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12月26日 集合時間

 集合時間から30分が過ぎたけど、那奈の姿は見えなかった。やっぱり、なんかあったのだろうか?私は、どうしたらいいのかわからなかった。もう、那奈以外みんな来ている。病院でよくないことを言われたのか?それとも、そもそも最初から行く予定はなかったのか?私にはわからないけど、寂しさが心の中を埋めていく様な気がしていた。

 他のみんなは、那奈のことは気にせずそれぞれ話をしているみたいだ。小野田は、世田や尚也と。林は、藤岡と。私は、どこの会話に入ったらいいかわからず立ち尽くしていた。やっぱり、来なかった方がよかったかな?少し後悔してしまった。スマホを見ながら、那奈の返信を待っていた。意外にも世田が打ち解けていた。もっと孤立するかなと思っていたけど、小野田や尚也がいたのがよかったのかもしれない。昨日、言われていた。もし、世田が孤立していたら助けてあげてと。助けてあげるも何も、今は私の方を助けてほしいくらいだった。彼がどう思っているかはわからないけど、この様子を見たら那奈も安心できるだろう。

 そして、寺崎が先に店に行こうと告げてきた。この展開になると、もう那奈は来ないんじゃないかと思ってしまう。私は、諦めることなくスマホの返信を待っていた。


 寺崎「山川さん、行くよ」

 私 「あっ、うん」

 

 みんなが歩いていることに気がついた私は、急いで歩き始めた。すると、前にいた寺崎が私の方まで来てくれたみたいだった。


 寺崎「大丈夫?」

 私 「大丈夫だよ」


 那奈のことは気になるけど、仕方がない。


 寺崎「那奈のこと?」

 私 「‥‥」

 寺崎「大丈夫だよ。多分くるよ」


 どこまで信じたらいいのだろうか?寺崎は、どちらかというと私たちのグループとは反りがあわなかった。特に新谷とは全然合わない。まぁ、新谷が怒りすぎているのもあるのだろうけど。


 私 「なんで来ると思うの?」

 寺崎「えっ?逆になんで来ないと思うの?」


 質問に質問を重ねられた。


 私 「だって、あんまり自分のこと話したがらないから。那奈は」

 寺崎「それは、山川さんが心配するからじゃないの?」


 私が心配するから、話さないのか?


 私 「‥‥」


 頭の中に那奈を思い浮かべてみた。


 寺崎「二人は、仲いいんでしょ?だったら信じないと」


 寺崎の言葉に私は何も言い返せないでいた。何というわけでもなくお店を目指して歩いていた。

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