苦労するもの1
幕間的なもの。誤字脱字へんなとこあったらお願いします。
北の迷宮の北、軍が造っている拠点。
建設の指示をする一二三は、連絡もなく視察に来た国家元首雪華をいないように無視して、部下に指示を出す。
「ちょいちょい新人、そこの資材は南側の居住区。
そっちは、東側の資材置き場だ。
その木材、西側の牧場用だ。農作物の柵も、動物が逃げないよう柵をきっちりつくれ。
いいか、迷宮の資源を使うなよ」
「あの、一二三さん」
「おい、新人。やる事ないなら、拠点周りの巡回か西側で野良作業してこい」
「あの一二三さん、あの」
「軍曹、20人つれて迷宮の情報を集めろ。無理はするなよ。
無理するような場合、なるべく被害は最小限に頼む」と、一二三が指示を出す中、一二三の進路を塞ぐように雪華が一二三の前へと出る。
「一二三さん、お話があります!」
両手を伸ばして一二三を止める雪華を、一二三は軽く押しどかす。
「貴方の拠点造りの支援、迷宮攻略の支援、他の協力の話なら、協力しませんよ」
「なぜです!
それでも話を⋯⋯⋯」
「すでに、我々も迷宮内外で被害は出てます。物資も人員も分けるほど、あるわけでもない。
予算も限られ、迷宮ではない資源でやりくりし、人員も貴女の法のおかげで様々な組織は人員不足。
あぁ、あと私の孫である紫も探さなければならいんですよ。どっかの馬鹿が、けが人の紫に刺客なんて送ったせいで。
迷宮の対処、反乱軍の対処、軍の運営、問題を起こす冒険者の対処、紫の捜索。
貴女に構ってるほど、私も軍も、冒険者以外外界で仕事をしている組織は暇ではない」雪華の言葉を遮り、雪華へと言い放つ。
「外界や戦いに関して何もわかっていない。
外界の前線では、いつ襲ってくるかわからない危険な原生生物、反乱軍。
気候変動、食料、資源、人員、様々な問題が起きる。
それを理解せず、新しい脅威のために人員を貸してくれ。物資を分けてくれと言うつもりだったのでしょう。
はっきり、言いましょう。
貴女と貴女と手を組んだ冒険者組合は、外界も迷宮もなめすぎて失敗する。これからずっと」
一二三の言葉が図星だったのか、雪華は黙り込む。
「話が終わったなら、首都に戻ってご自身の領地運営か仕事をしてください。
正直現場にいられると、迷惑です」
「わかりました。首都で、国家元首としての仕事を務めます」
ご機嫌ななめな一二三に見送られ、首都へと戻る雪華だった。




