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572 【水島編】VSギャルJK星!!


 五百七十二話  【水島編】VSギャルJK星!!



 魔獣ハンターで水島兄に勝てば水島兄が更生するという根拠のない言葉に賭けてみたオレと水島。

 ルールは特殊モードのPVP……プレイヤー対決ということで、水島兄VS水島・優香・後もう1人を決める時間がはじまった。

 


「んー、別にアタシじゃなくてもダイキが入ればいいと思うんだけどなー」


 

 優香にゲーム機を借りたギャルJK星がオレの装備ランクに合わせたカスタマイズをしながらポツリと呟く。



「いや、今回はガチで勝ちに行きたいから少しでも勝率をあげたいんだよね」


「そっかー。 でもゆーちゃん全身GOD装備だべ? 勝てる未来しかなくね?」


「まぁそうなんだけど……ほら、もしものこともあるし」


「なるほどだべな。 じゃあやるかー」


 

 おっと、ちなみにここで基本的なPVPゲーム内ルールを教えておくぜ。


・制限時間は50分

・時間内に3回キル……やられたら負け

・時間になった際に2名以上生きていた場合はキャラの残機と残り体力の多いプレイヤーが勝ち


 どこにでもあるルールだな。

 簡単にいえば全力で相手を倒しに向かえばいい……それだけだ!!



 こうしてギャルJK星とオレはフィールドへと移動。

 バトルスタートの合図とともに早速プレイヤー同士の戦いが幕を開けた。


 

 ◆◇◆◇



「うはー、久々だけどやっぱ楽しいなーこれー!」


「ぐぬぬっ……!!」



 開始早々オレの【騎士】とギャルJK星の【ツインセイバー】は大激突。

 オレは大盾でギャルJK星の連続攻撃から身を守りながらも僅かな隙を見つけては槍を突き出す。



「おっと、あっぶねー!」



 しかしギャルJK星はそれを双剣使い特有の左右ステップで華麗に回避。 逆にオレの守りが薄くなった瞬間を突いて一気に懐へと潜り込んできた。

 少し前に優香が言ってた通り、流石はやり込んでいただけのことはある……双剣使いの強みをめちゃくちゃ活かした戦い方だ。

 一撃一撃の威力は少ないけれどこの連続技……塵も積もれば山となるとはこのことで防御力の高いオレの騎士の体力も少しずつではあるが確実に体力が減ってきている。



「やっぱ騎士硬いべ。 てか結構やるねーダイキ」


「さ、流石に現役でやってたんだからそう簡単には負けられないよ」



 ギャルJK星に攻撃を食らっているとはいえオレの攻撃もたまにではあるがギャルJK星に命中……2人とも一進一退の攻防が繰り広げられていたのだが、ここでオレとギャルJK星の戦いを観戦していた優香がギャルJK星に一言……



「ねぇ美咲、知ってる? 連続攻撃終わった後にキャラが一瞬光ると思うんだけど、そこで【Rボタン】と方向キーを同時押し状態から更に【×ボタン】押したら相手の後ろにジャンプで回り込めるんだよ」


「えええ、そうなん!?」


「うん。 今作からの新モーションだって」


「それ胸熱じゃん!! じゃあ早速やってみるべ!!」



 え。



 そこからの戦況は言うまでもあらず。

 先ほどまではなんだかんだでいい戦いをしていたオレだったのだが、後ろに回り込まれては為す術もなし……元々動きも遅い騎士だったこともあり一瞬で3キル。 決着がついてしまったということで……



「星さん、大晦日までの予定はいかがでしょう」


「ん? 特に何もないべー?」


「バイトとかは?」


「それが今回あんまなんだよにゃー。 大学生組が入りたいって言ってたしアタシも今回はそんな気にならなかったし」


「じゃあ……お願いできますか」


「いいけど……ダイキは本当にいいんか?」


「押忍。 ゲーム機は星さんに貸すからやっちゃってください」



 結果、水島兄に挑むメンバーは水島・優香・ギャルJK星に決定。

 オレは3人の魔獣ハンター特訓を有意義なものにしてもらうため、料理以外全ての家事……掃除・洗濯・お皿洗い等を担当することを立候補したのであった。



「えええ、本当にするの!? 別にお姉ちゃんいつも通りするからそこまでしなくてもいいよ!?」



 オレの宣言に驚いた優香が目を大きく開きながら首を左右に振る。



「いや、いいよ。 その分水島を鍛える時間に使ってもらえたら」


「でもそんな多くのことをダイキに……そりゃあ時間が増えることで花江ちゃんや美咲に色々教えてあげられるけど……」


「それが一番いいって。 水島のお兄さんを負かしてもらうことが今のオレの何よりの望みなんだから」



 オレがまっすぐ優香を見ると、優香にもオレの本気さが伝わったのだろう。

「わかった……でも辛くなったらいつでも言ってね」とオレの提案を承諾。 早速水島の操作上達や装備強化……そしてギャルJK星のブランク解消に向けて動き始める。



「あ、ごしゅ……福田くん、ありがと」


「構わんさ」



 オレは3人のゲーム風景を見届けると、早速夕飯に必要な食材を買いに家を出た。



 この感じだと、うまくいけば水島も自身の家族たちとお正月を迎えることが出来るかもしれない。

 となれば期限は一週間もない……サポート本気でやってやるぜ!!!!!

 


お読みいただきましてありがとうございます!!

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