奇跡の木は枯れない
公爵令嬢のヌッシーナは、こことは別の世界、日本からの転生者だ。
ブラック企業で、無能な上司に酷使され、役に立たない同僚に足を引っ張られ、過労死した。
哀れに思った女神が告げた。『乙女ゲームの世界に転生させてあげる』これにより、名前も知らないゲームの世界にヌッシーナとして転生した。
ヌッシーナは、乙女ゲームの知識は一切無いが、魔法のあるファンタジー世界だと言う事は理解した。
そこからは簡単だ、公爵令嬢と言う王族に次ぐ家の令嬢と言う唯一無二のオンリーワンだ。現代令和の知識チートと、圧倒的な魔法の才能で、『女神の再来』とまで社交界では持て囃された。
そして、前世に読んでいた令嬢ものノベルの知識で、生まれた時からの婚約者である王太子のバカンと取り巻きの高位貴族の子息達を味方に付けた。
貴族が入学と卒業を義務付けられてる、魔法学園にヌッシーナ達が入学する頃、平民の特待生が入学すると言う情報を耳にしたヌッシーナ。恐らくヒロインであろう。
入学式の当日、可憐な容姿をした特待生のベティが学園の敷地を跨ぐ。
多くの生徒達は、畜生風情が神聖なる学園を汚すなと言う視線で見ていたが、低位貴族の男子生徒達の数人は顔を赤らめていた。
まず、ヌッシーナは顔を赤らめていた男子生徒達の家に、自主退学させねば家を取り潰すと、公爵家の力で圧力をかけて退学させる。
魔法学園を退学した時点で、最早ただの平民である。
だが、彼らには婚約者がいる。貴族なら全員婚約者がいるのに、別の女に赤面するなどあり得ないとヌッシーナは考える。
彼等の婚約者達には、少し年代が下の子息達に婚約を摩り替えると言った、代替案を用意した。前世、代替案も無いのに、無茶ばかり言うクライアントや無能同僚達に辟易としていたヌッシーナの采配はスマートだった。
そして、攻略対象であろうバカンや側近達にベティのせいで、低位子息達が破滅したと伝える。
王族や高位貴族の鶴の一声は絶大で、ベティは1年生の1学期にして、婚約者を奪う魔女として、完全に孤立する。
そして、時は流れ、学園の卒業パーティー。
楽しかった思い出を語り合う貴族達とは対照的に、料理を貪り食うベティには嘲笑の視線が向けられる。
「畜生風情が! 私が貴様を愛する事など絶対に無い! 私が愛するのはヌッシーナだけだ! 」
会場からは、天地を震撼させるほどの、盛大な歓声と拍手。
平民の村なんか消し飛びそうと、ヌッシーナはクスリと笑う。
畜生に食わす物など無いと、ベティは追い出され、惨めに会場を立ち去る。
「お待ちになって!」
ヌッシーナは、ベティを呼び止め、彼女にしか聞こえない声で囁く。
「これはゲームじゃないの、国の安定のためなら平民など切り捨てるわ、いくらでもね」
「げえむ?」
畜生の娼婦風情に、なんとお優しいと会場はヌッシーナを女神のような視線で見る。
その後は、ヌッシーナはバカンと結ばれ、王太子妃となる。
乙女ゲームの呪縛に運命に打ち勝ったのだ。
ベティの姿を見た者は居ない。
噂だと、スラムに消えたとか·····
※※※※
「ふざけんな! ぼったくりじゃねえかよ!」
「五月蝿いんだよ! 10タコパも払えないようなカスは消えな、クソガキ!」
ベティは学園を卒業後に、営業資格を取り、スラム街で店を開いていた。
魔法によるマッサージと、魔法薬と雑貨のアレコレだ。
普通に、都市部の若者達に大人気で、スラムの貧乏人を相手にする必要が無いのだ。
「すまない、マッサージを頼む」
「は~い」
入店したのは、細身の美形だが、服を脱げば無駄な肉が一切無い、岩のような筋肉の持ち主であった。
