浮かぶ黒い点
この話はある夏の日の少し不気味な思い出。
ある夏の日、僕は車に乗っていた。父方の実家に帰省している最中のこと、だんだんと田んぼが増えていくのが見える。ふと、田んぼの真ん中に何かが浮いているのを目の端で捉えた。改めてそれを見てみると僕には「それ」が飛んでいる虫に見えた。その時は特に気にせずそのまま通り過ぎたのだか、その日の夜、僕はふと昼のことを思い出した。その時僕は確かな違和感を覚えた。昼間見た「あれ」は、確かに飛んではいたが普通の虫ならば飛んでいるのであればその周辺を飛び回っているはずだ、だが「あれ」は、その場で留まっていたのだ。僕からとてつもない不安感が溢れ出てくるのがわかった。それと同時に『昼間見た「あれ」は、一体何だったんだ?』というごく普通の疑問が出てきた。僕は「あれ」の正体を確かめたいと思ったが、何となく『絶対に行っては駄目だと言われている気がした』そのため僕は次の日の朝に見に行って見ることにした。
次の日、僕は恐る恐る「あれ」を見た田んぼの方を見に行った。意を決してその田んぼを見たがそこには昨日の黒い点などどこにもなかった。僕は安堵したと同時に少し残念だと感じていた。それから僕は一度もその黒い点を一度も見ていない。
小説を書いたのはこれが初めてなのですが、自分で物語を書くというのはとても難しいと感じました。この文を書きながら、『やっぱり小説家の人達はとてつもない』と思っております。これからも頑張ります。
読んでくれた方、どうもありがとうごさいました。それでは、またどこかで。