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23 ドM爆誕!


 二十三話  ドM爆誕!



 ある朝。 登校して下駄箱に行くと西園寺がオレを待っていたらしく頭を下げてくる。



「ん? どうした西園寺。 取り巻きはどうした」


「あー、あれ? もう私を囲うのやめてって言ったの。 これからは普通の友達。 集まっちゃったらみんな私に気に入られようとしてくるんだもん」


「そうなのか」


「まぁそれでも近づいてくる子もいるんだけどね。 慕われるのは嬉しいけど 」



 西園寺が周囲を見渡す。

 視線を追うと、柱や壁に隠れて西園寺を見つめている子たちの姿。 どれも見たことある顔だな。



「ーー……で、オレに何か用なの?」


「うん。 ここじゃなんだから、ちょっと来て」



 オレは西園寺に連れられて体育倉庫裏へと向かった。



 ◆◇◆◇



 オレを呼び出してまで西園寺の伝えたかった内容、それは……



「あの……私をいじめてほしいの!!!」


「ええええええええええ!!!???」



 なんというお願い。 倉庫裏に到着するなり西園寺がとんでもない発言をオレにかましてくる。



「ななな……なんだ急に! あれか!? 今度はお前がオレを罠にはめようとしてんのか!?」


「違うよ! あの時結城さんに私叩かれたでしょ? あの時思ったの。 痛かったのは痛かったけど……なんか気持ちいいなって。 なんていうかその、痛くもあり気持ちいい……みたいな?」



 西園寺が少し照れた表情でオレを見つめる。



 ど……どうしたんだこいつはーーーー!!!!



 西園寺の顔を見てみると、なぜか興奮しているような表情、 オレは「い、いやでもな西園寺。 流石に男のオレが女のお前を殴るなんてそんなことは……」と断ろうとしたのだは、それを遮るように西園寺は言葉を続けた。



「私ね、あれからこの気持ちが何なのか家のパソコンで調べてみたの」


「う、うん」


「そしたらね、私……どうやらドMってやつみたい!!」



 ド……ドM!!!!!!



 おいよくもまぁそんな恥ずかしいことを堂々と暴露できるな。 まだよく知らないから言ってるだけだろうけど、しかしこれはこれで……ニヤァ。

 オレの心の奥底に潜むドSのロウソクに火が灯る。


 とりあえずまずは……やってみるとしようか。



「もしかして西園寺さ、こういう感じの好きだったりする?」


 

 オレは西園寺の答えを待たずにスカートをめくり上げる。



「ーー……きゃっ!!」



 オレはめくり上げているスカートから手を離さず、そのままの状態をキープ。


 目の前には魅惑の水色パンツ……ずっと見ていたかったが西園寺の表情も確認したかったので視線を上へと上げていくことに。 すると……なんということでしょう!! 西園寺は顔を赤らめながらも妖艶な表情を浮かべたままオレを見つめているではありませんか!!


 これはなんというか……ガチっぽいぞ。



「さ、西園寺?」


「ーー……すごい、痛くはないけど何だろうこの感じ。 お腹のこの辺りがキュンキュンしてクセになりそう。 もっと……もっと見て」


 

 西園寺はおへその下のあたりを押さえながら甘えた声をオレに向ける。



「ーーー……!!!!」



 うわああああああ!!! オレも下半身の……どこがとは言わないけどキュンキュ……いや、ビンビンするよおおおおおお!!!!



 誰がこんな結果を予想しただろう……オレはとんだドMを爆誕させてしまったようだ。

 ーー……ていうかこんな発言、相手が相手なら事件物だぞ。


 もうしばらく見てはいたいが、オレも色々とスッキリしなけれならない。 オレはパンツから再び西園寺に視線を戻すと、一言忠告をすることにした。



「その……あれだ。 自分がドMだってこと、友達や先生、親にも言わない方がいいぞ」




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