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10 悪女は策励く(1)


 モルヴィアナは時間いっぱいシェリルの傍でたわいもない話をした。


普段は大人を喜ばすための手頃な会話を意識していたが、同い年の子どもと話すのはこれが初めてだったのでどういう風に会話を続ければいいのか分からなくなったのだ。

それで思いついたのが自分自身を知ってもらおうということ。

 

 モルヴィアナは最近の流行りだとか同じ年頃の子どもが好むものを知らない。生まれてからずっと男爵家の中で過ごしてきた。この世界に何よりも優先すべき者(シェリル)がいるなんて思っていなかったからだ。

 

 外には侍従を使いに出せばそれで良かった。貴族男爵家の子どもなんてそんなものだ。高位の貴族でもあるまいし、顔を見せる必要性も需要もなかったのも一つある。

 

 シェリルのことならなんでも知っているが故に、この頃のシェリルが興味を抱くのは大抵"父親に褒めて貰えるための教養"くらいであることも理解していた。

 シェリルは完璧な淑女であるので、モルヴィアナが教えてやれることなどほとんど残っていない。

 

だから自分の話をするしかなかった。ただ静かに愛を伝えるぐらいしかなかったのだ。


結局、時間いっぱい―――護衛騎士がモルヴィアナを探しに来るまでシェリルの好きなところを伝えて終わった。

 シェリルは仏頂面のままモルヴィアナを見ることも無くその言葉を聞いていただけだった。黙れと言われなかったことだけが救いかもしれない。


 最後の最後に一緒にいるところを見られたくないから、とそそくさと去ろうとした彼女に魔力隠蔽のコツを教えてあげたのが一番好感触だった気がする。相槌もせずに静かに隣に座っていたシェリルは最後に女神のようなほほ笑みを落として「気分転換にはなったわ」と去っていった。


美しいお辞儀(カーテシー)。今夜は無礼講だからと返してくれた礼儀。

最後まで白馬の王子様(ヴァレン)は来なかった。それが酷く心をおちつける。


でも──もう噴水の前で泣きじゃくっていた天使はどこにもいないのだと知ったのが、少しだけ寂しかった。


 夢のような時間が終わってしまった後に残ったのは家族(泣き虫)を慰める面倒だけであった。


 プレ・デビュタントの途中で姿を消したモルヴィアナに、デイビッドもレイモンドもそれはそれは動揺したらしい。

 シェリルのことに手一杯で【ナビゲート】を閉じていたのが災いした。新入りらしいホールボーイはモルヴィアナが渡した硬貨を言われた通り二人にみせたところ、余計に興奮してしまったようで情けない顔をしていた。

 申し訳ないことをしたと少し反省したのだった。

 結局金貨はちゃんと払った。モルヴィアナの座右の銘(モットー)は有言実行である。


 いい大人が公衆の面前で泣きじゃくるのはかなり恥ずかしいものがあったが、イケてるおじさんである父は面構えだけは整っていたのでまだ見れたものだった。微笑ましげな周囲の視線に男爵令嬢で良かったと思った。

 これで公爵家とかだったら恥ずかしくて外に出れたもんじゃない。

 兄も大概似た感じで、モルヴィアナの家族は大変似通っていた。


 さて怒涛のプレ・デビュタントのお披露目は終わり、モルヴィアナは色々と計画を立てねばならなかった。


 そう、「シェリルを幸せにしよう大作戦」だ。


 今日はヴァイオレットが来ない日なのでゆっくりと課題の復習をしつつ、ヘレナにお行儀が悪いと口を挟まれながらも懲りずに食べ続けた。

 ヘレナは口うるさい侍女であるが、母に瓜二つであるモルヴィアナの言葉を違えることはほとんどない。―――あったのは数回くらいで、"面倒だからお風呂に入りたくない"とか"着替えるのだるいのでネグリジェで出かける"とかである。ダメなものはダメだった。

 そういうわけで今回のお小言も素振りだけで終わった。豪勢なアフタヌーンティーセットはどう考えてもモルヴィアナが欲しいとい言い出す前に作ってたやつである。

 ポテトチップス的なものが中段に乗っているのはモルヴィアナのリクエストが起源だ。前世のジャンクフードが忘れられないモルヴィアナは時折こうして、ジャンキーな食べ物をコックに頼んでいるのだった。

 第一声が「ポテチ美味(ウマッ)!」だったので屋敷内ではポテトチップス的なものが「ポテチウマ」と呼ばれている。


 モルヴィアナは指先が汚れないようにトングのようなもので一枚一枚丁寧に挟んだ。お行儀が悪いと当初言われたこのスタイルも、こんこんと合理的であることを説明すれば理解してもらえたようだ。

