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14 ビバ☆合法【挿絵有】

2021/02/06 ラフですが挿絵書き換えました!


 十四話  ビバ☆合法



 4組の西園寺を次のターゲットに決めてからしばらくが経過……その間に色々わかったよ。


 彼女の名前は西園寺 希。

 父親が有名なアパレル会社の社長で大金持ち。 お金の力は絶大で、ブランド品を纏う彼女の周りには常に側近の下僕ともとれるクラスメイトが数人張り付いている。

 そして西園寺の父は学校に多額の寄付金を出しているらしく、大抵のことでは教師も口を出さないとのことだ。



「ねぇ……本当にやるの?」



 放課後。 誰もいない教室で三好が心配そうに尋ねる。

 


「もちろん。 とりあえず三好は多田と一緒にオレの指示通りに動いてくれればいいから」


「何すればいいの?」


「また今度決まり次第伝えるよ。 それまでは今まで通り教室でオレを罵ってくれてて構わない」



 そう三好に告げたタイミング。 息を切らした多田が勢いよく教室の扉をガラリと開け入ってきた。



「福田ー! いたよ、体育倉庫の裏ー!」


「お、そうか。 ご苦労」


「え、麻由香どこ行って……てか福田は麻由香に何お願いしてたの?」


「ん? それはもちろん……」



 ◆◇◆◇



 多田の言ってた通りだな。 校庭隅の体育倉庫に近づくにつれて女子たちのギャーギャーうるさい声が聞こえてくる。

 オレは少し離れた物陰から顔を覗かせて様子を窺ってみることにしたのだがビンゴ。



「金に近い茶髪ロングで目尻にほくろのある女……あれが西園寺希か」



挿絵(By みてみん)

 


 西園寺は取り巻きの女子5人と計6人で1人の女の子をいじめている真っ最中。 対象は言うまでもなく結城桜子……以前上履きに泥を詰められていた女の子だ。

 ちなみに西園寺は何かあった時のための保険なのだろうか。 結城には手を出さず、取り巻き5人が結城の服を引っ張っている。



「しかしうらやまけしからんな。 そこを代われぇ」



 思わず心の声が口から漏れる。

 まぁ、今から代わってもらいに行くんだけどネ。


 オレはまっすぐ西園寺たちのもとへ。

 するとそんなオレに気づいた取り巻きの1人が「ねぇ希ちゃん、誰か来たよー!」とオレを指差す。



「え? あなた誰?」


「に……2組の、福田」



 オレは即座に怯える演技を開始。 俯き加減で西園寺を見上げる。

 ほうほう、なかなかに美人じゃないか。 ただちょっと大人ぶり過ぎてるかな。



「2組の……あぁ、なんかそんな感じのインキャいたね。 で、何の用?」



 西園寺がギロリと目を光らせながらオレを睨みつけてくる。



「そ、その……可哀想だからやめてあげてほしいなって」


「ーー……え」



 オレの言葉にいじめられていた結城が反応。 全身を震わせながらオレを見上げる。

 なんともまぁ痛ましい……でももう少しの辛抱だぞ。 なんせオレが来たんだからな。


 オレは西園寺の睨みにも一切怯まずに……しかし怯えた演技は続けながらその場に居座ることに。

 すると西園寺も何かいい案を思いついたのだろう。 口角を斜めにあげながら「ふーん。 でもどうしよっかな。 私が今この子と遊んでるし……あなたが代わりになってくれるならいいけど」と挑発的な表情をオレに向けてきた。



 っしゃキタアアアア!!!

 基本いじめっ子って台詞が似通ってるからやりやすいぜ!



 オレの返事はもちろんイエス!!

 オレはここからはオレのターンだと言わんばかりにズカズカと結城の前へ。 周囲で何か言っているブスどもをフル無視してこう声をかけたのだった。



「ほら、そう言うことだから帰って良いよ」


「え、でも……」



 結城が困惑した表情で視線を泳がせる。


 ……てか待ってくれ。 さっきまでいじめっ子たちに服を引っ張られてたことは知ってるけど、スカートめっちゃ捲れてパンツ見えちゃってるぞ!!


 細くて今にも折れちゃいそうな尊い太ももにオレの目は釘付け。

 それと同時にそんな尊い子をいじめていた……西園寺もそうだが、それ以外のモブどもにも怒りを覚える。

 


「いいから。 ほら、行っていいよ」



 オレは結城に優しい声をかけるも視線は彼女のパンツ。



「う、うん。 ありがとう」



 結城は服についた砂埃を払うと駆け足でその場から去っていった。



 ◆◇◆◇



 さてと……。


 オレははやる気持ちを抑えながらもゆっくりと西園寺たちの方へと振り返る。



「本当インキャってなにしたいのか分かんない……まぁいいわ。 じゃあみんな、これするの男の子は初めてだけど、容赦無く遊んじゃおっか」



「「「うん!!!」」」



 西園寺の号令とともに女子2人がオレの両腕を動かせないようにロックする。


 あぁ……密着してるところ全てが気持ちいい。 JS高学年ってやっぱりまだ着けるか着けないかの悩み時期なんだな。

 左は着けてるけど右は着けていない……てことでオレは右に体重を乗せることにするよ!!

 あ、何を着けてないかはご想像にお任せするけどね! 一体なんだろうね!!


 オレがそんなとある感触を楽しんでいると、続いて別の2人がオレの足を動かせないようにしゃがみ込んで掴む。



 イェス!! オレの位置からパンツ見えるイェス!!

 内太もも最高です!! ありがとうございまあす!!!



 そして残る1人がオレの目の前に。

 顔を少し赤らめながらもニヤリと笑みを浮かべると、オレのズボンをガシッと掴み……



 その後のことは言うまでもない。

 合法でこんなことできるなんてナイス小学生!! オレは嫌がる素振りを見せながらも、JSから注がれる熱い視線を心ゆくまで楽しんだのであった。

 


 一匹しかいないオレの動物園……楽しんでくれただろうかニヤニヤ。

 あ、もちろん動物園ってのはおへその下にあるホクロのことダヨー。



 

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[一言] ドMは強い。ハッキリ分かるな。 すげぇよ。イジメ受けて復讐しつつも、 楽しむて、並の精神じゃ無理って並の精神じゃなかったな。 ドMの精神だったわ。面白いし続きが楽しみですわ。
[良い点] 合法の動物園なんて発想は予想出来なかったよ [一言] 俺には分かる…この主人公パンツ降ろされた瞬間脳内で ありがとうございます!って叫んでるだろ
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