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491 【共通】2人の姉との共同生活①


 四百九十一話  【共通】2人の姉との共同生活①



 それは突然やってきた。



 夏休み初日の昼。 家のインターホンが鳴り玄関の扉を開けるとそこにはギャルJK星の姿。



「おわわ!! 星さん!?」


「おっす!」



 といってもこうして遊びにくることは度々あったためそこまで驚かなかったオレだったのだが……今日のギャルJK星はなんというか重装備。

 大きなリュックを背負いながら両手にも大きな袋を持っている。



「えええ、星さんどうしたのその荷物」


「んー? ダイキ、ゆーちゃんから聞いてないの?」


「え」



 首を傾げているオレをよそにギャルJK星が「ちょっと重いから置かせてくれ」と両手の荷物をドスンと廊下に。

 その後両手でピースサインをしながら眩しく微笑んだのだった。



「今日から約1週間、ここで一緒に暮らすのでーーす!!!」



「ええええええええええええ!?!?!?」



 ◆◇◆◇



「あははは、ごめんねダイキ。 言うの忘れてたよ」



 リビング内。 テーブルで優香が「そういえば言ってなかったね」と笑う。


 どうやらこの1週間、ギャルJK星は優香に家事諸々を習いにきたとのこと。

 以前優香が車に飛ばされて入院していた時にギャルJK星がオレの世話をしてくれていたのだが、その際ギャルJK星は『あれれ、思ってたより出来ないことが多いな』と実感。 なので夏休みということもあり、家事のプロ・優香に1週間つきっきりで教えてもらうことをお願いしたらしい。



「えええ、別に星さん大丈夫じゃないの? オレ、家事してくれてる星さん見てたけど、普通にテキパキ動けてて凄いなって思ってたんだけど」


「おおおお!! 我が弟よーー!!! なんて可愛いやつなんじゃお前はあああああ!!!!」



 率直な感想を述べただけなのにギャルJK星は満面の笑みでオレを抱きしめると、その豊満なボディをオレに押し付けながら頬をスリスリ擦り合わせてくる。



「ちょ、ちょちょちょちょ!! 星さん!!!」



 こんなスキンシップもありがたいことに今まで幾度となくしてくれてはいるのだが、この夢のような魅惑の感覚……一向に慣れる気配がないぜ。


 これは男性諸君なら分かってくれるとは思うが、体を密着させてのスリスリ&ギュッギュ……そして鼻からは女の子特有の甘い香りと柑橘系の香水の香り。

 そんな極上ご褒美が続くとそれだけ己の魂のテンションもグングンと固く上昇していくよなぁ?

 なのでこればかりはオレにもどうしようもないことなので、ただただ自然のままに身を委ねていたのだが……



「ちょ、ちょっと美咲! もうダイキも6年生で色々と分かってきてる年頃なんだからそんな密着しないでよー」



 オレのどことは言わないが下半身辺りの異変に気付いた優香が少し頬を赤らめながらオレとギャルJK星の間に割って入ってくる。



「えー、なんでー?」


「だってダイキの……ううん、ダイキも困ってるじゃない!」


「そうかにゃー? ダイキ、今ゆーちゃんがダイキ困ってるって言ってるけど……やめてほしい?」



 ギャルJK星が自身の顔をオレの顔まであと数センチの距離にまで詰めてきて問いかける。



 否!!! 断じて否ァアアアア!!!!!


 どちらかというと四六時中やってほしい所存であります!!!

 こんな幸せなことされてなにも感じない……もしくは不快に感じてしまう男などこの世界にいる訳が無い!!!

 もし仮にいるとすればそう……そいつは既に3回程魂を爆発させている猛者だろう!!



 オレは心の中でギャルJK星の問いかけに全力で否定。

 しかしそんなクソ変態発言を2人に……特に優香に聞かせるわけにはいかないので、オレはあえて無言を選択。

 するとギャルJK星はそんなオレの胸中を察したのか、「ほら、イヤって言わないから嬉しいんだよ。 なーダイキ」とオレの頭を優しく撫でた。



「もー! 他にも理由あるんだからね! そういうことしたらダイキが同年代の女の子に色気を感じなくなるって言うか……ときめかなくなっちゃうかもしれないでしょー!!」



 え。



 優香の言葉にギャルJK星が「そう?」と聞き返す。



「当たり前じゃない。 ただでさえ美咲は大きいんだからそんなの間近で感じて当てられてたら少しのことで興奮しなくなっちゃうでしょ?」


「そうかな」


「そうだよ」


「あー、でも確かにそうかもね。 あれでしょ? 初めて使った電……マッサージ機の振動が強めのやつだったら、次に買ったやつが弱かった場合満足できない……とかそういうことだよね」


「そうそう。 ていっても私は美咲からもらったのが初めてだからあんまり分からない……ってなに言わせるのおおお!!!!」



 優香は顔全体を真っ赤に紅潮させながらギャルJK星の背中をポカポカ。

 ギャルJK星は「冗談じゃん冗談ー。 でもまぁあれだね、年上でしか興奮しなくなるってのはマズいですねぇ」と仕方なくオレを解放し、「ちゃんとアタシみたいなセクシーじゃない子にも勃っ……女の子扱いするんだよー」とオレの下半身を指でペシンと弾いたのだった。



「お……おふぅうううう!!!!」



「みーさーきーーー!!!!!」


「あははは、ゆーちゃんもやる? おもろいべ?」


「やらないよ!!!」



 それから優香は話を無理やり変えるために「ほら、まず料理からやるよ! エプロン付けて行くよ!」とギャルJK星をキッチンへと連行。

 お昼時ということもあり、優香指導のもと早速お昼ご飯を作り出したのだった。

 


