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573 【水島編】答えは〇〇の中!?


 五百七十三話  【水島編】答えは〇〇の中!?



 事前に優香から送られてきていたメールに目を通しながら必要な食材を買い物カゴへと入れていく。

 


「買い物から帰ったら干してる洗濯物取り込んでそれを畳んで……次はなんだ? お風呂でも入れる……いや、それは流石にまだ早いか」



 こんな目まぐるしいスケジュールを優香は毎日こなしていたなんて……改めて優香の偉大さが身にしみるぜ。

 夜にはちゃっかり魔獣ハンターもしてたんだから凄いよな。



 ◆◇◆◇



 大量に購入した食材をせっせと運びながらオレはなんとか帰宅。

 玄関の扉を開けると中からかなり盛り上がった声が聞こえてくる。



「っしゃあああ!! この美咲ちゃんのスーパー回避からの爆連斬り……新モーションも理解したし、完全に慣れてきたぜええええ!!!」



 おお、いい感じに楽しんでるじゃないか。

 リビングの入り口から顔を覗かせ確認してみると、水島がギャルJK星の画面を隣から覗き込みながら「うわー、凄いねー!」と感嘆の声を上げている。



「ふっふっふ、そうだろ花ちゃん。 アタシもだてに廃人してたわけじゃないのさ!」


「おおお、確かにやるねー美咲。 じゃあ後で私と1vs1やってみる?」


「負けて泣いても知らないぜー? 最強装備でかかってきな!」


「じゃあとりあえずツインセイバー用のS級装備あるからそれあげるよ。 後は近接戦闘用のスキル持ってる装飾品も渡すね」


「サンキュー!!」



 これはギャルJK星にメンバー入りしてもらって正解だったな。

 オレは買った食材を冷蔵庫等に入れてから優香VSギャルJK星の1vs1を見てみたのだが、その内容はまさに慣れてる者同士……お互いに無駄のない動きで戦闘を繰り広げていたのだった。



「てかゆーちゃんの職業なにそれ。 【エンペラー】? 聞いたことねーんだけど」


「うん。 レア職業なんだよ。 しかもその中でも進化条件が難しい最終形態なんだ。 苦労したよー」


「あとその大鎌、攻撃範囲チートだろー!! 絶対避けれてたのになんで被弾判定されるわけー!?」


「それは私の使ってるGOD級武器のスキルだね。 でも美咲もよく避けれてるよ」


「くうううう!! これが狩を途中で辞めた者と続けてた者の積み重ねの差か……! なんかアタシの与えてるダメージも軽減されてるし……おそるべしGOD装備!!」



 ちなみに簡単に説明しておくと、エンペラーはレア職業のため固有スキルというものがついているのだ。

 その内容こそ【発動スキルの効果を2倍にする】。 ダメージ半減スキルを持っていたのならそれはさらに軽減され4分の1に……攻撃範囲を8パーセント広げるという効果なら16パーセントにも引き上げるというなんともチートスキルとなっているのである。


 そういやオレも前に優香と1回だけプレイヤー対決……PVPをしたことがあるんだけどボッコボコにされたんだよな。

 そう考えたらギャルJK星は確実にオレよりも操作や反応速度が上……なんか見てて悲しくなってきたぜ。


 オレは心で涙を流しながら洗濯物を取り込みに向かい、その後優香たちに「お風呂もう入れとこうか?」と尋ねる。



「そうだねもうすぐ夜だし……ダイキ先入る?」


「ううん、オレは最後でいいよ。 ついでにお風呂掃除するから」


「え、でもお姉ちゃんたち全員入ってからだと遅くなるよ?」


「いいよ別に。 その分水島を鍛えてくれたら」



 じゃねえとエキスを堪能できねーからな。



 オレは「だから気にしないで」と告げるとテキパキと取り込んだ洗濯物を畳み始める。

 しかしそこで水島が衝撃の一言……



「じゃあさ、そんな待ってたらお風呂も冷たくなっちゃうし……4人で一緒に入るー?」



「「「え」」」



「昨日美咲ちゃんと2人で入って楽しかったもん、4人で入ったらもっと楽しいと思うなー」



 オレは瞬間的に両手を股間部分の前へ。

 そしてそれを見ていたギャルJK星は手を叩きながら水島の提案に賛成したのであった。



「えええ美咲、なに賛成してんの! それだとお風呂ギュウギュウ……花江ちゃんももう6年生だし……花江ちゃんは恥ずかしくないの!?」


「なんでー?」


「だって流石にダイキも同級生の女の子の裸なんて見たらオチ……こ、興奮しちゃうと思うよ!?」


「大丈夫だよー。 もしそうなったとしてもお姉さんや美咲ちゃんがいるから福田くんの目はそっちに行ってると思うなー」



「よく言った花ちゃん!! こういうのは百聞は一見にしかず……これで3学期の保健の授業は100点確実だべ!!」


「そうなの? やったぁー!!」

「美咲ーーー!!!!!」



 よっしゃああああああああああああ!!!!



 そうと決まれば話は早い。

 オレは自身が興奮してとある部分が大変になっていることなどすぐに忘れてお風呂場へとダッシュ。 早くそんな夢の世界に足を踏み入れたい……そう望みながらお風呂ボタンを力強くプッシュして再び洗濯物を畳みだしたのであった。



 今行くぜ……男子にとっての夢の黄金郷……エルドラドへ!!!!



 その後、オレは本当に4人でお風呂に入れることに。


 もう凄かったぞ……湯船ではガチのギュウギュウで右にギャルJK星、左には優香、手前には水島……常に肌がくっつきあってる状態だったからかオレの理性は完全崩壊。

 ちょうど白濁色の温泉の素を入れていたため水中の状態はあまり確認できなかったのだが……まぁいろんな意味でバレなくて助かったぜ。


 そして白濁湯の中で触ってきた手は一体誰だったのだろう。

 答えは闇の中……いや、白濁の中か。



お読みいただきましてありがとうございます!!

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