「スケールさん、またウッツの旦那にこき使われてるのかい?」
「お得意だからな、プロとして当然だ」
スケールと言う男は傭兵だ。ウッツと言う、遠く離れた大陸の学問である『民政学』を学ぶ塾、その中の過激派集団のボスに雇われており、中央貴族達を倒す活動の主戦力となっている。
ガラガラ
「ここか。オイ、今夜、奴隷市場の襲撃を行う。ベティ、お前も来い」
「あいよ~」
店の戸を強引に開けて入ってきたのは、ウッツだ。
何時も急に、強引に作戦の決行が決まる。
ベティも、回復薬を提供するだけの関係が、いつの間にか構成員にされていたのだ。
「アンタは、何時だって急すぎるんだよ。それで? 俺たち以外は何人で作戦に臨むんだ?」
「あん? 俺ら3人だけに決まってんだろ」
普通なら、匙を投げる依頼を、なんやかんやで引き受けてしまうスケールがウッツに問うと、あまりにもブラック過ぎる答えが返ってくる。
「中央で、労働環境だの騒いでる人権派連中じゃ発狂物だねぇ」
「依頼は完璧にこなす、それが俺と言う存在の証明なのだ」
「ケッ! スラムや奴隷の存在を黙認しといて、何が人権だ! クソみてぇな、お花畑共に現実を見せてやろうぜ!」
----
夜は更け、スラムの歓楽街に明かりが灯り、眠らぬ街へと変わる頃、ベティ達はすっかり暗くなった王都に潜入していた。
貴族と平民と、二極化されがちだが、実際は貴族と都市部に住む中流層······爵位が無いだけの富豪、スラムや農村の住民が羨む生活基盤を持つ市民達、その下にベティ達が踏みつけられているのだ。
まぁ農村の住民とスラムの住民の間にも、絶対的な格差があるし、貴族も爵位なし富豪より貧乏な生活をしてる無能もいるのだろうが。
貧乏な家の令嬢が、金持ちの変態富豪に政略結婚させられる所を、イケメン高位貴族······下手すると王子が救い、ハッピーエンドの物語が多いが、ベティは大嫌いだ、役目を全うしろよとしか思えない。家を繁栄させるのが、お前の使命だろ、と。
ベティがモヤモヤ考えている間にも、目的地の奴隷市場に到着した。
見張りをベティの魔法薬で眠らせて、スムーズに潜入する。
「······! 子供ばかりか······」
「クソが! 今、助けてやるからな!」
ウッツとスケールが、怒りに任せて檻をこじ開け、囚われていた子供達を救出する。
「ウチの商品になにやってんだ!」
気付かれた。市場の責任者と衛兵達が、現れてベティ達を取り囲む。
「テメェ等! 人として恥ずかしくねぇのか!」
「お前達こそ、王族に認められている奴隷制度を否定して、ただで済むと思うなよ! それに、あのガキ共が外の世界で生きて行けると思うか!? 貴族や金持ちに飼って貰った方が幸せだったのになぁ! ······グェ!」
キレたウッツの鉄拳で、責任者はブッ飛ぶ。
衛兵達も、スケールが制圧してベティ達は市場からの脱出を開始する。
「ガキ共が、一目散に逃げて行った時点で、答えは出てるけどねぇ、アンタは間違ってないよ旦那」
「あたぼうよ!」
「······! 止まれ! 騎士団だ!」
スケールが、騒ぎを聞き付けて到着した騎士団に気付く。
「穢らわしい下民共がぁ! 殺せぇ!」
「返り討ちにしてやらぁ!」
ベティ達が応戦するも、多勢に無勢だ。
「旦那に傭兵さん! あんた等は戻りな! あたしゃあコイツら引き付ける!」
「何言ってやがる!」
「おい! マッサージ屋!」
ベティのワープ魔法で、スケールとウッツはスラムに転移させられる。
「お前らにゃあコレだよ」
