12月8日 学校鬼ごっこ8
何してるの?朝から、新谷に声をかけられた。何をしてる?と言われても勉強してるとしか言いようがなかった。新谷に続くように、蒼井もやってきて、挨拶をしてくれた。
ー12月1日ー
私は、5階の一番奥の教室に入ることにした。ここは、生徒会室みたいだった。現生徒会長は、5組の栗原玲。生徒会役員には、篠木、寺崎、沢田、二宮の4人がいた。どう考えても生徒会長は、篠木や沢田たちの方が適任だと思う。
那奈は捕まったんだろうか?やっぱり不安だ。こんな中で、楽しめない。私は、一回入った教室を出て、外の様子を見るとこにした。ガラ、、、ガラ、、、。こっそり、扉を開けていく。周りに誰もいないのを確認して、廊下から外の景色を覗いた。
ここからだと、4階、3階、2階までの様子が見える。さすがに2階までは見えないけど、3階まではくっきり見える。でも、誰もいないみたいだ。みんなが捕まっている2階の部屋。ここからは、見えない。さすがにたくさん捕まっているとなると見えると思ったんだけどな。
私は、再び、廊下を確認して、生徒会室に戻ったのだ。ここから見えないということは、皆んなが捕まっているのは、この棟の2階なのだろうか?でも、この推理が正しければ、ここにいるのは危険な気がする。確実に鬼がいるような気がする。
すると、スマホの着信音が聞こえた。私は、廊下を見ながらスマホの暗証番号を入力した。私の暗証番号は、"020212"だ。これは、私の誕生日である2月2日と那奈の誕生日の2月12日を掛け合わせたものだった。当然、那奈は知らないしバレたら変な風に思われるかもしれない。
スマホの通知を見ると、新谷からだった。
"今、どこいるの?私、捕まって暇なんだけどー!捕まってない人は、残り4人らしいよ。私たちがいる部屋は、2年ろく組。早くきては!
急いで打ったのか誤字がところどころに見える。でも、本来ならスマホなんて使わないし、バレたらなんか言われるだろう。それでも、打つっていうことはよっぽど暇なんだろうか?それとも見張りがいないのか?私は、このままここにいるのか、それとも、新谷たちがいる捕まっている教室に向かうか迷っていた。
問題は、捕まっていないという残り4人が誰なのか。捕まってなさそうな人が誰かなんて考えてもわかんないよ。那奈がいたら、すぐに頼ってしまう癖をやめたかった。




