第11話魔力酔いと浸食
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
『焼き焦げろ!!』
「フレイム!!」
出会って速攻で怪物を炭にする
「いい!いい!楽しくなってきた!!」
『もっとだ!もっと焼け!もっと燃料を!!』
西城は走り出す。ダンジョンの奥へ奥へと
『次の燃料が来たぞ!!』
「いいね!焼こう!」
現れたのは老犬、予備動作のない風圧が西城を襲うが
「速度で耐える!!」
老犬が放つ風圧は非常に強い。だが、走っている状態の西城を吹き飛ばす程の強さではない
「ハッハ!!」
ダンジョンで出会った全ての怪物を炭にしているからか
怪物の攻撃の威力を西城は理解し始めていた
「ドンドン行こう!犬を焼くのは飽きた!!油臭い!」
『いい気概だ!』
西城はドンドンとダンジョンを進んで行く
そして、地下へと降りる階段にたどり着き、ノータイムで階段を滑り降りる
で、悲しい事件が起きる
『お前、殺すぞ』
「ごめん。まさか、すっぽ抜けるとは」
西城が装備していたガントレットの片方がすっぽ抜けた
「これどうやって取ろう」
それだけなら拾えばいいのだが、なんと驚きべきことに
地下2階は沼地であったのだ。泥沼が大量にあるタイプの沼地
で、西城からすっぽ抜けたガントレットは沼地にべちゃりと落ちた
遺物もガチ切れである。片割れが沼に浸かっている為である
「お!取れた取れた、、、汚いな」
『呪い殺すぞ』
なんとか拾ったガントレットは泥が張り付き、装備したくないっと感じる程であった
「この泥は焼けないの?」
『無理に決まってるだろ。土と水が混ざってるんだぞ。焼けるか』
「うーーーん、、、気分が悪くなってきたな。帰るか」
『そうだな、、帰るか』
萎えた西城は帰ろうと振り返る
その時、西城の視界がぐるりと揺らぐ
『あたし様は一人で帰る。お前はここで死んどけ』
「な、何を言ってる?」
『あたし様、お前が嫌い。だから見捨てる。恨めよ。負け惜しみを向けられるのは好きだからな』
遺物の声が聞こえ続ける。視界は段々とおかしくなる
身体が少しずつ揺れ始める
『そこそこ、楽しかった。焼いてるときはな。でも、なんか違うわ』
「!!!」
西城が膝を付く
『魔力酔いと浸食、、ダブルパンチで死ね』
遺物のその声を最後に西城の意識が、、、
落ちなかった
「オーバーザ・リミット」
『ガ!』
「はぁ!はぁ!あーーーー!!視界戻った!!」
遺物の鳴き声を聞いたと同時に視界が戻る
浸食が一時的に収まったっということだ
「これ帰らないと駄目な感じだ。強さも大事だけど、命だわ」
「帰るのか?」
「!!、、珀白か、、マサムネちゃんは無事だったか?」
「無事だ。それとお前は無事じゃないな」
「え?」
珀白は剣を取り出し、西城のガントレットを指す
「肌が焼けてる。使い過ぎだな」
「・・・焼けてる?焼けてないけど?痛くもない」
「それはそうだろ。幻覚見てる異常者の視界ではそうなるだろうな」
「はぁ?」(何言ってるんだ?)
西城は珀白の声に混乱する
「・・・あたしが思っている以上にあんたの肉体は特殊なようだね」
「・・・」(口調が変わった)
「魔力が吐き出されてない。浸食も止まってない。難儀な肉体だこと」
「なにを言って」
西城の手を珀白が握る
「降りるよ。ダンジョンの下へ下へ」
「・・・・」
珀白に引っ張られ、大人しく、安心感に包まれながら、西城はに手を握られながら歩き出す
「ダンジョンは不思議な場所でね」
珀白が話し始める
「遺物もあれば、環境も一階層ごとに変わし、怪物もいる」
「・・・」
「その不思議な環境には、色んな植物も鉱石もある。色んなアイテムもね」
珀白が下へと降りる階段に西城を連れて行き、一緒に階段を降りる
「その中には魔力を吸い取る植物があってね。今のあんたにちょうどいいものだね」
「そのために、、下に?」
「そうだな。その為に下に降りている。一応言っておくが、怪物もそこそこ多くなる」
「怪物が出ても、、焼けば」
「それは無理だ。お前はもう怪物が見えない。魔力が許容量が超えすぎている」
またも口調が変わった珀白が断言する
「今はインシュブルで許容量が上昇しているから動けてるだけで、切れたら通常の視界すらもまともではなくなる。だが、安心しろ。俺がいる。白銀時計が傍にいる」
「・・白銀時計」
「俺の二つ名、、だな。インシュブルの名前でもある」
少しずつ西城の視界が揺らぎ始める
「俺はハッキリと言って。強い。足手まといが一つ増えた程度では負けん」
「そうか」
身体が揺れていると錯覚してしまう
「今も一振りで怪物を斬っている。気づいてないだろうが」
「・・・・」
耳鳴りが聞こえ始める。流石の西城も気づく。己が異常が大量に発生していることが
「死にはしない。安心しろ。最終的に眠るだけだ。魔力が無くなるまで眠るだけ」
「・・・・」
「おっと眠くなってきたか?寝てもいいが、起きた時に見る顔が俺になるぞ」
意識が少しずつ薄れていく
それと同時に知っている声が再度聞こえ始める
『ッチ、またこいつか、、生かしやがって』
その言葉を最後に聞こえたと同時に意識を失った