ベティは、煙玉を騎士団に投げ付ける。
「ゴホゴホ! 下民がぁ!」
視界を奪われて、立ち止まる騎士団をよそに、ベティは王都を出て、森の中に逃げ込む。
「流石に、ワープ二人分は来るねぇ······」
ワープは莫大な精神力と集中力を使うため、全力失踪で逃げたベティの身体は、とうに悲鳴を上げていた。
「クソ共に、一泡吹かせてやれたから良いさね。後は、みんなに任せるよ······」
ベティの意識は深い闇の奥に沈んだ······
◆◆◆◆
「あっ! 起きた!」
「うんにゃ?」
目覚めたベティが最初に目にしたのは、美しい少年であった。
教会の神官のような格好をしている。
「ありがとうございます。我らが、マザー······」
マザーと言うのは、この世界の女神の事である。
「ハイハイ。お優しい女神様とやらが、何であたしらをこんな目に合わすのかねぇ~」
「自業自得では?」
まぁ、そうなんやけど······としか言えないベティであった。
「あれ? 傷が治ってるし、身体も軽い」
「お姉さん、森で倒れてて今にも死にそうだったから、治療しました」
いや、治療しましたって······と言いかかるベティ。こんな森の中の教会に、治療器具なんて有るわけ無いからだ。
「不思議そうな顔してますね? 精霊ですよ」
「せーれー?」
「お姉さんの肩の上にも乗ってますよ?」
あっはい。とベティは話題を終わらせた。
多分、関わっちゃダメな奴だと本能が悟り、スラムへ帰る準備を始める。
「お姉さんの住んでる街が、王国の軍に襲撃されてるみたいですよ? 精霊が教えてくれました」
「はい?」
----
「オラオラオラ!」
ウッツ達、スラムの自警団達による、必死の抵抗。
国の主要ビジネスである奴隷市場を潰されたのだ。王国はスラムを完全にデリートする事を決定し、大軍を送り込む。
街には、火が放たれる·····-まるで国に住み着いた害虫を駆除するかのように。
「ぐあぁ····!」
次々と倒れる自警団の仲間達、倒しても倒しても減らない騎士達。
ウッツは覚悟を決め、スケールに告げる。
「俺がクソ共のド真ん中でコイツを爆発させる! お前は動ける奴らを連れて撤退してくれ!」
「······契約外だ、出来るか······」
「男ウッツとして頼む······! みんなを守ってくれ······!」
「······ちぃ!」
スケールがウッツの覚悟を見て、依頼を受ける。報酬等どうでも良い、ここで受けなきゃ男では無いのだ。
「ウオオオオオオオオ!」
ウッツは爆薬を抱え、騎士団に突撃する。
男一代、これが華道なのだ。
メリメリ······
ウッツの男気が炸裂する中、地面にヒビが入る。
まるで、災厄が飛び出てくる前兆のように。
ドオオオオン!
地面が破裂し、ウッツに斬りかかろうとしていた騎士達を吹き飛ばす。
何が起こったか、分からないウッツと騎士達。
「旦那! 無事かい!」
「ベティか! 生きてたのか!?」
地面を突き破り地上に飛び出してきたのは、死んだと思われていたベティと変な服の少年。ウッツの喜びは束の間、状況は絶望のままだ。
スケールもベティの生存に喜びを隠せなかったが、今はそれどころでは無いのも事実だ。
「マッサージ屋! その子供を連れて、こっちに来い! ウッツの覚悟を無駄にするな!」
もはや誰かの犠牲なしには斬り抜けられない現状、スケールはまだ若いベティと少年を死なせたく無いのだ。
「冗談じゃないよ! なんであたしらが泣き寝入りしなきゃならないのさ!」
ベティは手持ちの魔法薬を取り出し調合する。
「喰らいな!」
