609 【優香編】ペッタンコでも別の武器がある
六百九話 【優香編】ペッタンコでも別の武器がある
お祭りの帰り道。
草履をなくした陽菜をギャルJK星が背負い皆でオレたちの家へ帰っていると、ギャルJK星が陽菜の方を振り返った。
「ほら陽菜ちゃんー、ペッタンコなのは分かってんだからちゃんと体くっつけろー?」
唐突なペッタンコいじり。
陽菜は悩んでいたのか一気に顔を赤らめ頬を膨らませる。
「むー!! 陽菜、ペッタンコ違うもんー!! これからおっきくなるんやけん……それにどっちかっていうとそこのお姉ちゃんの方がペッタンコやんー!!」
陽菜は指差したのはもちろん近くを歩いていたインキャJK早乙女。
インキャJK早乙女はいきなりの陽菜からのキラーパスに目を大きく見開き固まった。
「え、なんでウチ……ていうかウチってペッタンコなん? ねぇタマちんユカちん」
「「え」」
インキャJK早乙女から始まった硬直が優香と委員長JK七瀬にも伝染する。
「ウチ、ペッタンコ違うやんな? 触ったらちょっとやけどフニフニ出来るし……それってペッタンコ違うやんな?」
「「ーー……」」
「ねぇボクくんはどう思う?」
「あの……オレ右手死んでるのでこれ以上興奮させないでもらえるとありがたいです」
◆◇◆◇
陽菜を途中で送り届け、なんだかんだで家に着いたオレたちは順番にお風呂に入ることに。
ちなみにここでラッキーなことが。
順番的に2人で深い話もしたいだろうからと最初は優香とギャルJK星が入ることとなり、その次がもちろん……
「じゃあダイキくん、私らが髪とか身体洗ってあげるけん安心してね」
「ウチ、ペッタンコじゃないけん証人なって」
右手首を負傷ししばらく安静を言い渡されたオレは委員長JK七瀬とインキャJK早乙女に介抱されながらお風呂に入れることに。
うおおお……この直接注がれる熱い視線、久しぶりだぜええええええ!!!!!
オレは右手を湯船に浸からせることができないため常に湯船より上に挙げた状態に。 湯船の中がどんな状態になっていようとも手で隠すことが許されず、ありのままの姿が2人の瞳に映された。
湯船の中……何が起きてるのかな?
水の妖精さんでも見つけたのかな?
「おおお、サッちゃん……私、今結構ムラム……コホホン、結構感動してるかも」
「ウチも。 ていうか漫画と違って全部被ってても普通にエッチや」
「それでさ、その……どっちが洗う?」
「ウチ……力加減とか分からんけん怖いかも」
「えええ、それは私もやし」
「やったら2人でやる?」
「サッちゃん、それいいね」
オゥ……イェスッ!!!!!!!!
これはもしかしたら今日ハッスルする分を代わりにしてもらえるかもしれない!!
そんな欲望の生まれたオレは身体を洗ってもらう際、身体全体を少し強めに力を入れて擦ってもらうことにした。
ほら、やっぱり夜は身体を温めて寝ないといけないからな。
強く擦ってもらえばあれだ……乾布摩擦的な効果で温まるかもダロ?
「あ、そこも今までの場所と同じくらいの強さで大丈夫なんで」
「えええ、背中とかは分かるけどダイキくん……こっちも!?」
「い、痛くないん?」
「大丈夫ですお願いしまぁす!!!」
いやー手が痛いって大変だなぁグヘヘへへ!!!!
どことは言わないが先端に委員長JK七瀬の指先が触れてオレの体温は乾布摩擦以上に急上昇。
上から委員長JK、下からインキャJKといった感じでそれはもうこの世の幸せを存分にエンジョイしていたわけだが……
ツルン!!!
インキャJK早乙女が力を入れて擦っていた手が石鹸の滑りでずるりと下へとズレる。
そして……やってしまったんだ。
擦る力と同じ握力でその下部にある繊細なお宝をムギュッと握ってしまったんだ。
「あ、ボクくんごめん、滑っ……」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
手首なんかよりも遥かに超える痛み。
オレはその激痛のせいで一気に興奮が冷めきってしまい顔を真っ青にさせながらお風呂から出ることに。
その際普通に負傷した右手で浴室のドアを開いてしまったのだが、痛みなど感じる余裕もなかったのだった。
「ーー……さ、サッちゃん何したの?」
「タマちん、あれほんまやった」
「あれって?」
「ほんまに2個やった」
「へー……ていうか、あれ、ダイキくん、元気になったね」
そりゃあそんな話聞かされたらそうなるっての。
仕方ねぇ……じゃあ一発景気付けに行くとしますか!!
オレは足を滑らせるフリをしてインキャJK早乙女に前からもたれかかる。
そのままちろんどこをとは言わないが弾力……そしてハリのある太ももへと押し付けそして……
は、ハーーックション!!!!!!
いやー、やっぱりこの寒い時期に服着てないと、湯冷めしてちょっとの反動でクシャミも出るよね。
「ちょ、ちょっとダ、ダダダダイキくん!?」
「おお……おふあああああああ………」
恥ずかしさよりも知的好奇心が優ってるなんて本当に素敵!!!
オレは忘れないだろう。 この全てを包み込むような全く筋肉を感じさせないロリ脚の感触を。
「あ、そうそう早乙女さん」
「な、なに?」
「ペッタンコでも別の武器がありましたね!」
「ーー……へ?」
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