 ポテトチップスはほぼ素材そのままで大丈夫だから比較的安価な庶民のおやつとしても楽しまれているらしい。

 ラペンドルドの主食は芋類(ポテト)だったので、余計に需要と供給が合わさって巷で流行りの一品にもなっている。


 とことんこの屋敷の人間はモルヴィアナに甘かった。


 いつも通りのおやつのスタイルを取りながら、頭を占めるのはいかにしてあの魔窟のようなラグランジュ公爵家を切り崩すかに一点集中だ。デイビッドにそれとなく聞いて見ても「モルヴィアナは気にしなくてもいいよ」と適当にはぐらかされた。

 やはり父は公爵家とかいう高位貴族の肩書きがあまり好きではないようだ。

 兄に同じ質問をして見たら「ラグランジュ公爵家の爺婆は陰険って昔から決まってる」と場所が場所であれば打首になりそうなことを言っていた。兄に外で質問するのはやめておいた方がいいことを学んだモルヴィアナだった。


 切り崩せないのならば内側から破壊するしかないか、とつい暴力的な思考になるのを抑えつつ、当面の方向性はいかにしてシェリルの信頼を勝ち得るかを考えていく。


 もういっそ本当に白馬の王子様になってしまうのはどうだろうか。


「お父様、同性同士の結婚ってどう思う?」

「!? げほっ、! ゲホ、ッゴホ、ッ!? 何て?」

「いいえ、結構です。分かったので」


 突発的に思い至った計画のひとつはどうやらあまり歓迎されるものでは無いようだ。一瞬のうちにデイビッドの顔が青ざめ、優雅に口に含んだ紅茶が喉を焼いている。

 隣に座るレイモンドが「何処の馬の骨?」と聞いてきた。なるほど、レイモンドは嫌悪感がないらしい。


 現在進行形で開いているラペンドルド国貴族大全名簿にも同性同士で結婚しているような人間は見当たらない。やはり男は女、女は男とくっつくのがこの世界での正であるらしい。


 モルヴィアナはシェリルを愛していたが、一番大事なのはシェリルの幸せであったので、おおよそ普通から逸脱した方法で幸せにするつもりはなかった。


「も、モルヴィアナ? ごめん、どういうこと? もう少し噛み砕いて教えてくれないかい?」

「お前、好きな女でもいるのか?」


 まくし立てる二人に見つめられながら名簿の名前をなぞる。背後で警護に当たる護衛騎士もちょっと驚いた様相だった。

 さっきのはマズったな、と独り言(ひとりごち)た。


「なんでもないよ。ちょっと気になったから聞いてみただけ」

「そ、そうかっ。そういうこともあるよな? ほら、もっとポテチウマをお食べ。モルヴィアナはこれが好きだろう?」

「うん、食べる」


 モルヴィアナが好奇心旺盛であることは家族、ひいては使用人までもが知り得ることなのでみな快く納得してくれた。また一口、カロリーを摂取する。

 

 思考はエネルギーの消費であるので自然とカロリーの高いものを消費してしまう。頭の奥で計算しながら、午後の魔法の訓練では積極的に魔力を消費しようと思った。

 魔力を使うにはエネルギーが必要だ。どこぞの忍者宜しく、モルヴィアナは不必要に丸くならないためにもたくさん魔力を使うことにしている。

 気がつけばクエスト攻略の音は数知れず、ついこの間まで8000どまりだった最大魔力保有量は軽く10000を超えてしまった。明らかに家族より増えたこれは異常なのでは、と最近ようやく理解したところだ。


「お父様、そろそろ魔法の訓練がしたいわ」

「ああ、分かったよ。行こうか」


 食べ散らかしたのをそのままに次に行けるのは貴族のいいところだ。

 


 ◇◇◇



 魔法は知識と経験の世界だ。見ただけでは使いこなせず、原理を知らなければ使用することも出来ない。基本的な巡りを理解して体に染み付けるのが大事なのだと言う。

 現在進行形で水の魔力ということになっているモルヴィアナの魔力はやはり父に渡された腕輪によって制御されたものらしい。力を抑えつけるというよりは、隠蔽するような感覚を受ける。


デイビッドに授業は一人で受けるから、としつこく言い含めれば観念して仕事に戻ってくれた。男爵家と言えども貴族には義務があるのだ。娘の授業如きでサボらないで欲しい。

同じく授業に付き添うような素振りをしたレイモンドはルドがさっさと連れていってくれた。兄には午後の剣術訓練が待っていた。兄は魔法剣士を志しているようだが魔力が強いが故に剣術が疎かになりがちなのだと言う。

モルヴィアナの横で「主人の意志に反するだろう!」「モルヴィアナお嬢様もおれの主人の一人です。お嬢様が一人で集中したいと仰ってますので」と至極真っ当な意見を述べてくれたので好感度がまた上がった。