「下民風情がぁ!」
騎士により一刀両断される魔法瓶。指揮官クラスの騎士が、止めるように叫ぶが時は既に遅しだ。
騎士全員の頭が、グタリと項垂れ動かなくなる。
どうなっている?とスケールが近付くと、騎士達は全員、息を合わせたかのように覚醒し方向転換。王都の方角へと戻っていった。
「どうなってやがる!?」
「さあね。手持ちの魔法薬を混ぜただけだよ」
「とりあえず無事で良かった」
再会の喜びも束の間、多くの仲間達が騎士達との戦いで倒れた。
変えられない事実を、受け止めるしか無い三人。
「あのー? 僕が治しましょうか?」
「テメェ! ボウズ! こんな時にふざけた事を抜かしてんじゃ······」
「そう言えば、この子、セーレーがどうたら言ってたね。あたしもそれで治して貰ったんだ」
少年は、倒れた自警団のメンバーを次々と復活させる。
永遠の別れと、諦めていた彼らの家族達は涙を流しながら、抱擁し合う。
「······さっきは悪かったな。みんなを助けてくれて、ありがとう」
「ありゃ? 王国軍の連中も復活させんのかい?」
少年は、倒れた王国騎士達も復活させて行く。
「傷付いた人がいたら、そこに敵も味方もありません。誰にでも、手を差し伸べる······マザーの教えです」
ベティ達は、何言ってんだコイツ? と言う言葉が唇まで出かかったが、止めた。
あえて、突っ込まないのだ、そこはね。
「あんた、名前は何てんだい?」
「ライアンと言います、マザーの使徒で精霊法師です」
「セーレーホーシ?」
「突っ込むんじゃないよ、野暮だね」
「お······おう! 多様性って奴だな!」
疑問に思うスケールだが、そこは良いのだ。
セーレーと言う存在が、少年の中では存在するのだ。
それで良いじゃないか、と言うことなのだ(関わりたく無いのだ)。
----
その後、ベティ達は王都へと向かった。
流石に、襲撃されたから返り討ちにしました······だけでは甘い。 許してしまえば、コイツらは襲っても良いのだと舐められてしまう。
ケジメは付けなければ駄目なのだ。
「踏みつけられた者の怒り······俺達の痛みを中央の馬鹿共に教えてやるぜ·····!」
ウッツは心の何処かで、この日を待ち望んでいたのかもしれない。
彼の望みは、中央の壊滅なのだ。
産まれた時からぬくぬくとした、温室で甘やかされて育ってきた連中に、恐怖と絶望を教えてやると······。
しかし、その意気込みは、あえなく終わった。
王都に辿り着いた一行は、燃え盛る城を目の当たりにする。
何があった? と王都の住人に話を聞くと、スラム征伐より戻ってきた騎士団が王城を落としたとの事であった。
「ベティ、お前の魔法が原因か?」
「さあね······適当に混ぜたから気でもおかしくしたんじゃないかい?」
原因は不明だが、これは好機だと、城に突入するベティ達。
「止まれ! 下民共! やはり貴様は傾国の魔女であったか······卒業パーティーの時に殺しておくべきだった······!」
立ち塞がったのは、かつてベティを追放した、王太子バカンと側近達。
「この先のヌッシーナの元へは行かせん! ヌッシーナは私が守る! 」
ベティは、一切として、学園時代のクラスメイトの事は覚えてはいない。
そのため、彼女には目の前にいるのは、ただの敵······いや、肉の塊でしか無いのかもしれない。
「邪魔だよ」
ポイッ
「邪魔とは何だ! 不敬罪で死にたいのか······えっ?」
ベティが投げ捨てた瓶は、バカン達の前で割れて、中から液体が飛び出る。
ジュワワワ······!
