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老執事この世を去る
今ココに1人の男の命が燃え尽きそうに成っていた
彼はある屋敷に長年勤めた老執事で周りの信頼は・・・周りを見れば分かるだろう
現当主を筆頭にその娘にその婿。先代当主にさらに顔は隠しているが王族のオーラを持つ男もいた
「こんな老いぼれの為にありがとうございます」
見舞い客は口々に感謝の言葉を述べた
ありがとうはこちらのセリフ、まだ何も返せていないのに逝くな
私の子を抱き上げる約束はどうなったのですか?!頑張ってくださいまし
もうお前と酒を呑めなくなるのか
「フフフ、皆さんはまだこちらに来てはいけませんよ?来たら・・・怒るぜ?」
彼はニヒルに笑いこの世を去った