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おまわりさん 世を去る

 この世界の主人公くんに現在のヒロインの状態を軽く説明し交番に帰って来た

だが、おかしなことに主人公くんの目が虚ろなのだ これは、やはり現実?世界だからなのか?こんなルートはゲーム内では、終盤しか現れない物のはずだ、そう『ヒロインの闇堕ち』を見てしまった主人公の状態と彼は全く同じなのだ ヒロインは全員闇堕ちはしていないのでこんなことありえないはずなんだが・・・

 主人公と会いヒロインと距離を置き始めた頃、交番に主人公くんが来た


 「あのぅ、お久しぶりです」

 「お、青年!どうしたかね、財布でも拾ったか?」

 「違うんです、その相談しに来たんです」


相談にのって欲しいという主人公くんからのお願いに俺は内心、驚きを隠せなかった いつも優柔不断で他人に相談なんて出来る性格じゃないのに・・・やはりここはゲームに似た現実世界だな 人の性格も微妙に違う 彼にお茶を出す為、給湯室に入ってやかんに水を入れたところで俺の意識は無くなった


 主人公~

 僕の周りにはとても美しい、可愛らしい女の子が3人いる 彼女達が僕を好いているのは実は分かっていた だけど1人を選ぶなんてコトなんて出来ないし、3人の相手を出来るほど僕は器は大きくない だけど、このままじゃいけない 夏休みになったら勝負をしようと意気込んだ時に、奴は現れた 一瞬、893のように見えたがおまわりさんだった 奴は、初対面の僕に向かって何故か彼女達の応援のエールを送って帰っていった

 夏休みに入ってから、僕は初めてという感じで自ら行動を起こした クラスの委員長の野口さんを図書館に誘ったのだ だが何かおかしい 普段、僕の傍にいると幸せオーラを出すのにそれが無いのだ 彼女だけでなくほかの2人もそうだった 僕はますます自分でも信じられない行動に出た そうなった原因を自分で調べることにしたのだ 結果は最悪の物だった 僕に応援のエールを送っていたおまわりさんが彼女達をたぶらかしていたのだ 許せない

 夏休みが終わって一週間ぐらいが過ぎた頃に奴が来た 奴は彼女達の主人は俺だ 的なことを言って去っていった 僕の中の何かが切れた

 数日後、奴の元に行った 奴が背後を向いた瞬間に、ポケットに隠していた文鎮で思いっきり頭を殴ってやった ピクリとも動かない奴を見て僕は汚い笑顔を顔に貼り付けた これで彼女達は僕の元に帰ってくるはずだ その時、後で物音がした 慌てて振り返ると件の彼女達がいた

みんな、目を見開いている あぁそうか、漸く彼の呪縛に解放されたことを喜んでいるんだね! さぁ、僕の元に帰ってきて!!

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