111 癒しのガールズトーク!
百十一話 癒しのガールズトーク!
さぁやってまいりました夢のハーレムベッドのお時間です!
オレは幸福感に満ち溢れた状態で布団に寝転がる。
何故かって? ふふふ……それは今日の夕食は結城が作ってくれた料理があったのだからあああああ!!
味的には優香やエマよりは劣るものの愛情はバシバシと伝わってきたぞ!
というよりも、もうその愛情補正がかなり強すぎて夢中で口に運んでいたような気もするが……
というわけで食べすぎてしまったオレは今にも眠れそうだぜ。
◆◇◆◇
今日の並びは左から結城、西園寺、オレ、エマ、エルシィちゃん!
やはりエマはオレがこっそり誰かに手を出すと思っているのかオレの隣を自ら立候補。
その結果オレはこのハーレムベッドのど真ん中で寝ることになったのだが……
「ええ、西園寺サンそんなに告られてるの!? モテモテじゃん!」
エルシィちゃんは早々に眠ってしまったのだが、そこから急遽開催されたのがガールズトーク!
エマは体をオレの上に上半身を乗っけながら反対側にいる西園寺たちと盛り上がっている。
イェーーイ!!! 感度良好最高ですっ!
「うん……でも私別にまだ彼氏とか求めてないしさ」
「すごいなぁ西園寺さん。 私ラブレターももらったことないのに」
結城が羨ましそうに西園寺を見つめる。
「そうなの? 結城さん」
「うん。 私暗いから誰も私のこと好きな人っていないんだろうなー」
何をそんなに辛そうな表情をしているんだ……。
いるぞ!! ここにいるぞ結城!! オレはなんだかんだ結城が1番だぞ!!
「いいなぁ西園寺さんもエマさんも」
オレが心の中でライバルがいないことにホッとしていると、結城が小さく呟く。
「え?」
「どうして?」
エマと西園寺の視線が結城に向けられる。
「2人ともしっかりしてるもん」
「「しっかり?」」
「うん。 西園寺さんは4組の中心的な存在だし、エマさんも堂々としてるじゃない?」
結城がエマに問いかける。
「え? エマそんな堂々としてる?」
「うん。 ほら、エマさんって福田くんのこととか名前で呼ぶでしょ? 転校してきてすぐなのにすごいなぁって」
「へぇー、ねぇダイキ、エマしっかりしてるんだって!」
エマがオレの背中の上から覗き込んでくる。
「それは良かったね」
「じゃあ桜子ちゃんも言えばいいじゃん。 エマのこと別に『さん付け』しなくてもいいし」
「え」
「ちなみに私のことも西園寺さんではなくて普通に希って言ってくれてもいいんだよ?」
西園寺も結城に顔を近づけながら優しく微笑む。
「ほら桜子ちゃん、言ってみなよ」
エマが西園寺とアイコンタクトを取りながら結城に話しかける。
「え……でも」
「私もエマちゃんも気にしないから。 ーー……あ、だったら私もこの際だしエマって呼ぼうかな。 結城さんのことも桜子って」
西園寺がくすりと笑いながらエマに視線を向ける。
「うん、だったらエマも桜子ちゃんのことは桜子……西園寺サンのことはノゾミって呼ばないとね!」
2人がニコニコしながら微笑み合い、その視線を結城に。
「ーー……えっと」
「ほら桜子ーー」
「私とエマの名前を呼んで?」
なんて優しい世界なのだろう。
この空間にいるだけで心が満たされていく。
オレは3人の邪魔をするのも不本意なのでゆっくりと目を瞑り3人の声に耳を傾ける。
そして……
「エ……エマ。 希」
「うん!」
「はーい」
結城の問いかけに2人は優しく返事。
「これでエマたちもっと仲良くなれるネ!」
「そうね。 これからもよろしくねエマ、桜子」
「う、うん。 エマ、希」
うわあああああ尊いよおおお愛おしいよおおおお!!!
オレは目を瞑ったまま結城たちの距離が縮まったことをまるで自分のことのように喜び心から祝福していたのだが、それは唐突だった。
「そうだ桜子。 どうせならついでにダイキのことも名前で呼べばいいんじゃない?」
エマが突然のキラーパス。
オレの顔をグイッと結城の方に向けながら結城に提案する。
「え?」
「ほら、桜子って結構ダイキと仲いいじゃない? だったらね。 この機会に」
な……ななななななんだってええええええ!?!?!?
さっきまで感動で安らいでいた鼓動が一気にビートを激しく刻み出す。
「そうだよ桜子。 このまま仲良い子みんな名前呼びにしちゃおうよ」
「え……それじゃあ……」
結城がオレを見つめ、ゆっくりと口を開ける。
「ダ……」
うわああああ来るぞ来るぞおおお!!
オレの耳よ、集中してよく聞くんだああああああ!!!!
ドクドクドクドクドクドク!!!!
オレの心臓の高鳴りも最高潮!!!
さぁ……カモン!!!!
「ダイキ……」
「ーー……!!!!!」
よおっしゃあああああああああ!!!!! 1回死んでるけど生きてて良かったあああああ!!!!
1人心の中で盛り上がっていると何かが鼻を伝い落ちる。
「ーー……お?」
指ですくってみると赤い。
「ちょっと福田くん鼻血ーー!!!!」
「ダイキ耐性なさすぎーー!!」
「う、うるせぇ!!」
オレの鼻血姿を見たエマと西園寺が大爆笑。
結城はそんなオレたちの様子を首を傾げながら不思議そうに眺めていたのだった。
『ダイキ……』だって! うへへへ!!!
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どうやら結城ちゃん、結構みなさんから人気があるようで作者は嬉しいです!!




