1月23日 落ちた時
お母さん「いいわよ、それで」
私 「ありがとう」
私の意見に素直に耳を傾けてくれたようだった。なぜ、ここまで信じるのか?私には理解できなかった。もし、お母さんの期待を裏切ってしまったら、どうしよう?そんな不安が頭の中をよぎる。
お母さん「明日の面談は、担任とするの?」
私 「うん。どうなるか、私もわからないよ」
お母さん「みんな、受験しなかったら助かるのにね」
私 「そんなのは、無理でしょ」
お母さんの言う通りではある。みんな別の大学に行ってくれれば、競争率も下がるし私にとってはメリットしかない。けど、そんな風にはならないんだよな。
お母さん「倍率は高そうなの?」
私 「例年だと、5.6倍って感じかな」
お母さん「5.6倍かぁ、、、、、、、」
5.6倍をどう捉えるかは人それぞれだ。何人受験するかが大きなポイントになるだろうな。もし、10人受験者がいたのなら2人合格が5倍になる。もし、100人なら20人。これが、多いのか少ないのか。今の私には、検討もつかなかった。
私 「お母さんは、一番受かるところを受けた方がいいと思う?」
お母さん「うーん。そうだなぁ、、、」
私 「そうでもないの?」
お母さん「受けたいところ受けるのが一番じゃなおの?」
私 「そっかぁ」
私が一番受けたいとこってどこだろうか?自分に自問自答しても答えは返ってこなかった。
お母さん「前期と後期あるんだし、一番受かりやすいところと一番受かりにくいところ受けなさい」
私 「えっ?」
何を言っているのか理解できなかった。
お母さん「受験なんてそんな大したもんじゃない。ミスしても死なないんだから大丈夫よ」
私 「わかった」
一番受かりにくいところなんて、今まで考えたこともなかった。明日、先生はなんて言うんだろうか?
お母さん「もし、落ちたらその時に考えたらいい」
私 「落ちた時にかぁ、、、、、、」
お母さん「そうそう。落ちた時になってから、考えるの」
私 「わかったよ」
今まで、そんな心境で勉強してこなかったから、わからなかった。でも、お母さんの言う通りでもある。ダメでもともと。
お母さん「じゃあ、行ってらっしゃい」
私 「はーい」
私は、お母さんに見送られるように玄関の方へと歩き始めた。