 ◆◇◆◇



「いやぁー、簡単だと思ってた料理でも奥が深いんだねー! サンキュゆーちゃん!」


「ううん。 私も楽しかったし大丈夫だよ」



 料理を終えたギャルJK星と優香がキッチンから出てくる。

 しかしそんな2人の目の前には床の上でしゃがみこんでいるオレ。



「あれれ、どうしたのダイキ」


「あ、もしかして生理?」


「んなわけないでしょ」



 優香は可愛いツッコミをギャルJK星に入れるとオレの隣でしゃがみこんで「大丈夫?」と声をかけてくる。



「う……うん」


「イスに座らないの?」


「あー……まぁ座りたいのは山々なんですが……」



 オレは言葉を詰まらせながら体の向きを優香とは真逆の方へとゆっくりと向けた。

 


 ーー……い、言えない。 ギャルJK星のデコピンがオレの暴走寸前の魂に当たった時、ハックションしてしまったなんて。



 何が……とは言わないが、立てば垂れて溢れて大惨事。

 

 オレは必死にこの危機的状況をどうするべきかと考えていると、優香が何やら「ん?」と呟きながら周囲の匂いを嗅いでいる。



 やべっ。



「どしたのゆーちゃん」


「いや……なんかイカっていうのかな。 あまり嗅ぎなれない臭いがしたから何かなって思って」


「え、イカ?」



 ギャルJK星は何かを察したのか口角をニヤリとあげる。



「うん、イカ」


「イカ臭い?」


「うんイカ臭い」



 優香がそう答えるとギャルJK星は静かに顔をオレに向けた。



「ダイキ」



 あ、オワタ。



「はい」


「さっきアタシ、ダイキのこと『生理?』って聞いたけどあながち間違ってなかったね」


「ーー……」



 オレが黙っていると頭上にはてなマークを浮かばせた優香が「何のこと?」とギャルJK星に尋ねる。



「えー、アタシの口からは恥ずかしくて言えないなー」


「なにそれー。 美咲は分かってるの?」


「まぁねー。 分かんないならダイキに聞きなよ」


「ダイキに?」



 こうして優香の視線もオレの方へ。

「美咲はあんな風に言ってるけど、ダイキは分かるの?」と優しく声をかけてくる。



 っていや、言えるかあぁあああああああ!!!!!



 オレは即座に「ううん、知らない」と返答。

 しかしこれが間違いだったのだ。 オレの返事を聞いたギャルJK星は身動きの取れないオレの背後に回り込むと、両脇に腕を回し込み勢いよく立ち上がる。



「ちょちょちょちょーー!!!! 星さあああああああん!!!!!」


「どうせ洗濯するときにバレるんだから早めに楽になれええええ!!!」



 その後のことはいうまでもない。

 興奮して汗をたくさんかいていたからな。 そんな汗がオレの履いていた半ズボンから脚を伝い垂れ落ち、それに気づいた優香は「あれ、ダイキ、何か足についてるよ」と何の躊躇もなくそれを指の腹ですくい取り……



「あー、これの臭いだったんだ。 でも何だろこれ、なんかちょっとネバっててでも指で擦ってたら急に乾いてきて……………え」



 それから優香は正体に気づいたのか真っ赤な顔でオレを見上げ絶叫し、「と、とりあえずその服は他のとまとめて洗えないから早く洗濯機入れて……シャワー浴びておいで」とオレを脱衣所へ。

 シャワーから戻ると、ギャルJK星はニヤニヤ。 優香は何事もなかったかのように装いながら一緒にお昼ご飯を食べたのであった。



「あ、そうだ美咲、これ食べてちょっとしたら夕飯のお買い物行くじゃない? そのついでにほら、美咲が泊まってる内にプール行こうって話になってだでしょ? ついでに水着見ていかない?」


「おーいいねぇ」



 ーー……!!!!

 プール……水着……だと?



 オレのドスケベセンサーが急激に反応。

 ゆっくりと体を2人の方へと向ける。



「ん? どうしたのダイキ」


「え、あ……今お姉ちゃん、プールって」


「うん行くよ。 ダイキも行くよね?」


「行きます」



 こうしてどこかで優香とギャルJK星の2人とともにプールに行くことが決定。

 ギャルJK星が「んじゃさ、今日水着買ったらダイキにどっちが似合ってるか判定してもらうべ?」と冗談ぽく提案してくる。



「えええ、美咲……流石にそれは恥ずかしいし、別に当日でも……」


「いやいやゆーちゃん。 ここは可愛い弟に夜のお供をプレゼントしてあげようじゃないの」


「夜のお供……って美咲ーー!!!」


「あはははは!!!!」



 これは……最高な夜の予感!!!!!



 オレは目の前でわちゃわちゃしている2人を見ながら小さくガッツポーズ。

 するとギャルJK星と目が合い、「で、どうするダイキ。 水着判定イベントやるべ?」と改めて尋ねてきたのだった。

 もちろんオレはこう答えたさ。




「やります!!!」




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― 新着の感想 ―
[良い点] 久々のハクション。 寒くなりましたからね。 しょうがない。 水着パーティだぜ!
[一言] ギャルJK美咲ちゃんルート しかし、こいつら性に関しては寛大よね。 こんなJKが子供の頃に近くでいたらなぁ
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