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2話 生活かなぁ?

「馬鹿者どもがっ!

更正してやるからそこで止まれぇ!」


「地獄を見るのを分かっていて、止まるような奴はいませんよ!」


只今、担任の『サイボーグ』もとい丸山教諭に追われています、達也です。

俺の他にも約二名ほど追われていますが。


なぜ、こんなことになったのだろう…。





「おはようーす。」


教室に入ると俺はあるものを目撃したのだ。


「ニンニンでござる!」


天井の一角に黒服?と言うより忍者がいるのだ。


っていうかあの忍者、入学式の時あった厨二病じゃない!?

同じクラスだったのか…。

気づかなかったな。



あ、女子が近づいている。


「あの…どうかしたんですか?」


「何でもないでござる。気にしないでほしいでござる(キリッ)」


あれはもう終わっているな。

厨二病じゃなくて厨忍者だ。


「誰が厨忍者でござるか!」


うわぁ…人の心の中を勝手に読んできたよ。

何なんだろう。


あ、人が来た。

………。


「だからどうしたでござるか!」


「「「「「いや、むしろお前がどうした!?」」」」」


クラス全員が総ツッコミだよ。


少し、この厨忍者いじるの楽しいかもしれん。


「おはようだぜ、相棒!」


「……おはよう、達也。」


そんな事をしていたら清志と大輔が来た。

若干、大輔が死んでいる気がする。


「どうした、大輔。」


「……来る途中にあれに会って、長々と気持ち悪い話に付き合わされた。」


そう言った大輔の目の端には涙が浮かんでいた。


「ドンマイ。」


清志と来てしまった以上、それしか俺には言えなかった。



それにしても、つまんねぇなぁ。


誰か黒板に向かって

「円形脱毛症進んでいる。

地蔵にでもなるつもりか」

とか言わないかな。


すると厨忍者がまた心を読んだのか

「円形脱毛症が進んでるでござる。地蔵にでもなるつもりでござるか?(キリッ)」


そう言った。

いや、言ったというよりは言わせたという方が正しいかな。


なぜ言わせたか。

それは、


「誰だ。今この俺のことをハゲの地蔵呼ばわりしたのは!」


担任が来る時間だから。


厨忍者は俺を指差してきた。

汚っ!勝手に言ったくせに!


かという俺も、全く関係のない清志に指をさしていた。


「ちょっと待てよ相棒! 俺関係ねぇだろう!」


許せ、清志生き延びるためには犠牲も必要なんだ。


「言ったのはあいつですよ!」


清志は声を張り上げ厨忍者を指した。


「ほう、貴様ら三人の中にいるということで良いんだな?」


「こいつです!」

「こいつでござる!」

「こいつだ!」


「黙れ! 考えるのが面倒だ! 三人平等に罰を与えてやる! 感謝しろ!」


「なんて理不尽なんだ(でござるか)!」


「そこに直れ!」


突進してくるサイボーグから逃れるために俺たちは、廊下へと駆け出した。




こんな感じで今逃げているわけで…。


「さて、どうするか。」


「どうするも、こうするも逃げるしかないだろうが!」


ちなみに現在走っている順番は、清志、俺、厨忍者だ。


ここから助かるには…これしかないな。


「そらよ!」


俺は前を走る清志の足を引っかけて、盛大に転ばせた。


「ちょっ、おまっ!

相棒っ!? あいぼおおぉぉぉぉ!」


当然、巻き込まれないように俺は脇へと移動する。


「マジでござるか!」


そこへ後ろを走っていた厨忍者が突撃。

そのままノックアウト!


「お前らの協力は忘れない。今までありがとう!」


そのまま、屋上へと走り出した。

その間、顔に出てきた笑顔を隠すことができなかった。



屋上に着くと大の字に転がってまぶたを閉じた。

走って暑くなった体に、そよ風が気持ち良い。

まぶたを開けて流れ行く雲を見ながら呟いた。


「今日も平和だな」


どこかで「そんなわけねぇだろう!」と聞こえた気がするが気のせいだ。


「これからどうしようか……」


いろいろと考えたがどうせ無駄だろう。

結局、荷物をとりに教室に帰らなきゃいけないから罰を受けることになるんだけとね!




3話目です。

いやはやなんとか投稿すること出来安心安心。

4話目からはほとんど今回と同じように1話ずつ進んでいくと思いますので、よろしくお願いします。

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