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56 JSの太ももマッサージ


 五十六話  JSの太ももマッサージ



 今日の放課後は三好・多田・小畑の3人とラブカツオーディションの話をしにファミレスへ。

 中に入るとすでに到着していた工藤がオレたちに向かって手を振ってきた。



 「おい、今日仕事大丈夫だったのか?」



 隣に座ったオレは小声で工藤に話しかける。



 「うん。 今日ミーティングするって決まってたんだけど、朝から仮病使って休んだんだ問題ない」



 工藤は小さく親指を立てた。




 ◆◇◆◇




 「ーー……で、こっちが佳奈で、こっちが美波」



 多田が工藤に三好と小畑を紹介する。



 「「初めましてー」」



 「おっふ……美女揃いじゃないか!! 僕は工藤裕太。 よろしくねー!」



 「え、私ら美女だって」


 「まぁ私は知ってたけどねー。 じゃないとアイドルなれないし」



 工藤の褒め言葉を受けた三好と小畑が2人で盛り上がる。

 あーそうか、確か三好は兄にバカにされてて小畑は将来の夢がアイドル……そりゃあ褒められたら嬉しいわけだ。


 こうしていい雰囲気のままラブカツオーディションの話は順調に進んでいったのだが……それはしばらく経った頃に起こった。



 「あ、私この服がいいー」


 「えー、佳奈そっち派? ウチはこっちの方がいいんだけどー」



 「まぁまぁそこは小学生らしくじゃんけんしようよー。 僕が公平にジャッジするからさ!」



 三好・多田・工藤の3人がラブカツ雑誌を見ながら盛り上がっている中、小畑は話し合いに飽きてしまったのかこっそりとオレをいじりだす。

 ちなみに席は窓側に座る工藤の隣にオレ。その対面に窓側から三好・多田・小畑の順で座っているんだけど……



 さっきから小畑がニヤニヤしながらテーブルの下でオレの足をツンツンと蹴ってくる。

 しかも行儀よく靴を脱いで。


 た、耐えろ……オレ!!


 オレは顔がニヤけそうになるのを必死にこらえる。

 なんでかって? 

 だってそうだろうーー……JSの汗でほんのり湿った靴下で蹴られてるんだぜ!!??


 ツンツン突くだけではなく、たまに指で摘んでくるところとかガチで堪らん。

 体温を感じられてとても幸せですはい!!!


 オレは多田たちに視線を向けつつもその快楽に溺れかけていたのだが……


 ーー……ん?


 何を思ったのか小畑は自身の足をオレのふくらはぎへと回り込ませ、そのまま上に持ち上げていきオレの足首を手でキャッチする。

 オレが一瞬視線を小畑に向けると小畑はニヤリと微笑んだ。



 「ーー……!!!!」



 まさか……!


 小畑はキャッチしたオレの右足から靴、靴下と優しく脱がすと、その幼く小さな手をオレの足裏へとセットさせる。

 そしてーー……



 コチョ……。



 ーー……!!



 コチョコチョコチョコチョ!!!!



 ーーー………!?!?!?!?!?



 やはりダイキの体の弱点・くすぐり攻撃。

 周囲に人がいることもありオレは必死にそれを我慢。 振りほどこうと足に力を入れる。

 


 「だーめ」



 小畑が口パクでそれをオレに伝えると、獲物を逃さないようにその柔らかい両足の太ももでオレの足をギュッと挟みこむ。


 ほあああああああああああああ!!!


 柔らかいよぉ!! 足の先がスカートの中に入ってて生温くて最高だよぉ!!

 少し足を動かすとその衝撃を小畑のふわふわな両太ももがそれを吸収。 柔らかな感覚がオレの足へと伝わってくる。

 

 ーー……!!

 そうだいいことを思いついたぞ!!

 オレは小畑の太ももに挟まれている足を小刻みに震わせ始める。


 このまま微弱に抵抗し続けていれば小畑はオレの足をくすぐることができず、ずっと足先にスカートの中の温もりを感じながら両太ももの柔らかさ……JSの太ももマッサージを堪能できるんじゃないか!?


 そう考えたオレは時間ギリギリまで太ももの中で微振動作戦を続行。

 小畑は顔を少し赤らめながら「こら」と口パクで言ってきていたがそんなものは聞こえない!

 お前のドS心とオレの変態行為……どちらが先に折れるか勝負といこうじゃないか!!


 そのまま約30分。

 オレはそんなJS太ももマッサージを楽しみ続けていると、あっという間に多田の塾の時間に。 その日は解散することとなった。

 

 結局小畑のやつ、意地でもオレの足を解放しようとはしなかったな。

 隙さえあればオレの足をくすぐってやる……といった強い意志が常に感じられていた。

 なので今回は引き分け……といったところか。


 勝負を終えたオレが靴下を履き直していると足先に違和感を感じる。



 ーー……濡れている?



 これは圧迫&密着状態が続いたことによるオレの汗なのか、それとも小畑の汗なのか。

 てか汗なら挟まれてた箇所全部が湿ってるはずだよな? なんで足先だけ……ゲフンゲフン!!


 もちろんそんな足先を拭かずに湿ったまま靴下を履いたオレは、歩くたびに伝わってくるつま先の幸せを感じながら家へと帰宅したのだった。



 ーー……さて、家ではギャルJKパンツのお時間だぜ!!



 玄関に着いたオレは満面の笑みで扉を開けてリビングへと向かう。



 「あ、福田くん」


 「ーー…え、結城さん?」



 リビングの扉を開けるとオレの目の前には私服姿の結城桜子。



 「あ、ダイキおかえりー。 学校帰りに見かけたから一緒に買い物行って帰ってきたんだよ。 ほら、今日金曜日だし」



 キッチンで晩御飯の用意をしていた優香がオレに声をかける。


 え、待って。 まだ今朝もらったギャルJKパンツちゃんと隠してないし、その引き出しの中には同人誌【ラブ☆ピュッピュ活動】も無造作に入ってるんですけどどうすれば。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 可愛らしいですね。 良いと思います。 実に健全的。 [気になる点] えっち。 [一言] ありがとうございます。 癒されました。 あと、作者のお気に入り登録しました。 よろしくお願いします。…
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