表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
601/733

601 【優香編】罠!?【挿絵有】


 六百一話  【優香編】罠!?



 優香が委員長JK七瀬とインキャJK早乙女の2人と夜通しで遊んで以来、優香の雰囲気は以前よりは少し柔らかめに。

 勉強にも身が入り出し余裕が出来てきたみたいでご飯中にも友達JK2人の話題が度々出てくるようにはなったのだが……



「そういや聞いてダイキ」


「なに?」


「もうすぐ春休みじゃない? それでこの地域って春休みにもお祭りがあるらしいんだけど、お姉ちゃん今まで敵視されてた子たちにお祭り誘われちゃったんだ。 これって仲良くなれるチャンスだよね」


「え」



 どうやら委員長JK七瀬たちと3人で話していたところを不良グループに『一緒に行かないか』と誘われたとのこと。


 ーー……流石にそれは罠じゃね?

 

 不安を感じたオレは翌日委員長JK七瀬たちに話を聞いてみることにした。



 ◆◇◆◇



「確かにその可能性も多いにありそうやね。 あの時は早くあの人らにどこか行って欲しかったけん、話適当に流してたけど」


「ウチ、あいつらとは行きたくない」



 話してみると2人も一抹の不安を感じていたようで急遽週末に再びお泊まり会という名目上の話し合いをすることに。

 ていうか2人とも優香と本当に仲良くなったんだな……お泊まり会が決まるや否や、話し合いの時間以外に何をして過ごすかという話題へ。

 もちろんインキャJK早乙女は「ゲームかアニメ鑑賞」と自身の趣味を全開で押してきてそれ自体は予想の範囲内だったのだが……ここで委員長JK七瀬が衝撃的な提案をしたのだ。



「だったらさ、ゲームする前にパジャマパーティーならぬコスプレパーティーやらん!? 私サッちゃんと福田さんの衣装も持っていくけん!! それでコスプレしたままゲームするん!! もちろんゲームは【魔獣ハンター】するけん、その時はダイキくんも参加ね!!」



 コ……コスプレパーティー。


 いつぞやの優香・結城・エマ・エルシィちゃんとやったハロウィンパーティーの記憶が蘇ってくる。 なんかもうお泊まり会当日はかなりドタバタするのが目に見えてるぜ。


 委員長JK七瀬は黒縁メガネをクイっと指先で上げながら「さぁー早速妄想開始!! 絶対に2人に似合う可愛い衣装を選ぶけん!!」と意気込みだし、インキャJK早乙女は「コスプレしながらボクくん入れてゲーム……てことはウチももしかしたらシンボル見れる?」などと何やらブツブツ言い出したのだった。



挿絵(By みてみん)



「あのー七瀬さん、ちなみにそんなにコスプレ衣装持ってるんですか?」


「それはもちろん!! そのためにコソコソバイトしてお金稼いでるんやけん!!」



 な、なるほど。

 コスプレの衣装や小道具って結構なお値段するって聞くもんな。 バイトしてた理由がやっと分かったぜ。



「じゃ、じゃあ次に早乙女さん、さっき何かが見れる?……とか言ってましたけど見たいものあるんですか?」


「そんなの勃っ……ううん、ボクくん、理由は聞かずに今日からお泊まり会まで禁欲生活して」


「ーー……なんでですか」



 こうしてお泊まり会の日程は優香や福田祖父母の承諾も得ることが出来て週末の土曜に決定。

 JK3人でじっくり話し合えば春祭りについての対策とかも良い案が生まれるだろ。 少し安心したオレはお泊まり会の日まで普通に過ごし、翌日からはいつものように褐色少女・陽菜に連れられて公園で遊んでいたのだが……



「うわー、見てダイきち、あのベンチのところヤンキーいるよ。 タバコ吸っちゃってカッコわるいねー」



 陽菜が指差した先をみると確かにそこには数人の男女の姿。

 優香たちと同じ制服の生徒と、また別の制服を身にまとった生徒がバカのように高笑いをしながらタバコを口に咥えて盛り上がっている。



「ちょ、ちょっと陽菜。 気づかれたら面倒だから指差すな」


「なんでなんー? でもタバコって20才過ぎないとダメってママ言ってたよー?」


「それを守ってない時点で低脳……やべー奴らなの! 頼むから面倒ごとを起こさないでくれな、オレヤンキーとか嫌いだから」


「そっかー。 わかったー」



 それから陽菜はオレの言いつけをちゃんと守りヤンキーどもには近づかないよう遊び始める。

 次第に遊びに熱中しだしてヤンキーのことは忘れたんだろうな、他のモブ友を含めた数人で全力かくれんぼ&鬼ごっこを開始。 オレはそれを利用して茂みに隠れるフリをしながらヤンキーどもの会話を盗み聞きすることにした。



「マジで最近俺らのクラスに調子乗ってる女子増えてさ」


「見てて分かるわー、七瀬と……名前忘れたけどインキャやろ? みんなで無視って決めてたのに裏切りやがってさ。 ちょーウゼー」


「そうそう! やからさ、今度の春祭り誘ったけん、そこで恥ずかしい思いさせてやろーぜ!」


「ウハー!! それ最高やん!! ワイらも参加してええか? 学校違うけど」


「ええよええよ!! 特にあの例の転校生、顔だけはいいけんお前気にいるんじゃね? 真面目ちゃんとインキャとも仲良く遊んであげようや! もちろん問題にならん程度にな!!」


「ヒョオオオ!! 考えただけでタギってきたぜ!!」



 なん……だと。



お読みいただきましてありがとうございます!!

感想やブクマ・レビュー等お待ちしております!!!


投稿確認ボタンからの投稿ボタンという2段階……たまに忘れてしまいますね

明日の早朝今日更新するはずだった話を投稿します!!

挿絵描いてたらこんな時間になってました。。。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