以前であれば尻に敷けそうな男リストとして載せたいところだが、今のモルヴィアナには自分の将来よりも大事なことができてしまったので、彼への好感度についても一度リセットしておいた方がいいだろう。


まぁ、護衛騎士はただ言われたことをやるだけではないのだと気付かされた良い経験だ。


さて、邪魔者がいなくなったところで、魔法の授業の先生に丁寧に挨拶をして授業はようやく始まった。


「まずは魔力を体に馴染ませることから始めましょう。プレ・デビュタントを迎えたばかりのモルヴィアナお嬢様は魔力―――ひいてはマナとの触れ合いが一等大切です」

「触れ合いってどうすればいいの?」

「血を巡らせるのです。身体中の血に自分の魔力を馴染ませる。言葉で聞いても理解し難いでしょう。まずは私が実践しますので、お嬢様様は魔力探知をお願いします」

「分かりました」


 魔法の家庭教師であるブルックは顎髭を蓄えた老齢のお爺さんだ。見た目は歴戦の魔法士のような裾の長いコートを来ている。モルヴィアナは祖父母にあったことがなかったが、きっとブルックの年齢はもっと上なのだろう。


 ブルックは父と母の結婚の儀式にも立ち会った由緒正しい魔法士なのだが、今は一線を退いてこうして知り合いの娘(モルヴィアナ)の教育を買って出てくれた。モルヴィアナはこの世界の普通がイマイチ分からないが、五歳児に教えるには濃密な授業はたった一日で終わった。


 友達が居ない故に屋敷内の魔術書を片っ端から読んでしまったため、授業の必要が無くなってしまったのだ。二回目のお勉強は早速実践訓練となった。ブルックは嬉しそうだったが父は何とも微妙な顔をしていた。


 【状態:困惑】―――前々から察してはいたが、デイビッドはモルヴィアナが魔法において目立つことを嫌うらしい。

 先日の授業で習った、"五つのすくみの魔力と相克の関係にある二つの魔力以外はこの世に存在しない"と言う話からしてモルヴィアナは逸脱している。

 モルヴィアナだけではなく、父も兄もなのだが。


 現在も水と記された自分の魔力を見つめながら、これだけ偽造してもバレない腕輪の凄さに驚いた。ブルックの様子からはモルヴィアナの本当の魔力を知っている雰囲気は受けない。


 ブルックは瞼を閉じて体の力を抜いた。深い呼吸音と共にゆっくりと体を包む魔力の流れが変わる。モルヴィアナはじっとその様子を眺めていた。

 魔力探知しながら目の前の魔力の流れを観察する。空気中に散らばる僅かな水の魔力を吸収しつつ、それを体内に埋め込む。

 

 右手に集まった水の魔力はじんわりとブルックの体に溶けていった。


なるほど、こういう風になっていたんだな。



「ではお嬢様、今のを見て思うままに行ってください」

「特に決まった作法があるわけではないのですね?」

「はい、触れ合いは人により違います。全体に馴染ませる方もいれば、一部分から順に染めていく方もいます。これはどちらが良いというわけではなく、単に個人の相性なのです」

「ではブルックは手から染めるタイプということですね」


先程見た情報をそれとなく告げれば、ブルックは珍しいものを見るみたいに目を丸めた。

 

「……驚いた。お嬢様は余程良い目をお持ちのようだ。他人の魔力の流れを適切に判断するのは基本的に実戦経験と慣れです。お嬢様はデイビッド様やレイモンド様の触れ合いをご覧になったことが?」

「いいえ、ありません。特にお父様はあまり私に魔法を見せたがらないので」

「……なるほど」


過保護ですね、と褒め言葉なのか分からない言葉を告げられた。過保護というのは愛を感じられて良い面もあれば無知を誘う悪い面もある。

後者は何とか自分の力で打開していかねばなるまい。


「先程は個人差がある、と言いましたが他の順序が出来ないわけではありません。このとおり、経験を積めば様々な場所から始められます。私がやりやすいのが右手から、という話です」

「では私も先生を見習って右手から」


 ブルックがした通りに息をゆっくり吐きながら空気中の魔力を探知する。心臓の周りを巡る血の流れを意識しながら、指先に水の魔力を集めた。

 見るのと実行するのとでは感覚があまりにも違う。

 ブルックを真似ようとしたのだが、いざ体内に魔力を迎えた後、あっという間に全身に魔力が回ってしまった。


 ―――あ、堪え性がないと思われてしまったかな。


 心の中でちょっと舌を出しながらブルックを見た。目を丸めて驚いている。やはり右手からと言ったくせに全身に纏わせてしまったことを見抜かれてしまったようだ。

 なんだか見栄を張ったみたいで恥ずかしい。


「あら、ごめんあそばせ。ちょっと気合いを入れすぎてしまったようです」


 モルヴィアナは務めて冷静に自己申告した。羞恥を抑えるには自己申告が一番だ。だ。


「まさか、これ程とは……」

「思ったより簡単ですね、これ。ちょっと(なか)が熱い気がする」

「初めてとは思えないほどお上手です」

「買い被りすぎです」


 まあ初めてでは無いので当然である。


 モルヴィアナは前世(ゲーム)の記憶がある。闇鍋ゲーム「フォーチュン・オブ・ラペンドルド」では毎日の課題(デイリークエスト)として基礎訓練というのか推奨されていた。毎日ミニゲームをするだけで基礎能力を一つ上げることが出来るもの。

