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53 パンツに気をとられすぎて


 五十三話  パンツに気をとられすぎて



 皆さんこんにちはこんばんわ。 ダイキです。

 僕は今、お風呂場……脱衣所の扉の前へと来ております。


 え、どうしてここにいるのかって? 

 それはこれから分かります。 皆さんお静かに……耳を澄ましてみてください。



 「ちょっと美咲、そんなくっつかなくたっていいじゃない」


 「おやおや? ゆーちゃんいつの間に成長したのかな? 家事してると母性働いて成長促進してるのかな?」



 ーー……お聴きいただけましたでしょうか。

 今この扉の向こう側では皆さんの、もちろん僕も大好物のピチピチの女子高生……JKが仲良くお風呂に入っている最中でございます。

 更に耳を澄ましていると、シャワーの音は聞こえず、聞こえてくるのはチャプチャプという水の音。 ということはおそらく2人は今、一緒に湯船の中にいるということが予想できますね。

 そしてそこで繰り広げられている何か……。

 そうです、変態性の高い方ならお分かりでしょう。 2人は湯船の中でキャッキャウフフしてる真っ最中なのでしょうね!


 それでは皆さんも脳内でお風呂場の様子をご想像いただければ幸いです。

 以上、現場からダイキがお伝えいたしました。



 「ーー……といったところだろうか」



 オレは脱衣所の扉の前で小さく呟くと再び耳をすまして視線をお風呂場の方へと向ける。

 この前洗濯機の中から結城のパンツを発掘して匂いを嗅いだ時も興奮したが、これはまた別の興奮だ。

 JK……それはJS・JCの完成系。

 幼さをほんのり残しつつも体はほどよくセクシーで、肌に張りもありピチピチ。 それを大衆も認めているからこそ『JKブランド』という言葉があるんだろうな。


 まぁJSにはJSの良さが、JCにはJCの良さがあるので一概には言えないがJKはそう……良いんだ!!

 オレは誰に語っているのか分からないが、1人興奮しながら拳を強く握りしめる。


 もし仮に、君の目の前にJS・JC・JKの3人が短パンを穿いて座っているとしよう。


 君はどの太ももにダイブする?


 もちろんJS・JCと答える、オレよりも悟った神々もいるであろうーー……しかし大半はJKを選ぶ……はずだ!!

 だってグラビア雑誌とか見てみろ……オレは邪道だと思ってはいるが、JKの制服風コスプレとかしてるんだからそれだけ需要があるといっても過言ではない。


 ーー……とまぁ、オレのJK好きの考察は置いておいて。



 「これは数十分後が楽しみだ」



 なんたって次はオレが風呂に入る番なのだからな。 JKエキスのたっぷり染み込んだ湯船……堪能させていただきますよ?

 オレはニヤニヤした表情のまま自分の部屋へと戻り、優香とギャルJK星が風呂から上がるのを心待ちにしたのだった。


 しかし……。



 「お、遅ええええええ!!!!!」



 オレはイライラしながらスマートフォンの電源をつけて時間を確認する。

 いつもの優香なら遅くても1時間はかからないくらいなのにもう2時間も入っているぞ!?!?

 オレ、体は小学5年生だからもうめちゃめちゃ眠くなってきたんだけど!!!


 オレは眠気覚ましとして、別にやらなくていい問題集を解いたり保存しておいた小畑の息の成分を付着させたハンカチを思い切り吸って気を紛らわして時間を稼いだのだが一向に2人が風呂から上がってくる気配がない。



 「ーー……実に無念」



 オレはそう小さく呟くとそのまま寝落ち。 意識を失ったのだった。




 ◆◇◆◇




 「ーー……ん」



 目を覚ますとオレの上には掛け布団がかけられていた。

 ということは優香が部屋に入ってきてこれをかけてくれたということだよな。


 窓の外に視線を向けるとまだ真っ暗……夜明けまではまだ時間があるっぽい。

 となれば……。


 スマートフォンで時間を確認すると午前2時。

 オレは静かに部屋の扉を開けて優香の部屋へと向かう。


 ーー……中から光は漏れていない。 もう寝てるとみて間違いないだろう。



 「っしゃあ、きたあああ!!!」



 オレは小声で叫んでガッツポーズ。 そのままお風呂場へと向かった。

 


 ◆◇◆◇



 脱衣所の扉を開けると夜のうちに洗濯機を回して干しておいたのだろう……まだ半乾きの洗濯物が部屋干しされている。

 もちろんギャルJK星の下着一式もだ。


 黒い生地に所々グレーのレースのついたそれはまさしくギャルそのもの。

 触るなら洗う前が一番良かったのだが贅沢は言ってられない。 この状況だって全国……いや、全世界のJKスキーからすれば夢のワンダーランドなんだから!



 「これが、ギャルJKのパンツ……!!」



 オレは心を踊らせながらギャルJK星のパンツに手を伸ばす。

 しかしそんな大事な時にタイミング悪くギシギシと廊下を歩く足音が聞こえてくる。



 「!!!!」



 足音の大きさ的に対象はすぐそこ……パンツに気を取られすぎて微かな音に気がつかなかったとは、なんという不覚!!


 オレは静かに廊下の方へと視線を向ける。



 「あーれ、弟くん?」



 ギャルJK星が脱衣所にいたオレに気づき中へと入ってくる。



 「あ、星さん。 こ、コンバンワーーー」


 「こんな時間にこんなとこで、なーにしてたのー?」




 ひゃああああああああああああああ!!!!!



 


お読みいただきましてありがとうございます!下の方に☆マークあるので評価していってくれると嬉しいです!

感想やブクマもお待ちしております♪


●第42話『脳内ではマーライオン』挿絵描いて入れました! 良ければ覗いていってやってください☆

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