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40 仕掛けた罠とJSブルマ


 四十話  仕掛けた罠とJSブルマ



 早朝の学校。

 朝の当番があるからと家を早く出たオレは、まだ運動部が朝練をしている早い時間に静かに教室へと入る。



「スマホの容量よし。 予備バッテリー接続よし」



 あと30分くらいすればみんな入ってくるだろう。

 オレは後ろにあるロッカーの中にスマートフォンをセット。 録画モードになっていることを確認して教室を出た。

 


 ◆◇◆◇

 


 カメラをセットし終えたオレは特にやることもないため時間になるまで図工室前の女子トイレ……ではなく、男子トイレ内の個室で時間を潰す。

 窓を少し開けると外の音が軽く聞こえてくる。 これでみんなが登校してくる時間帯が大体分かるってもんだ。

 まぁそれまではまだ約30分もあるわけで、本来なら暇な時間を持て余すのだが……



「ふっふっふ……これがあれば何時間でも待機できるぜ」



 オレの手に持つもの……それは三好の体操服・ブルマ!!



 いや、決して卑しいことをするためだけに持ってきたわけではないぞ!

 オレがスマートフォンを隠したロッカーがちょうど三好の場所だったんだ。 角度的にな。

 

 これであとは教室前で三好を呼び出してこのブルマを渡し、ロッカーへ戻しに向かわせてその際にオレのスマートフォンを回収。 その後さりげなくオレに渡してもらうーー……素晴らしい作戦だ!


 だからこそこのブルマはオレの作戦に必要不可欠なアイテムってわけで、そしてオレはこのブルマが目の前にあるから仕方なく……本当に仕方なく欲望をぶつけようとしているだけなんだ。

 20代後半にもなるとブルマを履いてる女の子を見る機会なんて皆無だからな……合法のグラビア? そんなのは美しくもなんともない! ただただ醜いだけだ!!



「では、時間まで失礼して……」



 オレは三好のブルマを顔面から被ると大きく深呼吸をする。

 今オレの鼻や口に当たっている場所。 ここに三好の……ゲフンゲフン!!!!



 グヘヘヘェ。



 鼻から息を吸うと……あぁ、これはヤバイ。 意識が一瞬でトリップしそうになるぜぇ……!

 なんというかこう……パンツよりも生地が分厚いからかその分香りが蓄積されていて……腰回りのゴム紐がキツめだからというのもあるのかな? オレの顔からまったく離れようとしない。

 

 こんな夢のようなことを実行出来る人間がこの世の中に何人いるのだろう。

 おそらくはそう、オレだけ。 オレは今、全人類のロリコンの悲願を叶えているんだあああああああ!!


 とりあえず感想を教えておこう!!

 もういい香りだよ本当に!! 口から吸ったら布地が若干口の中に入ってくるんだけど、そうしたらもうおしゃぶりだよ!!

 美味しいよもう!!! 尊さでずっとチューチューできちゃうよ!!!!

 それで体育の時間はこれを三好が履くわけなんだろ!? もうこれ間接的にオレがそこをチューチューしてるってことだよなあああ!?!?


 うぎゃあああああそう考えると余計に興奮してきたぜえええええええ!!!!!



 オレはそんなハッピーパラダイスな時間を堪能した後、何事もなかったかのようにそれをランドセルの中に入れて教室へ。

 小畑たちと楽しそうに雑談していた三好を廊下から手招きで呼びつける。



「なに?」


「あのさ、今お前のロッカーに犯人を見つけるためのスマホを隠してるんだけどさ、回収してきてよ」


「まじ? 福田やっぱやること早いね」


「まぁな。 ……で、これ」



 オレは三好にブルマをこっそり渡す。



「ーー……はぁ!? なんでこれ福田が持ってんの!?」


 

 三好が顔を赤らめながらオレを睨みつけてくる。



「静かに。 これも作戦……皆に不審がられないようにちょっと拝借してただけだって。 三好が何も用事ないのにロッカーでコソコソしてたら怪しまれるだろ? だからそれをロッカーに戻すフリをしながらスマホを回収するんだよ」


「な、なるほどね」


 

 三好がそう頷くも、不信感たっぷりの視線をオレに向ける。



「ーー……なんだよ」


「その……さ、何もしてないよね」


「してねーよ」


「ほんと?」


「ほ、ほんとだって」


「じゃあまぁ……いいけどさ。 ちょっと待っててよ」



 オレを信じた三好はブルマを握りしめながらロッカーへ。

 そこからオレのスマートフォンをさり気なく回収してオレに「はい」と渡す。



「サンキュ」


「ーー……で、撮れてるのかな」


 

 三好がオレのスマートフォンに興味ありげな視線を向けてくる。



「んー、見ないことにはわからないな。 あれだったら次の休み時間、一緒に見るか?」


「うん。 私もなんだかんだで気になってて、昨日あんまり寝れなかったんだよね」


「分かった。 じゃあ1時間目が終わったら図工室前な」


「おっけー」



 ふふふ、これで犯人が分かればこっちのものだ。

 


 こうしてオレはニヤニヤしながら教室に入り席に着く。

 そして引き出しの中に視線を向けてみると……あったんだなぁこれが。



「ーー……おっ」



 引き出しの中には昨日と同じような折りたたまれた紙。

 取り出し開けてみてみると、これまた同じ筆跡で『しね』と書かれている。



 よっしゃあ今日も来てくれたか!!

 てことは確実にこのカメラに映ってるはず……早くこの手紙を書いた犯人をこの目で確認してやりたいぜ!!



 オレは心の中で大きくガッツポーズ。

 先に動画を確認してもいいのだが、ここはあえて三好と同じタイミングで見た方が盛り上がるはず……休み時間まで我慢しておくことにしよう。

 オレは早く見たい衝動にソワソワしながら1時間目の授業が終わるのを待った。

 


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― 新着の感想 ―
[良い点] ここまで一気読みしてしまいました! めっちゃ面白いです! 続きも楽しみにしてます!
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