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プロローグ

初投稿です。これからよろしくお願いします。

 なんということのない日々が今日も過ぎていく。


 俺の名前は如月佑、この春から高校に通い始める普通の男の子だ。

 

 髪は少しくせ毛気味で、身長は百七十センチほど。

 頭がめちゃくちゃいいとか、運動ができるとか、人に自慢できるような特別な特技もない。

 

 唯一人とは違う特徴を上げるとしたら……ゲームが得意というぐらいだな……

 ゲームと言っても主に銃とかを使うFPSとかだが……

 

 昔から父がモデルガンをコレクションしていた影響で気が付いたら銃やそれを使うゲームなどが好きになっていた。

 最近では銃の構造などを調べるのが毎日の日課になっているほどだ。


 まぁ俺の趣味の話はこれくらいにして、俺の学校での立ち位置の話をしよう。

 よく端っこの席で小説読んでいるやつがいただろ、あれだよ、あれ。

 要するにピラミッドの下層部にいるただの銃オタクだ。


 ここまで話せば大体みんな気付いていると思うが、俺は生まれてこのかた彼女なんてものは1度たりともできたことはない……

 

 ……この話はもうやめようただ虚しくなるだけだ。


 今、俺は入学前の説明会のため、春から通うことになっている高校に向かっている。

 新しい学校でいきなり陽キャに絡まれたらどうしようとかそんなことを考えながらだ。

 

 道に満開の時期を過ぎ、散った桜の花が散らばっている。

 そんなごく普通の光景が俺の目の前に広がっている。

 この光景に対して違和感を覚える人は多分いないだろう。


 しかし、この時俺はこのありふれた光景の道に不思議な違和感を覚えた。

 直接おかしいものを見たわけじゃない、ただ単に「あれ?」と思っただけだ。

 

 もうこれはただの勘だったが、確かに俺はこの道……

 いや……この空間に違和感を感じた。


 なにか嫌な予感がし、俺がその場から立ち去ろうとしたとき「それ」は目の前に現れた。


 「それ」が現れた場所にはもともと何もなかった。

 しかし、俺が立ち去ろうとした瞬間、空間が無理やりねじられたように変化し、「それ」が現れた。


 「それ」を一言で表すと、光る球体だった……いや、本当にね?

 ホントにただの光ってる球だったから……


「な、なんだこれ?」


 あまりの衝撃に言葉を漏らしてしまう。

 それから1分ほどその球と見つめ合ったが球が動く気配は全くなく、ただただ光っているだけだった。


「無害……なのか?」


 一瞬そんな思考が頭を過ったがすぐにそんなことを考えるのはやめる。

 ただでさえ何もない空間から現れた謎の物体だ、安全なわけがない

 ここは慎重にこの場から離れ警察などに連絡するのが得策だろう。


 しかし、人間という生き物は好奇心を追い求める生物だ

 突然目の前に宙に浮く光る球なんかが現れたら誰しもが気になってしまうだろう……そうだよね?


 少なくともこの時の俺はその球に興味を持った。

 突然何もないところから現れるなんてどう考えても普通じゃない

 もしかしたら未来から送られてきたものかもしれない、それか未知の宇宙人から送られてきた宣戦布告のメッセージなのかもしれない。

 とにかく! めっちゃ気になる。


(ちょっとくらいなら触っても大丈夫かな……? うん、大丈夫だろ)


 こうして俺は好奇心に負けこの謎の球を触ってしまった。


 俺の手が球に触れた瞬間、球の輝きが一層強くなる。


「うッ!?……」


 こうして俺の意識は光に包まれ謎の球に吸い込まれていった。


 

 完全にやっちまったわ……


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