 そのミニゲームこそが体内の血に魔力を混ぜ込むというやつだ。

 クエストが開かれたので適当にこなすことにした。初めは難しかった体外の魔力を体内に取り込むことも有り余る時間を費やせば出来ないことではなくなった。

 モルヴィアナには趣味というものがなかった。だから魔力の触れ合い(デイリー・クエスト)を趣味にした。


 それを暇潰しに約365日を5回繰り返す。


 継続は力なりとはよく言ったものだ。今までは他人との違いを認識していなかったモルヴィアもようやく理解した。


 ―――頑張りすぎたんだなきっと。


 基礎能力は伸ばそうと思って伸ばせる数値ではない。ランダムではあるが必ず一つの力を向上させるというのは人間社会ではそれなりの力になるのだろう。知らずのうちに努力していたおかげでモルヴィアナは初期魔法訓練の全てをスキップすることが出来た。


 良いことなのか悪いことなのかは測りかねる。父がよく言う"出る杭は打たれる"ような結果に繋がったら面倒なことになる。



「レイモンド様の上達速度にも目を見張るものがありましたが、モルヴィアナお嬢様のそれは最早……いやはや、本当にお母様によく似てらっしゃる」


 まただ。また懐かしいものを見るような目で見る。

 

 見た目だけでなく魔力も似ているらしい、というのは父から聞いていた。水―――実際は氷の魔力なのだが、デイビッドは時折慈しむような目でモルヴィアナの魔力に触れるのだ。

 ブルックの表情からは驚きよりも懐かしさの方が全面に出ていた。

 孫よりも年の離れた子どもに向ける表情にしては優しすぎる。懐かしい、とまたもや口にする彼に素直に問いをぶつける。


「お母様のこと知ってるんですか?」

「それはそれは、……あの方は特別な方ですから」


 ―――特別?


 それは一体、何が、どれが、なのだろう。

 

 確か父は入婿だったと聞いている。フォイルナーは母の家門で、父が一目惚れをして長い求婚の末にやっと頷いてくれたのだと。

 父の振る舞いは貴族しては洗練され過ぎている、とモルヴィアナは認識している。完璧主義者というわけでもないのに、その所作だけはお手本のように美しいのだ。

 それに今回のプレ・デビュタントの時の周囲の反応で、モルヴィアナは何となく理解していた。


 父―――デイビッドは多分元々はとんでもなく由緒正しい所から来たのではないか、と。


 ならば特別なのは父の方ではないだろうか。モルヴィアナは疑惑の目を向けた。

 男爵家の女が特別だと言われる所以はなんだろう。

 

「デイビッド様が大切になさるのも頷けます」

「あの、お母様は何が特別なのですか?」

 

 誤魔化しが通用しなかったことに少し苦い顔をする。歳をとると口が軽くなってしまいますね、と茶化した言い方を続けた。

 何かを知っている。

 これは、今に始まったことではなく、モルヴィアナが言葉を話すようになってから度々感じた違和感だった。


屋敷のみんなはいつも何かを隠している。


「いずれデイビッド様が教えて下さるでしょう。私がお伝えすることではありませんので……さ、授業を続けましょう」


 ―――怪しい。怪しすぎる。


 こういうやけに遠回りな言い回しをする時、確実に何か隠し事があるのだ。モルヴィアナはよく知っていた。

 隠し事があるくせに、その隠し事がとんでもない秘密であればあるほど人は匂わせをしてしまう。王様の耳はロバの耳。―――言いたくて仕方がないってやつ。


 そうしてこういうタイミングできっと通知が来ることをモルヴィアナは何よりも経験していた。

 ピコン、と目の前にクエストが現れた。


 【クエスト解放:フォイルナー男爵家の真実を追え】


 真実。あまりにも直接的な表現に思わず笑みを零した。

 モルヴィアナには伝えられない"真実"というのがあるらしい。それも、母親に関しての濃厚な何か。


「……面白くなってきましたわ」


 こういう時に開くのは、結構重要なクエストだと相場が決まっているのだ。

 

閲覧ありがとうございました。

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