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迷宮主ノ物語  作者: 宇多川
0章
1/8

プロローグ

新たな物語です。誤字脱字あったらお願いします。

この作品は、なるべくチートなし、ハーレムなしとなっております。

 遥か遠い遠い、昔。

 世界各地で8つの迷宮ダンジョン並びに迷宮を管理する主である8人の迷宮主の存在が現れた。冒険者と探索者の調査によって、迷宮内部に怪物モンスターと様々な資源を確認。

 

 多大なる犠牲を出しながらも、ダンジョンから得られる資源によって国々が発展。



 その数年後。迷宮主達が突如、1人ずつ消えはじめ、主を失い迷宮を失った怪物は、外の世界へ進出。

 それと、同時刻。迷宮の攻略していた者、その親族、知人友人達から、肉体の一部、全身、精神、あるいは全てを変異させる病《迷宮病》を発見。

 世界各地では、迷宮資源が失うと知った人々によって暴動が発生。


 怪物、暴動、《迷宮病》による犠牲者、3億8000万人。


 最後の迷宮主は、最後の言葉を残す。


「私達は、失敗した。だが、次の迷宮と、次の迷宮主はうまくやってくれるだろう。次は、君達・・だ」


 その言葉を最後に、迷宮主は灰となり、最後の迷宮も消えた。


 それから迷宮主の言葉通り新たな迷宮主が現れては、消え、現れては消えを繰り返し、時は流れていく。



 そして、現在。


ーーーーーーーー


 とある病院の一室。

 そこに、ベッドに横たわる1人の少年。それと、少年を見守る中年男性と少女がいる。


――視界が消え、怪我により全身が痛む少年は不思議な感覚を体験していた。




 何もない、真っ暗な空間。


 少年は、白い粒子へと分解され溶けていく。


 記憶、過去、現在、未来、命が消えて行く。




 ああ、これが死か。




 意識した瞬間、嗚呼、ようやく仲間の元へ行けると思った。


 消えていく自分を受けれる。しかし、誰がが私の手を掴み引き上げる。



 ぼやけた視界に映る祖父。意識を戻した少年に気付いた瞬間、喜ぶように泣く。


 そして、祖父は手を離し少女に体を向ける。


『いくらーーー貴ーーーが、国ーーーー首であろうとーーーーー命懸けで前線を戦い抜いた者たちを愚弄した。貴方のせいでーーーー、私の孫や他の少ーーーー兵の居場所はなくなり、最前線の維持も難しーーーーーーなりました。これでは、全員無駄死にです。やってきたーーーがーー台無しーー』


『ですが、未来ある若者のためなのです。なぜ、それがーーーーーー。それにーーーーーこれから新しーーーー時代が』


 意識がはっきりとしない中、言い争う祖父達を見ていられなかった少年は震える手を上げ手を伸ばす。



「じじいーーーー私達ーーーーはーーーーー精一杯ーーーー。だから」



 悲しい顔をする祖父を思いながら、少年の意識はぷつりと途切れたのだった。

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