迷宮主の書1/ニュース
リハビリ。誤字脱字あったらお願いします
観測局に存在するとある書。
『
我、初の迷宮主なり。崩壊と繁栄、秩序と混沌、過去、現在、未来を紡ぎ、均衡をたもつ者なり。
いずれは、迷宮は1つに統括され巨大な箱庭へとなるだろう。
我々前任者は、過去現在を望み、迷宮外の人々を、未来を恨み、憎しみ、何かを渇望し、全員破滅するだろう。
次の世代は、こうならない事を願う。
次は、君たちだ
』
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4月5日、午前6時。
リリス村の古い喫茶店。そこに、設置されたラジオの周辺に集まる人々。ラジオ流れるニュースに、耳を傾けている。
『こちら、迷宮観測局。こちら、迷宮観測局。緊急速報をお伝えしています。
各国に造られた迷宮に対して、迷宮殲滅戦団と多数の冒険者が攻略開始した結果、壊滅。迷宮付近の街、村に襲来した大型の怪物は建物を壊し、人々を焼き、押しつぶしています。
イリス連邦の南の迷宮周辺にも、冒険者、迷宮殲滅戦団に所属する民兵、冒険者を確認。
南の迷宮、北の迷宮付近に住む人達に対し、緊急事態宣言を発令。首都への避難を開始。
リリス村は観測局、探索者組合、狩人組合、軍と協力し防衛、迷宮観測を強化。冒険者、迷宮殲滅戦団のおさえこみに成功しました。
続いて―――――
』
ラジオを聞いた男性は後ろに振り返り、口を開く。
「これから、どうするよ? 村長」
村長と呼ばれた、老婆はゆっくりと口を開く。
「ベテラン探索者、冒険者、狩人、兵士は、リリス村の防衛強化。新人は、観測局と協力し北の迷宮近くの廃村を村に復活させる。まずは、様子見だよ」
時代が動き始める。