122 カシャカシャパンパン☆甘い香り【挿絵有】
百二十二話 カシャカシャパンパン☆甘い香り
西園寺からの相談を受けた翌日の放課後。
オレは西園寺とともに学校を出る。
「ーー……ちなみに西園寺、オレが昨日の夜メールで送ったことちゃんとやってるか?」
「もちろんだよ。 理由はわからなかったけど福田くん的には私がそうした方がいいんでしょ? だからちゃんとやってきてるよ」
「よし、よろしい」
オレが就寝前に西園寺に送ったメールの内容……それは普段履かないようなベーシックなパンツを履いてこいというもの。 決して西園寺っぽいパンツやノーパンだけはやめてくれとお願いしておいたのだ。
「でもさ、そろそろ教えてもらっていいかな。 私今日気になりすぎて授業全然集中できなかった」
西園寺が上目遣いでオレに尋ねる。
「ふむ、そうだな。 じゃあ教えてやろう、これからオレがやろうとしていることを……」
オレは目的地までの道のりの間でオレの素晴らしい作戦を西園寺に話すことにした。
◆◇◆◇
「えぇ!? 私の写真を福田くんが偽アカウント作って掲載するの!?」
西園寺が顔を赤らめながらオレに顔を近づける。
「しっ! 声が大きいぞ西園寺」
「あ、ごめんなさい」
「あと、ちょっと嬉しそうな表情するな」
「ーー……ごめんなさい。 でもなんで?」
オレはスマートフォンを取り出して昨夜あらかじめ作っておいたSNSサイトのアカウントを西園寺に見せる。
「ここ見てみろ」
オレが指差したのはプロフィール欄。
「ーー……え、SJK?」
オレが記入した自己紹介欄には【SJK】という文章。
「SJKって?」
「あれだ、セカンドJK……高校2年生って意味だ。 だから西園寺、お前はあまり身体が小学生の頃から成長していないことがコンプレックスの高校2年生という程で写真を撮ってもらう」
「えっと……なんで?」
「それでお前への疑いが逸れるからな。 そしてこれを」
オレはポケットの中からあるものを取り出す。
それは『加藤』と書かれたシール。
「これは?」
「西園寺、この苗字シールを名札の上から貼ってわざと見せるんだ。 そうすれば名前も違うってなるだろ?」
「あ……なるほど」
西園寺はオレから受け取った偽苗字シールを貼り付けながら数回頷く。
「それで、極め付けが今から撮るエッチな写真だ!」
目的地の学校から離れた場所にある大きな公園が見えてきたのでオレはその方向を指差す。
「ーー……?」
西園寺は意味がわからずにただ首を傾げている。
「あれだ。 西園寺にはオレの作った偽アカウントと繋がっていてもらう。 それでオレが明日休み時間とかに画像を投稿するからそれを堀田の隣で見るんだ」
「堀田さんの隣で?」
「あぁ。 これどう見ても小学生の体つきだよねーとか、これって前に堀田さんが送ってきた写真の子に似てない?とかな」
「なるほど、そしたらその時間私はそこにいるわけだし、完全に堀田さんから疑いの目が向けられなくなるってことなんだね」
「正解、だから今から撮るのはそれ用の写真なんだ……堀田が見つけた写真と同じかそれより少しエロいくらいのレベルのな。 まぁ投稿するのは首から下にするから安心してくれ」
西園寺はオレのこの素晴らしき作戦に大賛成。
こうしてオレは西園寺とともに公園内でエッチな写真を撮ることとなった。
◆◇◆◇
「西園寺、そっちはどうだ? 人来てるか?」
「ううん、来てないよ」
「こっちも来てない。 よし、スカートたくし上げろ!」
「うん!」
西園寺が恥ずかしさ半分、興奮半分の表情をしながらスカートをめくり上げる。
すると中からオレンジ色っぽいパンツがオレに挨拶をしてくる。
「おぉ……」
「ふ、福田くん、早く」
「あぁすまん、ちょっと魅入ってた」
オレはなるべく西園寺の顔が写らないようにシャッターを切る。
ぶっちゃけ後で編集して首から上を隠しちゃえば済む話なのだがどんなトラブルがあるかわからないからな。 念には念を入れて最初から首から下しか写らないように写真を撮っていく。
カシャッ、カシャッ……!
「よしいいぞ西園寺、もうちょっと恥ずかしそうに内股になろうか」
「こ……こう?」
「うむ、ナイスですねぇーー!!」
カシャッ、カシャッ……!
