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夜の守護者  作者: アマルテア
一章
3/4

NO.3 ウェザー

>ーーーーーーー<


『夜の力』


別名『ウェザー』と呼ばれる力が存在する。


そして、私たちはそれを行使している。



『夜の力』はその名の通り、夜に使用できる力だ。


(まれ)に、慣れと経験のせいか、


()()にも使うことのできる者もいるようだが、


それは例外である。



その『夜の力』の(みなもと)となるものがある。


それの見た目としては、「宝石」が相応(ふさわ)しいだろう。


私の通っている高校の場合、その宝石は入学時に、



全生徒に配られる。



―つまり、全生徒が『夜の力』を使用できる。


しかし、『夜の力』を使うかどうかは一人一人の生徒次第(しだい)


なぜそういう制度なのかというと、


『夜の力』を使って()()には、


危険が(ともな)うからだ。








>ーーーーーーー<


(昨日も力を使いすぎたかな……)


―ふあ。


不意に欠伸(あくび)が出た。


眠い。


今日も眠い。


夜にはもともと強いほうだが、


私の場合は『夜の力』を積極的に使うこともあって、


寝不足になりがちなのだ。



そして眠いと同時に、


暑い。


眩しい。


……涼しい。


(いい風が吹いてきた)


今は外にいる。


車椅子(私の足)を外へと運び、


観戦しているだけだが、体育の授業に一応は参加している。


私の目線の先には、


サッカーをしている、


同クラスの女子生徒たちがいた。


彼女たちは(みな)


体操服を着ている。


元気よく走り回っている子もいれば、


ゆっくりと走りながら雑談をしている子たちもいる。



そんな中、私はひとり、


物思いにふけていた。


(連日で夜、『夜の力(ウェザー)』を使うのはやめておいた方が身のためかな……?)


でも、早めに退治しておきたい……。


いや、いつまた現れるか分からないんだし……。


……今度現れたら、他の人に任せようかな……。



昨日はいつもより早く帰り、


予定を済ませたあと、


夜九時頃、月下(げっか)にて『悪魔(アクマ)』と対峙(たいじ)した。


私の他にも数人の『天使(テンシ)』が来ていた。



天使(テンシ)悪魔(アクマ)


天使(テンシ)は『夜の力』によって姿を変えた、私たちのことを言う。


その変化した姿が天使のように白く、


翼が生えた姿であり、


そこが似ていることから、


天使(テンシ)と呼ばれている。



悪魔(アクマ)


それは私たちが『テンシ』になる理由であり、


『テンシ』とは敵対する対象である。


私たち『テンシ』は


「『アクマ』を退治する」


という役割がある。



(『アクマ』は退治しなければならない)


それが世のため人のためになる。


なぜならアクマは……



「……さ……つ…….?」





「……咲徹?」

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