚えのある高そうな生地が乗っている。


 ――やっぱりここでもカシミヤって高級なんだな。


「その下の棚は最上級のカシミヤ織物が配置されていたのですが、最近入ったボーイが手入れを間違え傷んでしまったのです。こちらなのですが……到底売り物にできる状態ではなく、入れ替える前にフォイルナー男爵家の皆様が入店されましたので思わずなかったことにしてしまいました」

「私こそごめんなさい。不必要な追及をしてしまって」

「いいえっ、とんでもありません。我々の手が行き届かないばかりに不快な思いをさせてしまいました」


 そういう事なら、とデイビッドは溜飲を下げた。先程とは打って変わって優しげな表情を浮かべたままドレスの話にうつり変わったのだった。値段に糸目は付けないと男爵家らしからぬ豪快な謳い文句にモルヴィアナもほっと胸を撫で下ろした。

 兄の方は少し不服そうに頬を膨らませながらなんでそんなこと知ってんだ、と彼女をやたらと追求したのだった。


 モルヴィアナは契約書の類を父に任せて一人ソファで短くため息をついた。お出かけは面倒だ。今だって緩いコルセットを巻いて息が詰まりそうだった。


 馬車を呼んでくるから、と外に出ていったデイビッドを追いかけるようにレイモンドも外に向かう。「お嬢様のお眼鏡に叶って光栄です」とウィドウ夫人は何度目かの賛辞を口にした。


「それにしてはお嬢様は五歳とは思えない貫禄をお持ちですね」


 お口に合えば幸いですが、と差し出された紅茶にはハニーレモンが仕込まれていた。客の好みを把握するのが早くて好感度が高まる。そっと指先をティーカップに添える。温かさも好ましい。ティースプーンが陶器に触れないように注意して混ぜる。


「あら、五歳はプレ・デビュタントを迎えるれっきとした淑女(レディ)ですよ。一人前の入口に立っていると言っても過言ではないわ」

「その通りなのですが……お嬢には人を納得させる話術と迫力と知識が備わっております。それは齢五才で培えるレベルをゆうに超えておりましたので、ただ感服致しました」


 心の底からの言葉らしい。わざわざ状態欄を見ずとも分かる。


「その言葉こそ嬉しくいただきますわ、ウィドウ夫人」


 舌触りの良いハニーレモンティーを味わいながら父と兄を待つ。


「あ、後ね。看板はもっと見やすくて上品な文字にした方がいいわ。金色に黒字より黒色に金字の方がこのお店の雰囲気に合ってると思う。それと衣装はジャンル別に分けることをおすすめするわ。ショーウィンドウは定期的に変えた方がいいわね。―――あと、私のデザインの権利は放棄するわ。ウィドウ夫人がいいように使ってね」


 モルヴィアナは脱・コルセットの第一歩を踏み出せたことに感動してつい色々と余計なアドバイスを重ねてしまった。

 父と兄はモルヴィアナが一息に話終わった数秒後に慌ただしく室内に飛び込んだ。





閲覧ありがとうございます。

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