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09 そこにパンツがあるからさ


 九話  そこにパンツがあるからさ



 3人のJSによる『イジメ』というご褒美を堪能したオレは家で姉・優香の帰りを待つ。

 優香は高校1年生。 その分授業数も多く、夕食の買い物をして帰ってくるのでいつも家に着くのは18時くらいだ。



「ヤベェ……幸せすぎる」



 オレは小さく呟く。

 学校ではJSにいじめられて心を満たされ、家では可愛いJKの姉がオレを可愛がってくれる。 こんな生活のどこに不満があったんだよダイキよぉ……。


 もしイジメが精神的にキツかったとしてもだ、姉の優香はかなりオレのことを気にかけてくれている……優香さえいれば乗り越えられただろ。

 まぁ、乗り越えられなかったからこそオレの魂が入ったわけだが。


 オレは手を天井にかざして自身の手の甲をボーッと見つめながらポツリと呟いた。



「クシャミで死んだオレが、今や姉の帰りを待つ弟か」



 脳内で窓を開けてくしゃみで死ぬまでにオレがしていた行動が再生される。

 実際今の現状にオレは結構満足しているのだが、どうしても我慢ならないものがある。 それはもちろん決まってるよな……子供には我慢できても大人になったら我慢できなくなってしまうもの。

 そう……



「エロ本読みてぇなぁ……それか画像」



 前にスマートフォンでそういう画像を検索しようと試みてはみたのだが、見事に閲覧制限モードが付けられていたので見ることがかなわなかったのだ。


 せめて何かこの感情を埋めれるものがあれば……!!


 何気なく適当に視線を向けると、そこには畳まれた洗濯物の山。

 そこでオレの視界は姉・優香のものであろうパンツを捕捉する。



 ーー……ゴクリ。



 オレは四つん這いでそこへ移動し、ゆっくりとパンツを手に取る。

 手にしたパンツは純白で真ん中に小さなリボンのついた極めてスタンダードなタイプ……だがそれがいい!!!



「ーー……」



 壁にかかった時計を見上げると時刻は17時半。



 ーー……ギリいけるか?



 以前のオレでは手に入れることが出来なかったリアルJKのパンツが目の前に。

 


 ドクン! ドクン!! ドクン!!!



 心臓が激しく脈打ち息が次第に荒くなっていくのがわかる。



「ーー……そうだよな、そこにパンツがあるんだ。 男だったら仕方ないよなぁ!?」



 オレは少しずつ顔を近づけ、布に鼻を当てると一気に息を吸い込んだ。



 スウウウウウウウウウ!!!



 「ーー……!!!!」



 おぉ!! ボーイズビー……アンビシャス……!!!



 柔軟剤の香りなのは分かる。 しかしそれが実際に使用済みなことは事実!! それだけでいい香りも3倍増しで味わい深い香りへと変わる。

 オレは天にも昇るような感覚でしばらくその香りを堪能していたのだが……



 ガチャリ



 玄関から鍵穴を回す音が。



「ーー……!!??」



 時計を見るもまだ17時半……ってええええ!!?? あれから時間進んでねぇ!! こういう時に限って電池切れかよこのやろおおおおおお!!!!



「ただいまー」



 帰宅した優香がリビングの中へ。

 オレはその寸前のところでパンツを顔から剥がすことに成功。 何事もなかったかのように平然を装ってみた。



「あ、お姉ちゃん。 オカエリー」


「ん? ダイキ、どうしたの?」


「え? あははははは…」


「それ、私のパンツ……どうして」



 まぁ……そうなりますよね。


 だって顔から離したはいいけど持ってるんですもんね。

 そりゃあ遠くに投げれば問題なかったかもしれないが……出来ない。 JKの貴重なパンツを投げることなんてオレには出来ないんだ。


 オレは滝のような汗をかきながら必死に弁明を試みる。 「その……ほら、転んじゃって畳んでたお姉ちゃんのパンツ広がっちゃったから、どうやって畳んでたのかなーって!!」とパンツを開いて見せたのだが……



「なんだ、そういうことかー。 いいよ、お姉ちゃん後で畳んどくから」


「あ、ハイ」


「それより今から夕食の準備するから、今のうちにお風呂入っちゃってて」


「ワカッタ!」



 セーーーーーフーーーーーー!!!!!



 オレは優香のパンツを置いてすぐさま浴室へ。



「た、助かったあああああああ!!!!!!」



 その後オレは風呂から上がり、優香と夕食を食べてから自室に戻ったのだが、その間ずっとオレの脳は男の夢の詰まったあの甘い青春の香りを忘れられないでいた。

 


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