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61 もはや祭り【挿絵有】


 六十一話  もはや祭り




 「お……おおおおおおお!!!」



 優香とギャルJK星に連れられてきた場所……そこはまさかの遊園地!

 


 「へへーん! アタシのバイト先の先輩が商店街の福引きで当てて、貰ったんだよねー!」



 ギャルJK星がドヤ顔でフリーパスを4人分見せつける。


 

 「そうなの。 それで昨日の夜、『一緒に行かない?』って美咲に呼ばれたんだ」



 優香がギャルJK星の隣で笑いながら昨夜のギャルJK星とのやり取りをオレたちに教えた。


 

 ーー……てかあれだな。 ガチお出かけ用の私服優香、初めて見たぞ。

 なんか清楚というかなんというか。



 「ん? どうしたのダイキ」



 優香が首を傾げながらオレに尋ねる。



 「いや、なんかお姉ちゃんおしゃれだなーって」



 オレが優香を褒めると、優香が喜ぶよりも先にギャルJK星が後ろから抱きついてくる。



 「おっ! 分かってんねダイキー!!」


 「えっ!?」


 「ゆーちゃんの服、今流行りのシアーなんだよね!」


 「……しあー?」



 オレの頭上にはてなマークがいくつも浮かび上がる。



 「そそ! ほら、ゆーちゃんの上着、透けてるっしょ? あれがシアーって言うの。 今あーいうのが流行ってんのよ!」



 ギャルJK星が優香を指差しながら教える。



 「へぇー」



 ギャルJK星の説明を受けて、オレは今一度優香に視線を向ける。



挿絵(By みてみん)



 ーー……綺麗だ。


 そしてそんな綺麗な優香を見たのもあるが、なんだろうこの高揚感は……遊園地なんて久しぶりだが、どうしてこんなにワクワクしてるんだオレ!

 アレか? 小五の心が疼いているとでもいうのか!?

 

 結城に視線を向けるとオレと同じ気持ちなのだろう……目をキラキラ輝かせながら遊園地の大きな看板を見上げていた。



 ◆◇◆◇



 「姉さん、お荷物お持ちします」


 「え、うん。 ありがとー」



 「姉さん、お暑いでしょう。 先ほどもらったウチワでお扇ぎします」


 「ん? あぁ、さんきゅー」



 「姉さん」


 「もうダイキどうしたのーー!?!?!?」



 ギャルJK星がオレの髪をわしゃわしゃと撫でる。



 「え?」


 「いやいや、『え?』じゃないから! どうした? 暑さでおかしくなっちゃった!?」



 ギャルJK星がオレのおでこに手を当てる。



 「美咲の言う通りだよー。 ダイキさっきからどうしたの? ……といってもここに来るまでの移動中も『美咲美咲』してたけど」



 優香もオレを心配そうな表情で見つめている。


 

 「いや、オレは大丈夫。 なんの問題もないよ」


 

 ただあの杉浦ババァたちを追い返したギャルJK星があまりにもかっこよすぎてな。

 あのババァへのキレっぷりとか最高だったぜ。 しかもそんな雰囲気をオレたちの前で出さないあたりめちゃめちゃ好感がもてるんだよな。



 「んー? どうしたダイキー。 アタシの顔じっと見てー」



 ギャルJK星がオレに顔を近づける。



 「え……いや、何も」


 「んもー。 熱中症かもって心配するじゃんー」



 ギャルJK星はオレのおでこにデコピンを一発。

 その後小さく「仕方にゃいなー」と呟くと、優香たちに視線を移す。



 「ゆーちゃんさ、桜子ちゃんと遊んでおいでよ。 アタシちょっとその間にダイキに水飲ませて休ませとくわ」


 「「え?」」



 オレと優香の声がシンクロする。



 「だったら美咲、ダイキのこと私が見とくけど……このフリーパスだって美咲が手に入れてくれたやつだし」


 「いいよいいよ。 ちょうどアタシもちょっと休みたかったところだからさ。 ささ、行った行った!! どこかで座ってるからあとでメールよろー」


 「えーと、じゃあお言葉に甘えるね。 行こっか桜子ちゃん」



 優香が結城と手を繋ぎながら子供用ジェットコースターの方へと歩いていく。

 オレはそんな2人の後ろ姿をボーッと眺めているとギャルJK星が膝に手をついて目線をオレに合わしてニコッと微笑む。



 「うっしダイキ! 休むべ!!」


 「え?」



 ギャルJK星が突然オレを持ち上げる。



 「うおお!!??」


 「んじゃ、近くのベンチに突撃ぃーー!!」



 まさかのお姫様抱っこ! ギャルJK星はそのままちょうど日陰になっていたベンチを見つけ、そこへ向かって駆け出した。


 ま、待ってくれええ!! 最高すぎるウウウウ!!!


 とりあえず色々と気持ちいいんだけど、それだけではない!!

 至近距離から見上げるとそこにはギャルJKの美しい顔……そこからたまにギャルJK星のかいた汗がポタポタとこちらへと落ちてくる。


 今、ギャルJK星の視線はまっすぐベンチへと向けられている……今しかない!!!



 ペロペロペロペロペロ!!!!



 オレは口から舌を出し、まるでスクリューのように口周辺に落ちてきたギャルJK星の汗を回収する。



 うおおおおお!!!! しょっぺええええ!!!!

 ただJK補正がかかってるからなのかな、めちゃめちゃ美味ぇえええええ!!!!

 


 オレはギャルJK星が目的のベンチに到着するまでの間、必死にJK汗を摂取したのだった。

 

 そしてオレの幸福はまだ終わらない!

 


 「ほらほら、これ飲んで」


 ベンチに着くとギャルJK星はカバンから飲みかけのペットボトルを取り出す。


 マーージかああああああ!!!


 オレはそれをありがたく一気飲み。

 もちろんギャルJKが口をつけたところを全て味わうため、飲み口全てを舐め回していく。



 「いや、ダイキどんだけ喉乾いてたの?」



 隣に座ったギャルJK星が笑いながらオレの頭を撫でる。

 そしてそこからも凄かったのだ!!



 「えっ……」



 ギャルJK星はそのままオレの頭を軽く掴んで自身の太ももの上へ。

 それによりオレの頬がギャルJK星の太ももに完全密着……もちもちとした感触が直接肌に語りかけてくる。


 アッピャアアアアアアアアアアア!!!!



 「ほら、ゆーちゃんたちが戻ってくるまでゆっくりしてな」



 ギャルJK星が優しくオレに声をかける。



 「わ……わかりました!!」



 こうしてオレは子供用ジェットコースターを終えた優香と結城が戻ってくるまでの間、ギャルJKの生太ももの感触を存分に楽しんだのであった。



 ーー……ぺろ。



 「ん? え、今ダイキ、アタシの太もも舐めた?」


 「舐めてないです」


 「ふーん……じゃあ汗かな。 ごめんごめん、なんでもないわ」




 美味ぇええええええええ!!!!




下の方に☆マークがあるので評価していってくれると嬉しいです!

感想やブクマもお待ちしております!


●今回の挿絵の優香ちゃん、可愛く描けた思いません?笑

今回の高画質VERも作者Twitterに載せておきますのでよろしければ遊びに来てくださいね!


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― 新着の感想 ―
[良い点] ゆうちゃんの可愛い挿絵ありがとうございます 背景もきれいですね すばらしいです! [気になる点] ダイキが汗を回収してるのが、気になります。 いったいどんな舌をしてるんだ! [一言] 膝の…
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