~日常編1~
「...ん。..ふわぁぁぁ。ってまた寝てたのか。」
霧上真〔きりじょうまこと〕には、誰にも言えない能力がある。それは「未来予知」だ。まぁ、旗から見れば気持ち悪がられたり、信用されなかったりするのだろう。何せこの能力の発動条件は、突然睡魔がくる。そして夢であったことが現実になる。しかも事細かく...。
「そろそろスーパーいかねぇと、今週の飯がねぇや。」
高校2年の6月が終わり、もう7月に入っているのだが、未だに心地いい感じの風が吹き抜けてくる。下校という事もあってみんな帰ったり、他のやつとしゃべったりしている。
「おーい、真ー!帰りにゲーセン行こうぜ!」
遠くで真を呼ぶ声がした。そこには男女の二人が立っていた。
「わりぃ、今日買い物があるんだ。すまねぇがまた今度誘ってくれ。」
「そっかー、しゃーねー。今日は二人で行くか」
男の名前は野中瞬〔のなかしゅん〕。真とは幼馴染でよく喧嘩ばかりしていた。今は高校生にもなりまるくなった。友達思いでいいやつ。
「うーん、そうだね、二人で遊びにいこっか。また今度いっしょに遊ぼうね!」
女の名前は、坂崎智海〔さかざきともみ〕。髪が長く、友達が多くみんなから頼りにされている。真と瞬とは幼馴染で二人のお姉さんでいつも二人の面倒をみていた。
「おう。んじゃ、俺そろそろ行くわ。」
真はそう言って二人を後にした。
「一人暮らしになってからやっぱ忙しそうだよな。今度泊まりがてら3人でわいわいしようぜ。」
「そうだね。まぁ一番大事なのは真がその日大丈夫かちゃんと決めてからね」
「わかってるよ。」
二人は笑いながら教室を後にした。
瞬と智海の二人はゲーセンに行きながら話をしていた。
「なあ、智海。やっぱ真、あの日から少し変わったよな。」
「まぁね。流石に超能力を持つようになったら少しは変わるよ。私ももし持ったらってなると少し変わるよ。」
「まぁなぁ~。かといって俺らにはないし真が前みたいに楽しく遊べるようにしていこう」
「そうだね、私たちのときだけでもね!」
そう言いながら二人はゲームセンターの中に入っていった。
スーパーに着いた真は、さっそうと野菜コーナーに行った。
「う~ん、今日は簡単に麻婆豆腐でもいいかな。明日はカレーでいっか。」
真は料理はできないので最初インスタントしか作れなかったが、一人暮らしするにあたって料理を覚えようと頑張っている。
「それにしても...。やっぱあいつらと遊びたかったなぁ...。でも飯がないから仕方ないか」
「先輩も買い物ですかぁ?」
「...っつ!って朱音か。お前こそ何してるんだ?」
後ろから話しかけてきたのは都守朱音〔ともりあかね〕。真の部活の後輩でみんなから身長が小さいことから子ども扱いされているが、本人は嫌っているらしい。
「私はいつもどおり今日の晩ご飯とか明日の弁当の材料とか買いに来たんですよ。それはそうと先輩は何してるんですか?」
「朱音と一緒だよ。飯の買い物しにきたんだよ。」
「へぇ~。先輩って噂だけかと思ってたけど本当だったんですね。]
「まぁ、そう思われても仕方ないな。まだ料理慣れてないから仕方ないわな。」
「私が料理教えましょうか?」
「は?お前料理できんの?そんな見た目なのに!?」
「先輩としてもそれは失礼ですよ!いいでしょう。私が料理ができることを証明しましょう!」
「ほぉ~...。ん?これってもしかして飯を作りに来るって事か?親とか心配かけないか?」
「そこは大丈夫です。今日はご飯の買い物だけですから、料理はお母さんが今日するので大丈夫です。ただ一回家に帰るので大丈夫ですか?」
「そっか。う―ん...。それならまぁいいよ。んじゃお願いするとするか。」
「はい!晩飯ですが私的には肉じゃがとか得意料理なのでそれを作りますね。」
「あぁ、何でも良いよ。ちゃんとした飯が食べれるならな。」
「先輩、その言葉覚えててくださいね?後で『ギャフン』といわせてあげますから!!」
2人は晩飯のことについて話しながらスーパーを後にした。