12月29日 絶対絶命ゲーム
残り2日。私は、昼ごはんを食べながら、単語帳を見ていた。
ー12月27日ー
尚也「この試合、見たか?」
那奈「全く見ていないよ」
那奈があんまり野球に興味がないのは知っていた。
尚也「蜂谷もスゴイけど、内山もすごいぜ」
那奈「そうなの?」
奥から声が聞こえる。
小野田「カッコいいしね、野球上手いし」
尚也 「わかってるじゃない」
小野田は、野球をよく知っているみたい。
那奈「楓、ジュースちょうだい」
私 「私のオレンジジュースだけどいい?」
那奈「うん、いいよ」
小野田「じゃあ、ゲームしようよ」
寺崎 「いいねー」
寺崎は即答だった。何のゲームするんだろうか?
那奈 「やるやる!!」
小野田「何のゲームがいいかな?」
那奈 「"絶対絶命ゲーム"しようよ」
なんだろう?絶対絶命ゲームって。
那奈は、説明を始めた。このゲームは、相手が提示したお題に対してYESかNOかで答える。それが当たれば勝ちとなる。
寺崎「それ、おもしろそう!」
林 「わかる。めっちゃやりたい」
那奈「でしょ?」
一通り説明が終わると、私たちは、チームに別れることになった。ジャンケンでチームを決めるらしい。一発目のジャンケンでいきなり勝ったのが、小野田と藤岡だった。そして、次のジャンケンで勝ったのが林、その次が尚也。私は、なかなか勝てず、最後の3人まで残ってしまった。結局、世田が最後まで負けてしまった。しかし、ここで那奈が話し始めた。
那奈「ねぇねぇ!!」
何かを思っているいみたいだ。
那奈「今から、宝来に電話かけてみる」
まさかの展開だ。おそらく、世田が一人になったのがよくないと思ったのだろう。
小野田「いいね。もしかしたら、来てくれるかもしない」
宝来なんて、来るのかな?私はよくわからなかった。
尚也「宝来って来る予定だった奴?」
那奈「そうそう」
尚也「会ってみてぇな」
尚也は、会ってみたいんだ。意外だ。
那奈 「でしょ?」
尚也 「何してんだろうな?」
小野田「たしか、遊びの予定入ってるって言ってたけど」
そうなんだ。那奈は、どうするんだろうか?
那奈「そっかぁ。やっぱり、来ないかな?」
彼の性格からして来るとは思えなかった。
小野田「でも、電話かけるくらいはいいでしょ」
那奈 「だよね」
小野田は、那奈の電話について賛成みたいだ。