「あれだ、名札あえて咥えちゃおう。 口元くらいなら周囲をボヤかせばバレない……後その状態で片手でスカートたくし上げて、もう片方の手を頭の後ろに回して髪を持ち上げてくれ」
「こう?」
「そうそう! うん、これがいいな。 これなら頭とかは撮らないから、髪の長さまでも誤魔化せる」
「本当だ」
「よし、じゃあその体勢で顎軽く引こうか。 そのまま挑発的に笑ってみ?」
「う、うん」
西園寺がオレの指示通りにポーズを取る。
「そうそうそれそれ! めちゃめちゃセクシーじゃねえか! ナイスですねぇーー!!」
オレはスマートフォンの画面を西園寺の口元から下にセットしながら自分の肉眼でオール西園寺を堪能する。
なんだろう……西園寺もノリノリのようでちょっと恥ずかしさが消えて妖艶っぽい感じになってきているぞ。
その後も夢中になって撮りまくっていると知らないうちに夕方。 周囲が夕焼け色に染まっている。
西園寺……元が美人だからめちゃめちゃ夕焼けに映えるな。
「よし……じゃあちょっとオレ的には物足りないけどそろそろ終わりにするか。 枚数はだいぶ稼げたからな」
時間も時間なのでオレは西園寺に声をかけながら撮った写真を確認する。
なんと総数約200枚。 ここからSNSに上げるのは厳選した3〜4枚で残りはオレのお楽しみ専用となるわけだが……。
それにしてもエロい……これは早速今夜が待ち遠しいぜ。
「じゃあ西園寺、早速帰る準備を……ん?」
画面から西園寺に視線を移すと西園寺はなぜか物足りない表情。
「あのさ、福田くん……」
「なんだ?」
「もうこれで堀田さんからの疑いは晴れるんだよね」
「まぁそうだな。 高確率でそうなると思うけど……なんで?」
「じゃあさ、ここからは私のしたいことしていい?」
「うん、いいけど……何するつもりだ?」
「やった!」
西園寺はそう言うとオレの前でいきなりパンツを脱ぎ出す。
もちろんスカートはもう捲れてないのでその夢の楽園を見ることは叶わないが……
「ええええええ!? さ、西園寺どうした!?!?」
オレは驚きながら……西園寺の下半身部分をガン見しながら西園寺に尋ねる。
「うふふふ……あのさ福田くん、前にエマや桜子たちと泊まった日の朝のこと覚えてる?」
西園寺が軽く息を荒げながらオレを見る。
「朝のこと?」
「ほら、学校向かってる時に私のスカート、ランドセルに挟まってめくれ上がってたでしょ!?」
「あーーあったあった。 で、それがどうした?」
「今からあの時と同じ状況にして帰ってみようと思って!」
「ーー……ハッ!?」
突然こいつは何を言い出すんだ!?
「あの時は気づいてなかったけどさ、これ自分で知りながらやってるとすっごいドキドキすると思うんだよね」
「あ……はい」
「だからやろうかなって! それになんかパンツも履き心地ちょっと悪かったし」
西園寺が脱いだパンツをたたみながら呟く。
「え、そうだったのか?」
「うん。 多分私、なんだかんだ恥ずかしくて緊張してたからだと思うんだけど……ほら見てここ。 汗で濡れてるもん」
「ナッ!!!」
西園寺がパンツの湿った部分をオレに見せてくる。
「ちょっ……西園寺、多分それ……な、なんだろうな、水カナ!?」
「あーそれもあるかも……私さっき水飲んでる時にちょっと零しちゃったし。 でも今日暑かったからやっぱり汗じゃないかな。 ここ汗たまりそうだし」
「な……ナルホド」
確かに汗って上から下に落ちるからな!
パンツに染み込んでもなんら不思議ではナイ!!
オレはそのパンツを凝視。 その後西園寺に視線を移す。
「なぁ西園寺、濡れた服ってどうやって乾かせばいいか知ってるか?」
オレはキリッとした目つきで西園寺に尋ねる。
「ううんわかんない。 なんか方法あるの?」
「あぁ。 濡れた服は絞ったり擦ったりしたらダメなんだ」
「へぇ……じゃあどうするの?
「よし、西園寺。 そのパンツちょっと貸してくれ」
「え? いいけどほんとに濡れてるよ?」
「構わん」
むしろそれがいい。
オレは西園寺からパンツを受け取ると、それを広げて片方の手を開いた状態で中に突っ込む。
あぁ……こんな感触なんだぁ。
オレは半分ニヤケながらも西園寺に片手を突っ込んだパンツを見せつけた。
「ちなみに、こうやるらしいんだ」
オレは空いているもう片方の手とパンツの手を合わせてパンパン☆
「これ繰り返してたら水分飛ぶらしいぞ」
「へぇーー……福田くん物知りだね」
パンパンパン☆
「せっかくだ。 10分くらいオレが軽くやっといてやるよ」
「いいの? ありがとう」
パパパンパン☆
「構わん構わん」
パパパパパパパパパパン!!!!
うおおおおお!!! オレの皮膚が水分を求めてパンツに染み込んだ水分……汗を吸収しようとしているぜええええ!!!!
まったく西園寺は汗っかきなんだから仕方ナイナアアアア!!!!
その後オレが約10分間高速パンパンを繰り返した結果、まさかのガチで見た感じ濡れてるようには見えないくらいに乾いたのだった。
ーー……西園寺の汗の香りナノカナ、手のひらを鼻に当てて嗅いでみるとあまーい香りがするんじゃあああ。
お読みいただきありがとうございます!
ノリノリになってきている西園寺ちゃんいかがだったでしょうか!?
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