「な······なんだ! これは······嫌だ! イヤだあぁ·····」
バカン達は、皮膚も肉体も溶けて、白骨となり死亡した。
かつて、令嬢達を虜にしていたイケメン達の凄惨な最期であった。
「マッサージ屋! 国王夫妻は捕らえた! 王太子妃も捕らえたが、イベントだの攻略対象だの訳の解らぬ事を言っているが······」
「気でも狂ったのかねぇ? 」
「大勝利ってか!?」
こうして、建国以来、無敗を誇った王城は陥落し、王族の血は途絶えた。
----
その後は、あっという間だ。
まず、王国の重臣や高位貴族達は、王城襲撃の際に全員が討ち死に。
騎士団も、半数以上が損失した。
貴族達が、いなくなり王都の革命団体も動き、生き残った貴族達も捕らえられ、全員がハンマーギロチンに頭を潰される。
しかし、王太子妃であり、元公爵家の令嬢でもある、ヌッシーナだけは、処刑を免責され、市民達は大ブーイングだ。
----
スラム街の近く、広大な荒野にベティは、ヌッシーナを連れて来た。
「ごめんなさい! 断罪されて死にたく無かったの! ······でも、私が噂を流したから、貴女は他の令嬢から虐められずに済んだのよ? だから······ねっ?」
「卒業パーティーの日に、訳の解らない事を言ってきた女だろ? 別にアンタら貴族の事なんか、眼中にも入れて無かったからねぇ。 何してようが、構いやしないよ」
「······良かった······じゃあ助けて······」
「ああ、殺してあげるよ」
「······え? 話がちが······」
「誰も助けるなんて言ってないだろ? アンタが一番魔力を持ってそうだったからねぇ。 ホラ、飲みな!」
ベティはヌッシーナに無理矢理、魔法瓶を飲ませる。
「何これ!? 臭い······オエエエエエ! 」
あまりの強烈な、すえた匂いに吐き出すヌッシーナ。
「そろそろかねぇ?」
「何······? グエッ! アアアアア!」
ヌッシーナの身体を突き破り、現れたのは樹木。
「ギャアアアア!」
ブチブチ!
ヌッシーナだったソレは、完全に雄大な大樹へと姿を変える。
ヌッシーナの命は終わる······
「汚い血で、偉大な大樹が育つってのは皮肉さねぇ」
▼▼▼▼
その後、国王夫妻は王位を退き、スラムに幽閉される。
民主制へと移行し、民主共和国へと名を改めた。
ヌッシーナにより、学園を退学させられ、人生を狂わされた男子生徒達は、議会で良い役職を貰うと言う皮肉な結果に。
スラムの方は、突然に生えた大樹を中心に緑が広がり、国王からの多額の賠償金で独立都市として発展して行く事となる。
そして、国王の口から驚きの事実が語られる。
ライアンが信仰している女神教の総本山である神殿。
王国を影から操れる程の力を有し、王国が圧政を敷いていたのも神殿の軍拡のための資金を献上するため、奴隷ビジネスを黙認していたのも、身寄りの無い子供達を兵器にするために神殿に強要されていた事が明らかとなる。
全ては、この世界の何処かにある『再会の渓谷』を見つけ出し、そこにある精霊の力を手に入れて世界を征服するためなのだ。
「精霊って本当に居たんだね······」
「何度も言ってるじゃないですか! ベティさんの肩にも······」
「しかし、ライアンは神殿のやり方が嫌で逃げて来たのだろう?」
「はい。奴らは、マザーの加護を得た自分達が選ばれし者だと考えています。 誰もが皆、マザーの子供達でお互い助け合わなければならないのに······」
「どーでも良いが、神殿はお前が精霊を使役できるって事は知ってんだよな!?」
「とりあえずスラムからは、離れた方が良いかもね」
こうして、ベティ、ライアン、スケールの神殿との戦いの旅は始まったのであった。
ウッツはお留守番。
つづく
◆◆◆◆
----
現代日本----東京
「やっと、王国の外に出れたー! 長過ぎでしょ王国編······でも、魔法を調合するシステム面白いし、ライアンは可愛いしスケールはカッコ良すぎるよぉ·····つーか、あの木っていつの間に生えたんだ?」
乙女ゲーム『奇跡の木は枯れない』
補足
·流石に貴族皆殺しはしてません。気に食わない悪人だけ処刑は有り得ませんが、民に対して真摯に向き合ってた有能な物は共和国でも要職に就いてます。
·ウッツは既婚者のため、序盤のお助けキャラに留まってます。
·王国軍が城を襲撃した理由は、たまたまベティの調合が深層心理に影響するタイプの魔法薬になったからです。騎士達の間でも、国に思う所はあったのですかねぇ。
·攻略対象はここから沢山出ますよ。王族や貴族は一人も居ません。
·ハンマーギロチンって何かって? ハンマーの、ギロチンなんだが?




