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1月17日 本音

 二日間の共通テストを終えた私たちは、再び学校へと足を運んでいた。共通テストを終えたばかりだったが、みんなはいつものように話をしていた。ここからは、共通テストの結果を見て、どこの大学を受験するのかを考える予定だった。私の自己採点では、5教科合計で385点だった。国語:70点、英語85点、数学75点、理科70点、社会85点。自分の中では、よくできた方のラインだった。この結果なら選択できる大学もいくつかあった。クラスにつくと、すでに那奈は来ており、世田と話しているようだった。相変わらず仲がいいみたいだ。


 世田「どうするの?」

 那奈「それは、優斗が決まったら教えてあげる」

 世田「なんだよ、それ。早く教えろよ」


 二人に気づかれないようにこっそり近づいていた。


 那奈「秘密でーす」

 世田「なんだよ」

 那奈「いずれわかるよ」

 世田「ふーん」


 どうやら、二人は進路について話しているようだった。世田は、最低限のテスト結果はとれたみたいだ。


 那奈「真紀とかは、あんまりよくなかったらしいよ」

 世田「そうなんだ。てゆうか、人の結果教えていいのか?」


 世田の言う通りだ。簡単に人の結果は教えてはいけないだろ。まぁ、那奈だから許されるんだろうけど。


 那奈「いいも何も、優斗が励ますんでしょ?」

 世田「なんでそうなるんだよ」


 どうやら、今日も世田は那奈に翻弄されているみたいだった。


 那奈「私みたいに受けてないやつが励ましてもしょうがないでしょ」

 世田「別に受けてても変わらないだろ」


 結局、那奈がどこにいるかは事前にわかっていたから、よかったもののわからなかったら凄く心配していた。そう言う意味ではよかったのかな。


 那奈「みんな受験勉強頑張っても、それぞれ結果は違うんだからね。わかる?」

 世田「わかるわ」


 那奈は、私たちのことをどういう風に見ているのだろうか?何がしたいのかもわからない。もっと深く話をしないとわからないんだろうなと思った。


 那奈「だったら、優しくしてあげないと」

 世田「なんで優しくないんだよ」


 二人の話を聞いていると、那奈は私のことに気がついたみたいだ。


 那奈「おはよう。テストどうだった?」

 私 「おはよう。悪くなかったよ」


 私の声とともに、那奈は大きな声を出して喜んでくれたみたいだった。いつか本当のことを私にもわかるのだろうか?

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